コロナ・パンデミックに端を発した、タイの国家非常事態宣言の発令直前、緊迫の土壇場パタヤ脱出行から早くも一週間が過ぎた。

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しかし皮肉なことに、今度は我が祖国でも国家非常事態宣言の発令が真剣に考慮され、国内の著名人、医療関係者、行政機関内部関係者からも感染者が出始めている。

先月の中頃から閉鎖されている映画館 SF Cinema Terminl21 Pattaya

タイ国内でも過去2週間にわたり、首都を中心に近隣県、パタヤなどでも段階的に市民生活や経済活動に対して制限が課せられて来てはいた。
首都のバンコク程厳しくは無かったが、私の活動中のパタヤでも日に日に規制が強まってゆくのを目の当たりにしながら過ごしていた。
次第にやりたいことがやりたい時に出来なくなり、多少の不便さを感じながらも、まだ楽しくは過ごせては居たのだが。。
現在では更に制限の度合いが進み、なんだか想った以上に深刻な事態に突入したように思える。

バンコクとプーケットからチューリッヒまで、4月2日と5日にチャーター便が飛ぶらしく、現時点ではまだ空きがあるという。詳しくはスイス大使館のHPへ言っているが。。  Thaiger.comより記事を引用

現に当記事を執筆中に入ってきたニュースなのだが、スイス・ドイツ両国民を対象とした緊急帰国用チャーターフライトに関する一報が来たりと。。
合衆国政府が、米国内で発生する死者数が最低でも10万人と予想を発したり。。
耳に入ってくるニュースは不穏な物ばかり。。。
国境を閉じる段階はとうに過ぎ、既に国内の動きを封じるべき時に近づいている様にも見える。

先週の中頃、幹線道路の交通量はそこそこあったが。。画像はタイのモーターウェイ7号線、バンコクからパタヤに延びるタイ東部の大動脈の一つ

ひょっとすると本当の地獄はこれからなのか?
過去2か月間、封鎖された武漢市民の境遇を高みから傍観していた我々だが。。
今度はどうも我々の番である事は明かな様だ。

本当に人っ子一人いないパタヤビーチ。。客だけでなく、ゴロツキやビーチボーイまで居ない。。こんなのありか? 私には生まれて初めて見る光景だった

今更ながら、我々はこれから何週間かに渡り失うことになる自由を想うと困惑するばかり。
突如、消え去った普通の日常、失くなってからようやく気付いた平凡な日常のありがた味。
そこに有って当然と固く信じて疑わなかった平和な日常は、実は無尽蔵ではなかったのだ。。
先々週くらいまでは、手を延ばせばそこに有ったパタヤの普通の日常を、自戒を込めてこの機会に振り返ってみたい。
では行ってみよう。。

タイの乾期(11月-4月)特有の澄んだ青空に陽光が眩しく、街には多くの女性達が溢れる。この地に集まる中高年男性にとってパタヤがある意味天国に一番近いと言われる所以。。Terminal21 Pattaya ノースパタヤロード

3月の初旬頃には、大口顧客である中国人観光客の減少が目下の大問題だった。。画像は一般ユーザーにはちょうど良いくらいの人の出で、その表面上の快適さに無邪気に喜んでいたのだが。。

路地裏に一歩足を踏み入れると、そこはパタヤを直接、下から支える庶民達の素朴な暮らしが並行して営まれている。そしてその多くが、未だにインフォーマル・セクターであったり。。

暮れなずむ街の光と影の中、去り行くあなたに贈るなんとやら。。パタヤをを去る時、それはこの世を去る時だと多くの男達が言う。暑かった昼間が終わり、日暮れが近づくにつれて活気を帯びるソイブッカオ市場

僅か3週間前には、ファラン達は此処で呑気に日光浴を愉しんでいた。しかし、その間に事態は急展開。それもずっと悪い方に。。今では彼らの本国が大変なことに。。この時は誰も予想すらしていなかった。Bamboo Beach,Wongamat

Wongamat ノース、Breeze Beach よりSanctuary of Truthを臨む

ソーシャルディスタンシング。。なんか耳慣れない言葉が出てきたなと想っていたら。。その意味をやっと理解するころにはトンデモないことに。。僅か3週前のセントラルパタヤでの一コマ。まだこの頃は。。そんな言葉は誰も使ってはいなかった気が。。

例えバイクで走っていても、その旨そうな匂い、煙と音と視覚効果に直ぐに惹き寄せられてしまう。
急ブレーキでUターン、即座に注文して待つ間に、付近に必ずあるコンビニに行くって寸法だ。
近代化が本格的に始まった早い時期に、タイは北米型商文化を採り入れたと訊くが。。
その為か? パタヤは何から何まで大きくて、しかも楽ちんに出来ている。

まるでパタヤ市内ではビールを呑むのが決まりになっているかのような、官民挙げての飲酒優遇策。結果、入国してから出国するまで酔いが醒めることはなく、いる間はずっとほろ酔い加減で快適だ。画像は名もないリアルな移動式炉端焼き

飯食った?ビールやった?? ナニ、疲れただって? No Problem! パタヤには街中に無数の腕利きのマッサージ師達が棲息している。その数は絶対に野良犬や野良猫以上はいる筈。一時間100バーツから。

暑い気候だからか?パタヤの麗しき若いお嬢さん達は四六時中、一年中とっても薄着でいらっしゃいます。目の保護に為に、なるべく暗い色のサングラスの着用を薦めます

南国特有の楽天的な気質を持つ人が多いと言われるタイの人達。パタヤも例外ではない。見ての通り、火事の時は十中八九、誰かの指も飛ぶだろうが、それもマイペンライな扇風機のセッティング。ソイブッカオ常設市場

市内に無数にある優れたローカルグルメ。しかもその入れ替わりは非常に早く、飲食業界の競争は熾烈で非情だ。サウスパタヤロード沿いの馴染みの飯屋Prasamuran Noodle

その2へ続きます