前記事に続き良くない知らせが目に付いたので挙げざるを得ない。
当ブログの趣旨からいっても無視できないニュースだ。

エア―アジアが危機らしい
世界中の航空産業が危機に瀕しているのには論を待たないが、東南アジア地区の航空需要の大きな部分を担っているエア―アジアが逝ってしまうとなると話は別。

先日のタイ国際航空やノックスクートの破綻に続き、政府の後ろ盾が無さそうなリージョンナル・バジェット系LCC会社あたりはヤバイと想っていたが。。
大御所の11年連続世界最優秀LCCエア―アジアがこの時点で怪しくなるなんて。。

エア―アジアよ!君達がいなくなったら東南アジアの空は一体どうなるのだ?

世界の航空会社の存続危機が叫ばれ始めた4月以降、出資者や航空券購入済みのユーザー達の巻き起こる不安を慮ってか?
エア―アジアCEOトニーフェルナンデス直々の文章などが届けられていたので、多少は安堵していたのだが。。

:関連記事 エア―アジア創始者トニーフェルナンデスからの手紙が届く
:関連記事 Fly safe with Air Asia エア―アジア運航再開に向けての知らせが届く

東南アジアの英字メディアにあった話はこうだ。(参照元 Bangkok Post)
エア―アジアの監査人が同社の現在の財務状況と継続する世界的な国境閉鎖、それに伴う航空需要消失による同社の将来について、深刻な懸念を表明したというのが事の発端らしい。
事が始まって6カ月が過ぎ、世界の航空産業全体は始まって以来の最大の危機に瀕している。 (そりゃ言われなくても判っているが。。)

エア―アジアが、その有名なスローガン「Now Everyone Can Fly 」を引っ提げて東南アジアの空に登場したのはそんなに昔の話ではない。(創業は2001年)
私も2005年あたりから恒常的に利用している。
当時、ガルーダインドネシア航空のfixopenチケットで頻繁にその空域を行き来していたのだが、突如現れた航空券単路片道購入の新しい買い方に新鮮な驚きを感じたのを覚えている。

ボーディングブリッジを使わずに駐機場からタラップを使って直接乗り込む。機体をまじかに見れる珍しい機会が新鮮だった。

話の続きに戻ると、同社は今週に四半期あたりの8億リンギット以上の減収を計上。
同社の資金繰りは非常な困難が見込まれるとされ。。
同社の株取引が一時停止され、株価は一時18%もの下落幅を見せて。。
なにやらヤバそうな雰囲気が漂っているというのだ。
先月、同社を巡っては韓国のコングロマリットSKグループから出資の打診がなされ、同時にエア―アジアからはマレーシア銀行に対して10億バーツの借り入れを申し入れたという。。

このところマレーシアの航空産業は受難続きだ。2014年に国営マレーシア航空機がウクライナ上空で撃墜され、インド洋に於ける370便の失踪があり、そして8501便スラバヤ沖に墜落と3件の全損事故にも見舞われている。

詳細は割愛するが同紙は、シンガポールのUOB銀行の航空アナリストの話としてエア―アジア社は今年中に少なくとも20億リンギットの資金が必要になるとのこと。
実際、マレーシア政府の介入以外に具体的な救済策はないだろうと結んでいる。

現在、世界のCovid-19の感染状況は収束どころか増えているところもあり予断を許さない。
現に感染抑制国とされている我が国だが、本日の東京の新規感染者数はまさかの200人越えで過去最多をマーク。
それを見てか? タイ政府はトラベルバブル選択的緩和策の無期限延期を決定。
同様にシンガポールなどでも感染者が拡がり始めているとの報道も見受けられる。

こりゃ、増々ダメかもしれない。
国境が開けられるのは、まだまだずっと先になりそう。。
我々はタダ待つだけだが、、航空会社はそうはいかない。。

クールに業務に励む彼女達にお目にかかるのは毎回の苦行の間のささやかな愉しみなのだが。。

私の元にはこの場に及んでもエア―アジア、シンガポール航空傘下のLCCスクート、セブパシフィック航空などから、連日のように価格アラートや来年のセール情報、日付無設定プロモディール、定額乗り放題券等のあの手この手の特典情報が届けられている。
航空会社も必死に資金調達を試みているのだろう。。

しかし、私にはその手に載せられるのはあまり得策とは言えない気が強くする。
現在、私もCovid-19により運航が停止された航空券を2枚手にしている。
破綻したタイ国際航空からの知らせも来るにはきてはいるが、30万人にのぼると言われる債権者の権利に対しては懐疑的に見ている。
なにせ事態は壮大な踏み倒しが危惧されるアメージング・タイランドだ!

消えたチケットも悔しいが、航空会社自体が無くなってしまったら。。
それこそ当分移動はお預けだ。
空の旅が視界不良なら船で行こうかと考えてはみたが。。
Covid-19ワクチンを打ってから行った方が身のためだ。
さもないとそれが永遠の旅にもなりかねない。
なんとも大変な世になったものだ。。