世界中で実施されている自主隔離も長い所では、既に一カ月が経過している。
精神に対する悪影響が危惧され始めているが、皆さんはいかがお過ごしだろうか?
幸い、我が国での規制レベルは、感染が爆発している欧米や他のアジア諸国とは比べ物にならない程、軽微だ。
事業者はともかく、消費生活サイドから見ればさしたる不便さは、さほど感じない。
但し、娯楽や文化・スポーツ関連施設を除けば。

大きなウエアハウス的な建物内に中層2階があり、そこにカーディオ系のマシンが並んでいる

見学当時は営業していたのだが、この後すぐにコロナウイルス感染拡大を受け、当局からの閉鎖命令が発出してしまった。

パタヤでも商業施設に対する閉鎖命令が次第に強まる中、先日、街の様子を偵察していて偶然見つけた大型ウエイトジムを報告しておく。
コロナ騒動が終わった後に、パタヤに滞在する予定のある本格ジムフリークや熱烈なフィットネス愛好家達にとっては有用なのではと考えた次第だ。

周囲は高級コンドミニアムが並び、短期滞在観光客等の姿は無い

プラタムナック・ソイ5を海岸に向かって降りていき突き当たる、周りから隔絶された静かなエリアにある

施設の名称は、直球ストレートな表現そのままのThe Muscle Factory Pattaya。
バンコクのオンヌットエリアにあるバンコク最大級の本格ウエイトジムのパタヤ支店との位置付け。

Muscle Factory Bangkok のFacebookはこちら

施設を見ると、まだ建設当初の真新しさが残る。
訊くと開所して約一年余りとのこと。
観光地としてのパタヤ市街地からは離れ、滞在型リゾートの趣もあるジョムティエン・ビーチからも距離を置き、プラタムナックヒルのそのまた行き止まりに立地している。
この立地選定にはニヤリとさせられる。

前時代的だが直接的な害虫駆除をじっと見つめる他術の無いファラン

周囲は高級コンドミニアムや邸宅が立ち並び、街路も広く猥雑さとは無縁だ。画像の煙は東南アジアでは一般的な防蚊、害虫駆除の殺虫剤散布。主に富裕層の住むエリアでしか実施されない

周囲は充分な遊休地に囲まれ、街路も広く駐車場などの心配もない。
閉塞した行き止まりなので部外者は全くと言ってよい程、足を踏み入れない。
パタヤ、ジョムティエンからも等しく、短時間での複数ルートによるアクセスが可能。
且つ、海岸からも至近なので、ランニングや遊泳等にも都合が良い。
まったく、痛快なほどの好条件が重なる立地だ。

受付レセプションエリア、カフェテリアや売店エリアも併設

中へ入ると、先ずレセプションカウンター。並んでカフェテリアや売店エリアを併設。後々、サービスを拡張していくのだろう

入館して見学を申し出るとすんなりと了承。
スタッフの数は7~8名、若年の男性スタッフ達は英語は判るようだが無口な印象。
しかし本格ジムのスタッフらしく、皆、容姿体格の良い美丈夫ばかりだ。

解りやすいシンプルな構成の価格体系

料金表はこれ。意外にも極めて標準的な設定。年々、上昇するパタヤの大型ジムの草分けトニーズジムのそれに比べても若干、安価に抑えてある。

ビーチリゾート、滞在型リゾート、居住都市、歓楽街と色々な顔を持つパタヤ特別市。
訪れるゲスト達のステイタスやニーズも多種多様。
それに合致しつつ、解りやすい料金体系にも文句はない。
料金体系は、現レートでの邦貨換算で、一カ月で約9千円程、週で約7千円程、一日あたりだと約800円程か?
これはサウス・パタヤのサードロードにあるトニーズジム本店と同程度。

プロテインなどもアメリカンなサイズだ。

勿論、サプリメント類、飲料、衣料品等、関連商品の販売もやっている。

近年、時代が変わり我が国でもウエイトジムは百花繚乱の如く、各地に開業している。
私が始めた30年程前は、まだウエイトトレーニングは体に悪いとか、必要はないとの意見が趨勢で、国内でのジム探しは一苦労だったのだが。。

ゆったりとした充分な間隔を置いて配置される機器達。大型ジム利用の一番の醍醐味はこの点に尽きる。例え、混雑しても文句なく使いやすい

そしてこの地タイ国でのジム利用の嬉しい点がもう一つある。
楽天的なお国柄の為か? または文化がそうさせるのか? 或いは西洋型の自己責任論が自然に受け入れられているのかは不明だが、概してタイでは入会利用時の煩雑な説明や手続きは無用なことが多い。
原則、料金を払い会員証などを貰って、それで終わりだ。
面倒な銀行口座のへの紐づけや書類記入、身分証明などの手続きはない。

充分な拡張性もある

一見、無駄なスペースに見えなくもないが。。必要性が出れば機器類が随時、補充されていくのだろう。良いジムとはそういうものだ

リフティング設備がこんなにあるのは初めて見た

ボディービルダーだけでなく、ウエイトリフター達のニーズにも対応している

パタヤにありがちな半屋外な開放型建物ではない閉鎖型だ。

まあ道具類は、これだけあれば文句は無い筈。本物のファラン・スタンダードである。早く利用者達が汗と呻き声と肩で息をする様な実際の様子を見てみたい。

本格的ジムらしく、壁にはいくつかの禁止事項が掲示されている。
ざっと目を通すと、これも時代の流れなのか?
トレーニング中のメンバーの姿を本人の了承抜きに撮影したり、SNSなどに載せることは禁止とあった。
自身のインスタ挙げは結構だが、無断な他人のスニーク・ショット等は不可だ!
此処はシリアスなジムなので、お遊びは他でやれと言う事なのだろう。

国際ボディービル連盟公認プロは日本でも数人

壁には権威ある国際ボディービル競技団体所属のプロアスリートのプロファイルが。。

屋内を更に見回すと。。
オイオイ、スゲーなIFBBのプロかよ!
このレベルの選手は日本にも数人しかいない筈。。
どうやら国家代表レベルのプロ選手所属しているらしい。
道理で写真撮影に関する一歩進んだ規定がある訳だ。

意外にも東南アジア諸国はアジアの中でも競合なのだ

IFBBのコンテスト出場資格を有する選手が、当然この国にも居たのだ。

てなわけで、国際的なプロ選手を輩出するジムなので、Aクラスのジムとしてはなんら遜色は無い。
外見的な価値を重んじるパタヤの文化が、余計にそうさせるのか?
パタヤには、ジムが上から下まで無数にあり、私も機会あるごとに各施設を利用している。

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その為か? パタヤに居る男女は容姿が整っている人たちが多い様に感じることも。
しかし、それを求める輩は必ずしもそうである必要は無いのが、それがまたパタヤでもあるな。。笑
しばらく、遠慮がちに画像撮影をしながら更に屋内を見回す。
しかし、この日はこれだけのジムなのだが意外にも客の姿は見えない。
ひょっとすると、3月半ばのこの訪れた時点で既に閉鎖準備に入っていたのかも。

壁面に並ぶダンベル群

見よ!このダンベルの数を。30年間ほど世界中のジムを見て使ってきたが、このダンベルの品揃え数は今までに見たことはない。

幸い、今週に入り世界各地でコロナ感染のピークを迎えつつある様に見え、当局もコロナ後の経済再始動のプランを描き始めている。
ようやく明るい兆しが見えてきたようだ。
この後、パタヤ再起動も一層、現実味を帯びるだろう。
やがて入国禁止措置が撤回されて商業便の運航が再開した暁には、多くの同胞たちが顔に満面の笑みを浮かべながら、早速、彼の地に向って飛んで行くのだろう。
微笑みの国の人々に迎えられながら、晴れてパタヤ修行? または煩悩の追求に励むのも良い。

しかし同時に、長い屋内での自粛生活によって弛み切った生活と、腹回りの贅肉を引き締めてみるのも一興なのではないだろうか?

最後に所在を載せるが、場所柄、公共交通機関の活用は期待できない。
アクセス方法は自前か、バイタクなどになるが、どちらにしてもそんなに困難ではない。
行き先はプラタムナックヒルのソイ5の末端の先。
所要時間は、大体、市内中心部から15分もかからない筈。
営業時間は悪いが失念してしまった。
まあ普通の時間な筈。

勇者は、是非ひと汗かいてみて欲しい。