このところ航空ネタが続くが。
前記事の通り存続の危機が囁かれ始めているマレーシアの世界的なLCC大手エア―アジア。
今度はその傘下の子会社のタイエア―アジアがバンコクのスワンナプーム空港での運用開始に向けて予備的調査を開始しているとの報道を目にした。

2006年に運用が開始されたスワンナプーム空港。タイ国際航空のシンボルカラーと同じ紫がかった施設外観が美しい世界有数の規模を持つ国際空港。スワンナプームとはサンスクリット語で黄金の地との意

現在、バンコク都市圏で民間機が運用中の空港は3カ所あるが、(首都圏第4空港建設の計画も策定されている)昨今のLCC攻勢を経て、概ねレガシーキャリアはスワンナプーム空港、そして格安航空会社はドンムアン空港でと住み分けて運用されている。

しかし、世界の航空産業に未曽有の危機が陥る中、同社は新たな収益の追求と市場競争力の訴求の為にツインハブ構想を提案するに至ったという。
これを受け既にタイ航空公社と計画策定作業に入っているという。

関係筋の話によるとタイエア―アジアでは現在、保有機する60機の機材のおよそ3割が運用中とのことで、残りの機材の運用先を探しているという。

それに加えてエア―アジアX(エア―アジアの中距離以上の国際線部門)は、9月のバンコクー福岡線の9月の再開に向けて日本の民間航空局と交渉中としている。

2008年、反政府勢力による同空港占拠封鎖事件を覚えているだろうか? 私も危ういところだった。。

スワンナプーム空港と言えば、5月に経営破綻したフラッグキャリアのタイ国際航空のホームだ。
AOT(タイ航空公社)幹部は続ける。。
もし、ある航空会社が既存の発着枠で運用できなければ、我々としても新たな運航枠の活用の可能性を探る必要があると。。。

前記事で挙げた通りタイエア―アジアの親会社であるエア―アジア自体の経営危機も囁かれる中、その子会社のタイエア―アジアの運行拡張案だ。
出来ることなら、是非、頑張って欲しいものだ。

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マレーシアのLCC最大手エア―アジアを巡っては、苦戦する同国のフラッグキャリアのマレーシア航空との統合の噂も出始めている。
更に複雑なことにマレーシア航空と日本航空の業務提携が本日に発表されている。
国を問わず、航空各社は事業存続に必死なのであろう。
例え一社では無理でも誰かと手を取り合うまで。。
昨日の敵は今日の友か。。

尚、新しくスワンナプーム空港から発着するタイエア―アジアの路線として、チェンマイ、プーケット、チェンライ、コンケーン、クラビ―線が現在認可申請中らしい。

なんだよ! 国内線だけが乗り入れるのか?
日頃、東南アジア域内の国々や日本とタイの間を往来する敬虔なパタヤ修行僧としては、タイエア―アジアの国際線がスワンナプーム空港に差し替えになってくれれば、その利便性は計り知れないのだが。。
年間1千万人が訪れるパタヤ。
想いを同じくする巡礼者も少なくないだろう。

当日に出発するスワンナプーム空港かドンムアン空港発の航空券を提示すれば、無料で乗ることが出来る空港公社が両空港間で運行するエアポートシャトルバス。交通渋滞が無ければ所要時間は約1時間ほどの優れモノだ

この様に東南アジアの航空業界は極めて不安定な状況にあり、運航再開どころか路線継続、事業存続までもが不透明。
前記事でも述べたことだが、この様な視界不良にもかかわらず各社は最近、とみに販売攻勢を強めてきている。

存続を賭けた事業資金獲得に動くのは判るが。。
現在の返金処理も滞り気味の上に運航停止中の更なる予約販売は、言うならば前借の試み以外の何物でもない。。
もし、会社が潰れた時には。。
我々の旅行資金は誰が面倒を見てくれるのだろう?
ちょっと無責任過ぎやしないか?

国家非常事態宣言発出5時間前、突如、次々に運航が停止され始めパニック気味に発券カウンターに押し寄せる出国予定者達。航空券は数日前までは何事もなく販売されていたので多くは安心していた。そう、私を含めて。。それから約2か月後にタイ国際航空は破綻。今現在、チケット払い戻しのメドはたっていない

重ねて言うが。。
私だったら買わない方が賢明だと想う。。
特に2次感染が拡がり始めた現時点では。。