「本年度の第3ないし第4四半期に外国人観光客の受け入れを開始」現時点で言えるのはそこまでだとタイの副首相の口から出た言葉だという。
最初に受け入れを開始するのはCovit-19の感染抑制が出来ている地域からの旅行者に限り、そこからタイの観光産業の再開を図ってゆく。

巷で期待されていた7月1日からの全面的な国境の開放の可能性は、この時点で明らかに潰えてしまった。
それは開国には依然として慎重な態度を崩さないCCSA(タイのCovit-19対策センター)首脳部の意図するものでは無かったようだ。

いくらタイ王国が自国内の感染抑制に成功したとしても、制限なしに国境開放を認めたらこうなるのは必至。よく考えたらそれは虫の良すぎる期待だよな。 バンコク・ドンムアン空港

続いて、国境を開放するにしても、国内を全国一律に同時開放する必要はなく、国内各地の感染が収まった地域から選択的に限定しながら、段階的な緩和措置を施していく。
加えて感染抑制が出来ている国々から相互的に、14日間の隔離措置を抜きに人々の往来を再開する。

同じく国内観光の刺激策として、来月1日からトラベルバンク(3000バーツ相当の補助的観光促進パッケージ)と銘打った国内向けの施策を実施するとある。
それにより、来年度初頭まで国内観光業の再起動への足掛かりを期待。

強権を発動できる非常事態宣言の失効が今月末に迫る中、それを再延長せずにタイ王国憲法に示される非常事態の範疇内で現在の措置を最長90日間施行できる。
その際、内閣の承認が必要と言うことになっているらしい。

ここでタイ王国の法体系にまで踏み込むつもりは更々ないが、要するに月が替わって直ぐに我々、熱烈なタイフリークが無条件でタイに入国を許されることはどうやら無いと想って良さそうだ。

過去2週間のタイ国内の感染者発生状況を見ると、その殆ど全ての感染者が国外から帰国したタイ人達で、当然、継続して政府の厳格な隔離措置下に置かれている。
(現時点での彼らの多くは中東地域からの帰国者)
よってタイ政府の国境開放後の2次感染への不安はかなりの現実味がある。

遂に破綻してしまったタイ国際航空。私個人を含めた未使用の航空券ホールダーは同社への債権者として扱われる。そしてそのキャンセル航空券への対応も停止されてしまった。 画像は非常事態宣言直前の3月25日の夜に大混乱に陥ったスワンナプーム空港出発フロア

同時に破綻し更生法が適用されているタイ国際航空も、飛行停止期間の再延長を発表している。(2020年7月1日から8月1日までの再延長が決まっている)

まとめると、現時点で具体的な規制解除を明示している国は何処も無い。
感染抑制に成功しているタイ、ヴェトナム、ニュージーランド、豪州、韓国でも同様。
国内移動の緩和措置は段階的に進んで来てはいる。
しかし、これが国際間の移動となると。。。
依然とし各国政府間で調整された帰国者のみの限定運航便だけ。
一般人向けの商業航空の運航は依然として禁止。。

よって、7月1日以降からの訪タイの夢は、ほぼ無いと想っても間違いないであろう。
正直、根拠なき淡い期待を抱いていなかったと言えば嘘になる。
ガッカリだが、しょうがない。
落ち込んでばかり居てもな、もう3カ月になるし。。

国境を頻繁に移動する我々が一番最初にその国を感じ取るのが国際空港。。全てが秩序だっていて駐機場までが整然としている。熱気や喧噪、雑然さなどは鼻から存在しない。 成田国際空港

それなら潔く諦めて近年、東南アジアの人々に断然人気のある沖縄にでも、初めて行ってみようかと半ば本気で考えている。