何処かの開国再開情報でもないかと、ネット情報を漁る日々は続いている。。
一部の国に限り、既に開国のプロセスは進み始めている。
しかし、具体的な朗報は未だ発見できず。。
その代わりに風変わりで馬鹿馬鹿しく、面白いニュースをよく目にする。
大半は笑い話になるくらいの類だが、中には海外活動の参考になる物もチラホラ。
自己への戒めや他者への啓発の意味も含めて短く挙げよう。

今回の件は、The Nation Thailandの記事にあった古典的なオンライン・ロマンス詐欺で、ネットを介して交流しているうちに心と金銭を盗られてしまうって奴だ。

顛末は、裕福でイケメンな英国人パイロットにソーシャルメディア上で出会ったタイ人女性が、交流を続けるうちにプレゼントやデート、または結婚等を持ち掛けられ、やがて送金に仕向けられると言う事例だ。

この手の犯罪を専門的に追っている機関によると、その多くはデート・出会い系アプリを主な漁場にしているが、近年はSNSにも活躍の場を移していると。
特徴として比較的短時間に強い情動の告白に移行し、被害者の感情に訴求するケースが共通するとある。
中には、早い時期に直接音声通話を用いることもあるといい、それらはキャット・フィッシングと呼ばれているらしい。
恋は盲目なりとはよく言われるが、言葉巧みに操られて心まで絡めとられた挙句、送金にまで惹き込まれてしまう。

今回の紙面のケースでは、幸いにも当のタイ人女性は話が送金依頼に及んだ時に我に返り事なきを得たとある。
因みに依頼された金額は、2万4千バーツだったという。

この様な詐欺はオンライン、リアルを問わずに非常に多く発生していて、未だにそれに引っかかる犠牲者が後を絶たないのには驚かされる。
私が覚えているケースでは、バンコクのスクンビット・エリアでATM周辺に出没する自称シンガポール航空の機長、またはプレゼントが送られてきてそれを携行しているうちに禁止薬物の運び屋に仕立てられた等。。

航空機の運航乗務員がすっからかんになることなどあり得ない。仮に突発事態が起きたとしても彼らは保安上、航空会社からの手厚い保護下にある。他人の我々が身銭を切って彼らを助けるいわれはない。そんなドジなパイロットが操縦する旅客機には乗りたくない。。

そして全く嘆かわしい事に、これらの犯罪の被害に遭う邦人が後を絶たないと聞いている。
以前、パタヤのツーリストポリスの担当官から聞いたのだが、一番単純で効果的な対処法は、逢ったことのない人に送金をしないというプロトコールを設定しろと言っていた。
当たり前だ! 私は実在する人物をも含む、全ての送金依頼は撥ね付けている。
文明国では、普通は生じない送金依頼。
その理由は身内の病気や事故、進学から事業資金、事件や突発事態と様々で、大半は虚偽だが中には事実もある。

: 関連記事  注意 ちょっと紙幣を見せてくれ! 詐欺事例はこちら

しかしだ! 何故、第3世界でそれに応じてしまうのか?
私には甚だ疑問だ。
馬鹿馬鹿しいことこの上ないが、コロナ災禍で犯罪者も必死だ。
くれぐれもご注意ください。