タイ気象局曰く、明日から乾季が到来するらしい。
ここ2,3日の朝は澄んだ蒼空で日差しが眩しく、気持ち良く晴れ渡る様になってきた。

今朝の事だが、付近で所用を済ませてナクルアロードをなんとなく流していたところ路肩の旨そうなガイヤーンが目に付いた。
以前からタラート・ナクルア海鮮市場や、ナクルア・クリニックへの行き帰りに存在には気付いては居たのだが。。

何とも旨そうな直火焼きで、炭を絶え間なくくべていき、鶏や豚喉肉がじんわりととゆっくり炙られている。。。煙と香ばしい匂い、そしてキツネ色につい惹きつけられてしまう

参考までにパタヤ市民の憩いの場ナクルア海鮮市場の前記事はこちら

同じくパタヤ修行僧の心強い味方ナクルアのパタヤ・ラボラトリークリニックの前記事はこちらから

交通量の激しいナクルア・ロードの路肩にダイレクトに面し、午前中は直射日光に照らされる環境に、二の足を踏み、長い間停まらずにいた物件だ。
今朝は清々しい空気の中、その香ばしい匂いと見てくれにとうとう抗えずにようやく停まってみる気になったのだ。

タイでは全く珍しくない熱気騒音に排ガス、それに埃が渦巻く交通量の激しい路肩で営業を続ける生肉や生野菜、生のカットフルーツに生ジュース、そして生の海産物のワルン屋台群。。。最近では、首都バンコクの都庁は規制化の動きを強めて来ている。屋台群を葬り去るバンコクか? これも時代の流れか?? 当初、私が東南アジアに足を踏み入れたばかりの頃は、さすがに圧倒された記憶しかない。 気にせず且つ、安全に安心して食べられるようになるまでに、長い年月が必要だった

軽く頭を下げて店舗内に入ると。
インドネシア・マレー文化圏ではワルンと言われる簡易店舗そのもの。

狭めのテーブルスペースの向こうに調理スペースが一角を占め、恐らく旦那と母ちゃんと、そのダメ息子系、またはイケイケ娘系を加えた家族営業が、一般的なタイのワルンの姿だ。

壁面にはデカデカと自信ありげなメニューがあり、価格もいたってローカル水準でよしよしだが。。
しかしすべてが全くのタイ語だ! まずい。。何が何だかさっぱり。。
席に着き、メニューの有無を尋ねると。。 なんだ、すかさずそつの無い対訳のついたメニューが渡されてふと安心。
サッと目を通すと、、定番スープ類が100バーツ前後の設定。。
おい、待てよ。。。ローカルワルンで一皿軒並み100バーツ越えは無い筈だ。。
あるとすれば、、それらは中流以上のレストランか、ローカルを気取った観光客向け店なので注意されたし。(都市部以外の話だが。。)
ローカルは空心菜炒め、ガパオライスなどのワルン庶民食に、通常100バーツは払わない。

先月挙げたぱっと見でローカル特化店っぽいが、実は観光客向けワルンだった件の関連前記事はこちら

長年、ロシア系を中心とした長期滞在者が多く住むナクルア・エリアゆえの強気価格設定か? と思いきや。。。
通常の手軽な一品一食モノは50バーツと許容範囲内に設定されている模様。
よくメニューを吟味してみると、ただ単に調理に手間と材料が必要な品々に高めの値段設定がなされている感じ。よし正常だ。。きっと時が来ればローカル達で賑わうのだろう。。
巨大なパタヤの観光需要(年間一千万人がパタヤを訪れるらしい)を支える
無数のローカル達は、不動産価格が段違いに安いナクルアやスクンビット通りの向こう側、通称ダークサイドと呼ばれるエリアに居住しているのだ。

朝夕の通勤時間帯は、多くの勤め人達が行きかい流れが悪くなるナクルアロード

それで鶏か豚肉が迷った末、選んだのは私の好物の豚の喉肉の炙り焼き。
これは何処で食べても本当に旨く酒の肴にピッタリ。。
ガイヤーンも捨てがたかったが、、それは次回に持ち越し。。

彼らの豚肉の食文化には脱帽だ。その食べ方は非常に多岐にわたり、私には把握しきれない。そしてどれも工夫が凝らされていて、新しい物を見つける度に唸ってしまう

日本語では豚喉肉の炙り、英語だとGrilled Pork Neckなどと示されているコームーヤーン

なんとこれが大当たりだったのだ。
今まで食べたコームーヤーンの中で一番柔らかかった。
油も適度に堕ちていて。。クドくないし、埃や排ガスの味も無しだ。。笑

キノコのスープ、ゲーンリアン? ゲーンペット? 呼び名は定かではないがこれも好物だ。しかし黙っていると激辛で出て来てしまうので注文時に調整してもらうべし

午前中なのでもう一品は、軽くスープにモチ米をつけてみた。
多少のトロ味がかかり旨いが、調整を頼んだにもかかわらずまだ多少辛かった。。

二品を堪能していると、、勝手を知ったような在住ファランと、別に訪れた中国人が席に着き、なんと流暢なタイ語で注文していた。
やはりだ、このような店は一般在住者が利用する類の店なので、価格も品質も間違いはない。

垂れ幕、看板、対訳のついたメニューや客層などを見ると地元ではそこそこの有力店なのかもしれない。

店主は人当たりも良く、外国人慣れも感じる。
グーグル翻訳で営業時間を訊くと、午前9時から午後7時までとのこと。
改めて店先で焼かれるガイヤーンを眺めていると、、肉をガッツリと食べたい時は再訪アリかも知れないと強く感じた。

炭火で炙った豚肉をこの中華包丁で薄く切り。。書いていると唾が込みあげる一品だった。。。次回は是非、ガイヤーンでいこう

ロードサイドの地元B級ローカル店だが、衛生上に問題があるようには見えず、ちゃんと運営されている様だ。。
しかし、幹線道の道端である事実は変らない。
それが気にならない様なら試してみてはどうだろうか?

ここまで紹介しておいて誠に申し開きが出来ないのだが。。。
私には店名が判らない。
グーグルマップには出ていて、ローカル達がレビューを幾つか書き込んでいる。
典型的な地元B級・ローカルグルメ店のようだ。
最後に所在を挙げておくので近くに行ったら寄ってみても良いだろう。
ノースパタヤのドルフィンロータリーからでも10分とかからないだろう。