連日、絶え間なく入ってくるコロナパンデミック関連の情報。
もはや国レベルの話ではなく、全人類的な問題になりつつある。
人種、国、社会階層を問わずに脅威は極めて現実的、恐怖を感じる人もいるだろう。
同時にこの脅威は、別の深刻な問題も起こしつつある。
今更、言うまでもない経済への影響だ。
世界経済、地域経済共に。。
上は国際的な大企業から下はインフォーマルセクターの個人まで。。
先週、パタヤから尻尾を巻いて逃げてきた私だが、やはり気になるので現地の情報には、日に何度も目を通している。
その中の一つの記事が目に留まったので、それについて感じることを書いてみようと想う。その記事が言うには、俗にいうタイの娯楽産業従事者(この場合は、りっしんべん型産業従事者を指していて、タイ国内に推定30万とも40万とも言わてれる)達が、なんの保護策も無しに事実上の失業状態にあり、短時間に深刻な困窮に陥ることが明らかなので、関連諸援助団体が政府に緊急援助を要請したと。。
要するに、インフォーマルで課税対象者でもなく、政府の経済統計にも含まれない類の経済活動に従事する者たちが困っていると。。
一つの例を挙げてみると、タイの娯楽産業は毎年米ドル換算で64億ドル相当を稼ぎ出し、そのリッシンベン型産業従事者は国内総生産の4-10%を生み出しているとの説がある。
しかし、それはあくまでも表向きの話。。
敬虔なパタヤ修行僧なら分る筈だが、我々の財布から出ていく金が税務署を通ることはそんなに多くは無い。(それが疑問なら今度、試しに領収書を頼んでみればよい)
この種の推計は極めて把握が難しく、真相は闇の中なのだが、当局の方も国内の資金流通量と電力消費量、それに食料消費量などから、おおよその数字は掴んでいると読んだことがある。
そこのとこを是非、訊いてみたいのだが。。。
仮にそんな具体的な数字が有るとしても、我々目に触れることは決してないであろう。
しかし、ミクロ経済的に自分の例を当てはめて考えてみると。。
どうだ? 敬虔なるパタヤ修行僧達よ?
パタヤ滞在の支出もいろいろあるが。。
先ず、はっきりと避けられない固定支出に宿泊費がある。
それと実際の修行関連のお布施を比べてどうだろうか?
この辺は多分に個人差があるだろうが、人によってどちら側が大きくなるかは異なるとしても、此処では大まかにこれが同数に近いと仮定してみる。。
一日あたりの支出で考えると、解りやすいだろう。。
2019年には約4000万人がタイを訪れて。。
(そのうち何故か1000万人がパタヤを訪れる。。笑)
大負けして、そのうち半分が女性だとしても。。
どうだ?恐ろしい数字だろう!
それが語られざるタイの地下経済だ。
その数字を叩き出す人々の多くは女性で、(すべてでは無い!笑) 彼女らは母であり、タイでは家族の担い手であることが多く、子供の養育に直接関わっている。
その数は現在、推計で10万人だと言う。
この10万人は公的には認知されてはいないので、彼らに対する援助も補償も当然、存在はしない。
先日、タイ政府がコロナウイルスのパンデミックにより、酷い経済的影響を受けている人たちに対し、五千バーツの現金給付する案を発表しているが、立場の弱い彼らの多くには届くとは思えないし、届いたとしても、いつの事になるのか?
現金決済型の生活をする彼らの多くは、現金収入が途絶えた瞬間に困窮してしまう。
そもそも、その多くは隣国などからの移民、密入国者、非正規滞在者が含まれていて彼らはタイのIDすら所持してはいないことがある。
本日か?夜間外出禁止令も出されると聞く。。
今頃、彼らはどうしているのだろうか。。
一週前は、まだ辛うじて彼らの姿は見受けられたが。。
記事によると、そんな彼らに向けた緊急援助の要請を出した援助団体曰く。。
数年前に当局が人身売買と違法資金洗浄の疑いで、バンコクの2軒の大型マッサージパーラー、ビクトリアシークレットとナタリーから接収した5億バーツを当てるべきだと。。
今は、ただただ一刻も早い正常化を願うばかりだ。。