念願のパタヤ修行、長短に関わらず誰にとっても嬉しいイベントだ。
人それぞれに各自想い入れや、作戦要領がある筈だ。
その中でも、重要なのが宿泊場所選定。
寝る場所だけあれば良いなんて、1980年代のバックパッカー気質みたいなものは現代にはマッチしないだろう。
我々は高度情報化社会に生きているのだ、手を伸ばせば欲しい物には手が届く時代だ。 (そう、ちゃんと手を伸ばせばな!)

そうだ、わたしもパタヤ歴は長い部類だ。
宿など、(今じゃ、中層3つ星専門だが 汗)アゴダを見れば大概、内容が見当はつくようになってきている。
(総予約数は軽く200件を超えていて、どうやら優遇待遇も貰っているような気がする)

今回も、幾つもあるお気に入りの一つのサウスパタヤ ダイアモンドシティー・プレイスに投宿した。
最近では、同胞達がSNSに盛んに載せ始めて、その筋でもポピュラーな宿だ。 (この値段でバスタブ付きなのが受けている模様)

過去のダイアモンド・シティープレイスの記事はこちら

ファンシーな点は何もないが、かと言って落第点が有る訳でも無し。
建物は古いながらも、運営でリピーターの獲得に成功している典型的な秀逸老舗ホテルのモデルみたいな物件だ。
アゴダなどその筋の評価も高く、今回も私は1500円台で何の危惧もなく普通にクリックした次第だ。

Agoda、Traveloka、その他の中華系エージェントからのアワードを獲得している模様。 飲食店を含めてこの手のアワードは意外と説得力がある

そんな経緯で最初の宿に関しては、安心しきっていたのだが。。。
しかし、今回は想定外の災難に見舞われたのだ。

いつも通りに、挨拶を交わし、顔馴染みで部屋に通され、何の気なしに了承し、荷解きにとりかかる。
全て、順調に済んだ後に腹ごしらえ、バイクを段取りし、雑事を済ませて。さて、一風呂浴びるかとバスルームに入り、、風呂の蛇口を開け。。。

すると、、気が付いた。マズイ!! かなり匂う! てか臭い! 看過できない悪臭だ。
出たよ、、安心しきっていて、チェックイン時には失念したのか?
例の体臭だ! ファランのではなく、明らかにイ・ドだ。
間違えようがなく、彼らの体臭の強さといったら、何とも言えない独特な不快さだ。
中にはとりわけ強い者がいて、良く空港などで接近しようものなら残り香を嗅ぐ事になったり、時に飛行機の座席やソファーなどに転移したりする始末だ。
時折、航空会社でも対応に苦慮しているなんて記事も目にする。
運悪く、そんな座席に当たってしまった憐れな旅客はさぞかし。。。
とにかく、とてもとても我慢ならないものだ。
ちょっと前までは、アゴダになどのサイトに当物件ではインド・アラブのお客様をお断わりしております。。なんて注意表示が出ていたな。

(そんな事が出来るのか? それはそれで驚きだが、最近はそれらも全く目にしなくなり、表示もいつの間にか霧散したようだ)

そりゃそうだろう、どの国も、いくらそのボリュームがあるとは言っても、中国人観光客に一極集中では何せ心許ない。
抜け目ない彼らのことだ、国策で操作してきて必要なら政治利用も厭わない。
タイ政府にしてみれば、リスク分散の意味も兼ねて、無視できない巨大マーケットとしての、次の13億インド人の観光需要を取り込む必要があるだろう。
一説によると、、10年以内に訪タイするインド人数の5倍増加を見込んでいるとのこと。
ここ数年のパタヤでも変容は明らかで、その影響が今回は私にも降りかかって来たといことだ。

しかし、そんなことでは慌てない老練なパタヤ修行僧の私だ。
以前に一度、既に経験済みだ。
もっとも、その時はどうやら前客として長期滞在していたらしい堕落ファランの体臭公害だったが。。
その時は、消臭剤を置いたらウソのように消えたので安堵した記憶がある。今回も同様の作戦に打って出る。
前回は確かGradeの世界的アメリカブランドの消臭芳香剤だった気が。今回はちょっと変えて日本ブランドのエステー化学で行ってみた。

一晩、待って翌朝起床してみて。。なんと!全く消えていないではないか?
低減もしていない。。どうゆうことだ?
一体、ドンだけ強力か体臭なんだよ! こうなると完全な公害レベル。
一瞬、部屋を変えようかと思ったが、、それはそれで悩ましい。。
せめてなんとか対応する為に、原因箇所を特定しようとしたのだが、、なんだか全体がまんべんなく臭い。

それでも、便座をアルコール除菌してみたら幾分軽減したのだが。。彼らの汗腺から原因物質が分泌するのだろう。。彼らに営業を掛ける無数のパタヤ嬢達の苦悶が聞こえてきそうになり、、彼女らに同情を禁じ得ない気分に。

翌日、ルームクリーンのオバちゃんに言ってみたところ、以前はこのホテルもインド人は断っていたのだが、宿泊料金の値下圧力とパタヤのホテル業界における過酷な競合状態の為に、彼らを入れざるを得なくなったと。
こうして秀逸老物件が、低価格・新興国民のグループ・ブッキング受け入れ特化ホテルに変容していくのだ。悲

なんとも致し方ないが。。
そう言えば、中華人民が集中するホテル宿泊の記事を昨年書いた記憶がある。
あの時は悪臭ではなく、トンデモない騒音だった。

その当時のパタヤクラン・エンブリオホテルの記事はこちら

それでも、オバちゃんにチップを渡してバスタブを念入りに拭ってもらったが、それでも消えないって、一体どうゆう化学物質なんだよ?

悪いことは言わない、同胞のパタヤ修行僧達よ! (または世界各地に旅立つ同胞一般旅行者達も同様だが)
チェックイン時に部屋の設備備品を確認するのは勿論の事、そのチェックリストに臭気チェックも入れることを強く薦めるしだいである。

現代文明は西進しているのだ。
最初は西欧から始まり、北米、洋を渡り日本、そして4龍と言われる台湾韓国香港シンガポールが続き、中国に到達したのは周知の通り。
それでタイ、フィリピン、インドネシアなどのASEAN加盟国が加わり、そして現在はイ・ド・アラブの南西アジアに到達している次第だ。

近い将来、彼らは今に大挙してその体臭をあらゆる場所に拡散させることだろう。
貴方の旅先で、きっと浸かる事になるバスタブや、寝ることになるベッド、そして皮膚がダイレクトに触れる便座などを、今この瞬間に汚染しているかもしれない。