今朝の事だが、もう既にお約束のようになった感のある、タイに滞在する困窮外国人の惨事についての記事が目に留まったので短く紹介する。
この手の記事は、人目を引くので啓発の意を込めてなのか、各種メディアに定期的に採り上げられる。
最近は、世界各地でのコロナロックダウンの影響を受けての立ち往生の記事が多い。
我が国でも、近年、急速に国際的なリゾート開発が進んだ北海道のニセコエリアに少なくない帰国難民が滞在しているという。
未曽有の世界的な経済的危機を受けて、世界各国で多数の自国民自体が困窮しているこの時期に、異国の地で外国人として困窮するのはナントも分が悪い。
私自身も、もし前述の3月の緊急帰国が叶わなかったら他人事では済まされなかった筈。
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従って、こんな時ほど他人のふり見てナントやらなので、普段からこの手の記事は欠かさず目を通すことにしている。
海の向こうで突発的なトラブルに陥るソースには事欠かない。
事故、病気、犯罪等は、いつの時代も古典的なその代表例。
私が遭遇したものでは、テロ事件、気象災害、火山噴火や地震などの天変地異系、予期せぬ交通機関関連の不可抗力、嘘のような単なる偶発的出来事等。。
そして今朝の記事を見る限り、そこに自身の家族の一部が加わるって寸法らしい。
以下に事のあらましをかいつまむと。。
7年前からタイに滞在している元英国退役軍人のロンと言う男が、タイ中部の都市サムットサコンで、自身のタイ側の家族による虐待で陥った栄養失調と劣悪な環境から救出された言う。
当人の英国側の家族がクラウドファウンディングにより基金を募り、有志の援助のもとに英国行の航空機に搭乗して、無事に帰途に就いたらしい。
関係者によると、この哀れな英国人はパレットに寝かされていて低栄養や脱水状態に加えて、脊柱に深刻な問題を患っていたという。
救助に向かった人によると、水や食べ物も満足に与えられていた様子はなく、救出後はそのまま医療機関に搬送しなければならなかったと。
そこで暫く治療を施してから容態を安定させ、晴れて帰国便搭乗と相成った訳だ。
敢えて訊くまでもなく本人の後の談話は、いつものお約束の異国で決してやってはいけない類の事柄がテンコ盛り。。
引退後の穏やかな生活を、異国の心優しい女性と共に過ごそうと、勇んでタイにやって来て暫く頑張ったが。。
どういう訳か? のっぴきならないドツボに嵌まってしまい。。
気が付いたら荷物用のパレットに寝かされていて、水も食べ物も満足に与えられなかったってやつ。
年金受給用のATMカードを渡してあるにも関わらずだ!
おいおい、ベットじゃなくて荷物用のパレットに寝るなんて、タイの犬だってもっとましな扱いを受けているぞ!
元退役軍人だから、若い頃には戦争捕虜になった際の訓練も受けているのかもしれないけど。
この御仁、国を去る時に発した言葉が、次の通り。
気候が暖かく、人々が優しいタイはとても気に入っている。
今は故郷に帰れてホッとしているが、また出来るだけ早くこの地に戻ってきたい。
しかし、タイの女はもう充分だ。。とのことだったらしい。
こりゃ、なんともおめでタイ奴だな。
加齢は身体能力や正常な認知のみならず、気概や尊厳までも奪っていくものなのか?
いやはや、何とも恐ろしいことよ・・
婚姻関係等は、後付けの同盟みたいなもの。
相手が寝返ってしまえば、一瞬でそこは敵対水域になってしまう。
そこの所は片時も忘れないようにしなければいけない。