連日、感染抑制に成功していたと言われる国々で新たな新規感染者が増加傾向だが、ここへ来て恐れていた事態が起きつつあるようだ。
タイ民間航空局が、同国の商業運航開始計画の遅延の可能性について言及したとメディアに出ている。

タイの運輸大臣が、いわゆるトラベルバブル計画に含まれる諸外国でのCovid-19の感染状況を鑑みると国際線運航開始は遅らせて然るべきだとの談話を発表した。
しかも、Covid-19のワクチンについての言及もあったという。

この歴史的なコロナ災禍の真っ只中に、敢えて現地在留を選んだ人々もいるが。。(私は選ばなかった人間だが。)今振り返って自問してみるが、私にはそれが正しい選択だったように思える

感染抑制優良国(我々も当然含んでいる)での感染の拡がりは現実だ。
今週に入り、我が国の首都でも連日100人を超える新規感染者が発生している。
それに対し、タイ国内での新規感染者数はナント43日間発生していない。
(7月7日現在)

今月に入り、第5次のロックダウン緩和策を敢行したばかりのタイ。
営業停止が此処まで長引き、既に青色吐息の国内の娯楽産業群もようやく再開。
タイの社会は、これまでに前代未聞の犠牲を払っている。
それを易々と危険に晒す気には到底ならないのだろう。
観光立国の同国、一説によるとGDPの10-12%は観光産業が稼ぎ出していると言われる。

観光客として同国を訪れると直ぐに判ることがある。金の使い道だ。片時もそれに困ることは無い。。。そして国を出る時に残るのは甘美な余韻?それとも苦い思い出か。。または途轍もない頭痛か、眩暈のしそうな請求書の山のどれかだろう

しかし、それはあくまでも表向き。
もし、あなたが敬虔なバンコク・パタヤ修行僧なら容易に想像できるように、我々の財布から出ていくかなりの金額が税務署を通らないで闇に消える。。
それを考えれば既に中進国と言えるタイのGDPの一体、どれ程が彼等の言う観光収入なのか?
そして、、嘘か誠か? その収入がこの3か月間殆ど消えていて、その回復の見込みすら皆無。。

タイ民間航空局の局長の談話として次のように述べられている。
以前のトラベルバブル措置の草案として、8月中に外国人の受け入れを段階的進める計画があった。
しかし、現在、これらの対象国では第2次の感染の波に見舞われている。
(具体的にはオーストラリアや日本等を言及したという)
我々としては、なんとしても同様の轍を踏むことは避けなければならない。

日頃、国際的なリゾート地として見られること多いパタヤ特別市は、首都バンコクから僅か160㎞程のタイ湾東部沿岸に位置する。そしてそのバンコク都市圏の人口は1600万人を超える。パタヤは、年間を通して首都圏住民の手軽な保養地でもあるのだ。 セントラルフェスティバル・パタヤ

同時に現在の政府による国内旅行奨励策によって国内線の商業運航や宿泊関連産業の需要が再開しつつあり、弱いながらも国内産業の持続化に寄与し始めたという。
国内感染の封じ込めに成功したこの時点でのコロナ第2波の発生だけは看過できない。
発生した場合の経済的なダメージは更に膨れ上がるだろう。。

同じアセアン諸国でも、国内感染が抑制されているとは言えないフィリピン共和国やインドネシア共和国ならいざ知らず。
私には抑制に成功しているシンガポールやタイ王国の近い将来の観光再開は無いように思える。。

果たして、この様なCovid-19感染抑止優良国は、ワクチン接種が始まりその効果が国民に行き渡るまで開国を躊躇うのだろうか?
それは、一体、いつになるのだろう?
まだ、出来ても居ないのに。。

暑い夏は目前。しかし、今年はトロピカルなビーチは勿論、我が国でも海はお預けだ。 海がダメなら、当然プールだって怖いだろう。。。プーケット パトンビーチの落日シーン

心待ちにしている訪タイ?
既に4カ月近く待っているが。。
それはまだ、少なくともこの夏や秋は諦めだろう。。
他にやることを見つけた方が得策かもしれない。