我が国では公人の学歴詐称疑惑が定期的に表面化するが、私の活動域でも似たようなスキャンダルが紙面を騒がす。
同じく詐称事案だが、こちらは詐称するのは性別のほうだ。
近年の性の多様化について私は反対ではなく、むしろ賛成の立場をとっている。
あくまでも個人の選択に委ねられるべきもので、それに対して社会的な偏見や差別が無くなる事にも賛成。
しかし詐称となると話が別、不意打ちのサプライズは御免被りたい。
特にこっちが大真面目な時は。。
馬鹿げた事例が2件、目に留まったので啓発の意味を込めて短く紹介しよう。

伝統的なバリニーズの結婚披露宴。人生一の一大イベントで途轍もないサプライズに見舞われない様に事前の入念な確認が必要らしい。  (画像は本文の内容とは無関係)

先ず一件目。
インドネシア・西ヌサテンガラ州で、結婚直後の新郎が新婦を性別詐称で訴えるという分かりやすいニュース。

それに対し、新婦側は生物学上の性別について新郎が事前に充分に認識していた筈で、「同意の元に婚姻関係を結んだので虚偽には当たらない」と真っ向から容疑を否認。
事の発端は、またしてもSNS上で知り合った二人は短時間のうちに恋に落ち、やがて結婚を約束する仲になり。

最近、当ブログでもSNS絡みの男女ネタを一つ上げたばかり。。
SNSが非常に普及した今日の東南アジアでは、殆ど全ての事柄がSNSを介して起きている感があり、単純な色恋沙汰は勿論、それに関連する犯罪も同様だ。

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そしてめでたくウエディングと相成り。。
神聖なる初夜の契りを迎えて、真っ青なサプライズと相成った訳だ。
一体、新郎のショックは如何ほどか?
もっと真面目にやれよ!と言いたい気もするが。。
本人は至って大真面目過ぎたのが返って仇になったって奴だ。

程なくしてそれが怒りに代わり、婚姻関係の即解消を訴え出ることに。
更に悪いことに新婦側がそれを拒否して泥沼の争い。
やがて新郎側は新婦側の公的書類の虚偽記載を訴え出て、事態は当局の手に。
しかし法律上、当人たちは依然として婚姻関係にあり。。
あとは、もう目を覆うような事態。
当然、国民の関心を惹いて格好のゴシップネタの上位ランクに躍り出ることに。

引用元 The Thaiger.com

イスラム教では、婚前交渉は原則、禁止されている。
インドネシアのイスラム教は、一般に寛容的に信仰されているとは言うが、地域差、個人差が大きいようだ。
例えば、北部スマトラのアチェ州などでは厳格なシャリア法が適用されている。

:Wikipedia シャリーア法 こちらから

それにしてもな、我々から見れば絵に書いたような笑い話だが。。
此処から得られる教訓は?
勿論、事前の検査だ! 最近、WHOも頻繁にそう言っている。
今流行りのPCR検査やSTD検査、オリンピックイヤーである無しにも係わらずにドーピング検査や性別検査もちゃんと行うべきだ。
まして、活動するのは違法薬物には非常に厳しい立場を執る東南アジアの国々。
普段の修行時から、個人でできる範囲で確認しよう。
そうすれば、後でそこに有ってはいけないモノに悩まされることもなくなる。

性別に関わりなく、彼女達は額に汗を浮かべながら一生懸命にやってくれることが多い。満足したなら数百円程、それに報いてやって欲しい。

2件目は、これも東南アジアではありがちな古典的なトラブル。
SNSで外注したマッサージサービスに纏わる性別詐称絡みの諍いとこれまた分かりやすい事例。(当事者には分かりにくかったのかもしれないが。。)

西テンガラ州マタラムで、他人の画像を無断でSNS上に掲載してマッサージサービスを募り、40名程の客に施術を行った男が、電子技術情報虚偽記載と身分情報の詐称の罪で摘発されたと。

勿論、無断借用したのは真正の?女性のFB画像。。
下の画像が、メディアに掲載された容疑者の写真。

引用元 The Thaiger.com

この容疑者は、延べ40名程の募った男性客に対し女性施術者のふりをして自室に連れ込み、マッサージを行っていたとある。
やる方もやる方だが、受ける方も受ける方だ。(もっと真面目にやれよ!)
笑い飛ばすのは良いが、東南アジアではよくあるトラブル。。

現に私の相棒が以前、店先に居た美人さんのマッサ嬢に連れられて2時間の全身オイルマッサージに挑んだ時の事。。
うつ伏せで始まったマッサージ、施術時間も中頃が過ぎ、マッサージもいよいよ佳境に入ってきた。
そして期待通り、マッサ嬢の手が次第に神をも恐れぬ繊細で個人的なエリアに届き始めた頃。。
フッと顔を上げて、後ろを振り向いたところ。。
そこに先程の美人さんの影は無く、いつの間にかその、、特殊な性向を持った男性施術者に入れ替わっていたという稀有なマッサ体験を語ってくれた。
途中で入れ替わったのが全く判らなかったと言うが。。
斬新で新手の手法に当時、伸びた鼻の下を多少なりとも引き締めようとした記憶がある。

良質なマッサージ・セッションに欠かせない要素に施術環境がある。静穏性とプライバシー、そして若干のうす暗さだ。その3拍子が揃えば、至福のマッサージの眠り落ちが得られる。しかし、かえってそれが仇になることも。財布などの管理にも注意を向けよう。

しっかり目を開けておかないと、事態が期待していた事とは少し違う方向に向いてしまう事もしばしば。
しかし、この辺はあくまでも事故責任。。

近頃、個人の選択や権利がしっかりと保護された国々では性別も個人が自由に決定できるらしい。それに対し、厳格なイスラム教を信仰する国々ではそうではない。例えば、同性愛行為等は厳しく禁じられている。。それらの国々に足を踏み入れる時は、地元の慣習を尊重して不用意にそれに抵触しない様にしなければいけない。

今週から彼の地、我らのタイ王国ではマッサージが解禁になっている。
ほぼ3カ月ぶりの解禁、本当に羨ましい事この上ない!
今の私に必要なのは、長引く自粛生活で凝り固まった体中のツボを力強い五指で粉砕してくれる様なセラピスト。
やってくれるなら施術者の性別なんて何だって構いはしない。
そんな物は二の次だ。
そんな勝手を知ったセラピストが近くに居て電話一本で来てくれるのなら。。
何も文句は無い。

しかし、親愛なる読者様。
あなた方にとって性別条項が重要なら、これも事前の確認を強く勧めます。