パタヤ雑感シリーズ 脱出前の街の様子 その1より続き。。。

本日、遂にタイ全土で夜間外出禁止令が施行されるとの報が入っている。
我が国の政府の言う要請とは違い、それには強制力があり違反すると懲罰の対象となる。
同時にタイ入国全面禁止措置も、2週間の期限付きで実施されるとのこと。
タイ自国民の入国も原則、認めないという厳しい措置だ。

年間利用者数が6千万を超え、慢性的に旅客処理能力の不足問題を抱えるスワンナプーム空港だが。。

パタヤを治めるチョンブリ県も新たな規制策を発表している。
もはや国境を閉じる段階はとうに過ぎ、国内の各都市を封鎖する段階に達しているようだ。
事態がさらに悪化して、最後は個々の建物や地域の封鎖、または個人同士が互いに疑いの目を向けることになったら。。
嘘みたいなバイオ系災害映画の様なシナリオそのもの。。
少し既視感を感じるが、やはりそれを考えるだけで恐ろしい。。

僅か一週程前のパタヤの風景。次々に強化される規制の為、今ではビーチのビールも全然不可らしい。

連日の感染者増加のニュースを、ずっと聴いていても気が滅入るだけだ。
しっかりと防護措置をとり、じっと待つ以外に方法は無い。
ここらで少し気分を変えて、束の間だが以前のまだ楽しかった頃のパタヤに想いを巡らしてみようと思う。。
失ってみて再確認するパタヤの良さ。。
パタヤ市よ! 幸運を祈っている。。
一日も早い正常化を願いながら。。
では、行ってみよう。。

この時は、まだ少ないながらも街に人影があり、飲食店も営業してはいたのだが。。ソイブッカオ 2020年3月23日

夜間もこの通りだった。娯楽施設が閉鎖されたので、その分、営業を続けている飲食店に人が集まっていた。しかし、今晩からは夜間の外出そのものが禁止に。ブッカオ常設市場 2020年3月22日

これ以上の消費の落ち込みを避ける為、大手デパートなどでは数々の施策を積極的に打っていたのは僅か10日程前。地元の有力ユニットらしいCoconuts Sunday という歌手がギグを打っていた。 セントラル・フェスティバル パタヤ

次第に規制の度合いが強められ、それが全体的な市場縮小に繋がる。次第に地元サービス産業に対し、ボディーブローのようにじわじわと影響を与え始めた。営業禁止命令は出ていなくとも、客が少なければ結局、閉店せざるを得ない

反対に、テイクアウト・サービスに順応して客足を維持して品数も健在な店舗もいくつか有った。需要にこたえる為、この時点では商品も溢れていたのだが。。2020年3月23日 ソイブッカオ Harry House &Bakery

この時の人々のマスク着用率は半分いくか行かないか。飲食関連店はフル営業、どうせ食事の時はマスクは取り去るので気にも留めてはいなかった。。そう、たった2週間ほど前までは  ソイブッカオ常設市場

市内に無限に広がるかと見紛う程、集積する飲食店。事前情報なしで随時、飛び込むのもまた愉しい。頼れるのは己の勘と洞察だけ、ハズレてもそれだけの事。当たれば感激もひとしお。。画像は辛甘酸っぱさが特徴のタイの牛肉サラダ、ヤム・ヌア

トムヤンクンに代表される様に、タイでは海老は日常的な食材の一つ。客の途絶えた店先で彼ら青手長海老達は、首尾よく生きながらえて居ればよいのだが。。

正常時のパタヤは、国籍、人種、容姿、年齢、性別、嗜好、社会的ステイタス、身体的コンディション等を問わず、殆どの人を受け入れる懐の深い街だ。しかし、コロナウイルスを前にして市政開始以来、初めてその入り口を閉ざしつつある。一体、扉が開くのはいつになるのだろうか?

熱帯地域の東南アジアで猛威を振るうのはコロナウイルスだけではない。デング熱、鳥インフル、HIV、狂犬病、肝炎等、まるで感染症の見本市の様相。画像は、東南アジアでは一般的なデング熱対策の一つ、薬剤散布による蚊駆除だが、環境や人体への影響は、一体、いかほどか? 衣服に着くと簡単に除去できず、刺激臭は、目や喉の奥に長い時間こびりつく。

私を含めた世界中の日常的なフィットネス・スポーツ愛好家にとっては、未曽有の災難。全てのジムが閉まるって? 初体験だよ、みんなどうしてる?

最近、見つけたご機嫌なジム。国家代表レベルの選手が所属している様で、近く入会しようかと考えていたのだが、これでは暫くお預けだ。 マッスル・ファクトリー プラタムナックヒル パタヤ

2018年に開業したTerminal21 Pattaya、今にも飛び立ちそうな実機体がシンボル。しかしタイ民間航空局からは、本日、4月4日から6日までの3日間、全てのタイ行きのフライトを延期すると前代未聞の知らせが入るが。。

約2か月前になるが、タイ北東部の要衝都市ナコンラチャシーマー、通称コラートの姉妹店舗で痛々しい銃乱射事件が発生。それを追悼する記帳所がひっそりと設置されていた

豊富な農産海産品を算出するタイだが。客が途絶え、物量も滞り、需要も先細り。。サービス業だけに目が行きがちだが、並行して食料生産業種も守っていかないと。この美しく輝くトロピカルフルーツは、結局は廃棄なのか??行く末が案じられる

ありふれたパタヤの日常風景の一つ、移動式串焼き屋台。真っ先に深刻な影響を受けるのは、国を問わず、いつの時代も個人零細業者たち。なんとか持ちこたえて欲しいものだ。

ソイブッカオの老舗ファランレストラン Pitini Cafe。良くある朝の食材搬入の一コマだが、流石に人気店ともなるとその量には驚かされる。ジャガイモだけでもかなりな量だった。。パタヤ・ファラン達よ! タイは世界でも指折りなコメ生産国だ。そろそろ朝のご飯なんかどうだ?

そんな訳でストックしている画像データ群は直近の物だけでもまだまだあるので、追々それらを出していき、パタヤを偲んで過ごしていきたいと思う。
次にあのパタヤのノースバスターミナルに降り立ち、例の高揚感に包まれるのはいつになる事やら?

平常時は四六時中、人が到着するパタヤのバスターミナル。まるでパタヤの飽くなき欲望が人を絶え間なく呑み込んでいる様にも見える。公称30万人そこそこの都市にどうしたら1000万を超える人が訪れるのか?? それは、、あれだ。。笑

2か月後? 半年後? 果ては一年? 2年後か? 
私には見当もつかない!
見当がつくのは、その時の高揚感はいつも以上に格別になることくらいだ。
それまでは、蟄居する他ないだろう。