本日は午前3:40に自然と起床、、目覚まし無しだとダメージも少ない。
野外の空気の流れをチェックすると、本日はウルワツ側を指していた。
オーケーだ!異存はない。

通称パパレフトの美味しそうなセット。浅い水深は緩衝材の役目をあまり果たさない。分厚いリップが牙を剥いているが、その真下に居る気の毒な私の相棒は、その衝撃を喰らって上腕骨から大胸筋と上腕二頭筋が剥がれてしまった。そして海外の有名国際私立病院に出向き300万円程の経費をかけて修復手術を行う羽目に。(なんと、献体からの腱組織の移植だ、、オエー!!)それで現在は、6か月の休場中だ。

昨日のヌサドゥアリーフ通称パパレフト。2-8ftプラスまで使えるが、見ての通り岸に近くて走れる距離は短い。急なドロップから続くバレル、最後は酷い鉄拳制裁が待っているスリリングな波だ。

昨夜は短いライドばかりだったので、今日はまともに走れる波をやりたい気分に変わりはない。。
その代りに朝っぱらから20kmのバイク通勤を強いられるが。。

そして現場到着はいつも通りの5時半。
音から察するに、通常サイズ位。
入水ポイントで夜がすっかり明け、辺りを眺めて見る。
無風の5ftか?そこそこのパワー、頻度も有るほうだ。
しかし、、沖の天候がすぐれないのか? バラバラで纏まりが無く、乱流とテクスチャーが目一杯混入しているミックススウェルだ。
出ていくのも楽ではない感じ。
前にも後ろにも人の姿は無い。よしよし昨日に続き、今日も単独だ。
朝一の単独行は好きだ。 聞こえるのは波の轟音と己の水をかく音のみ。
波が小さければほぼ無音の世界。そこに朝日が揚がってくる。
そして黙考しながら波に乗るだけだ。。
精神修行と身体修行が同時に行える。。

大丈夫だと言われているが。。。本当か?迷信じゃないのか?誰にもわからない。。彼らを除いて。。

以前にも出して述べたが、私が譲った波を乗って行ったこの御仁、有名なショットを残すことになった。乗用車2台分程の体長を持つ彼らは言うまでも無くここのローカルだ。、、怒りだしたらとりあえず謝るつもりだが。。許してもらえるかどうかはわからない。。

しかし、波が大きかったり鮫の姿が見えたりすると、途端に不安な気持ちに叩き落される。(やはり小心者の私だ。まだまだ修行が足りていないらしい)

多少の苦労を味わいながら、いざ沖へ出ていくと。。
昨日の12ftのジャンクの名残か? やはり癖が満載の5+ftの煮ても焼いても喰えない波が多い。
折角、捕っても距離も出ない。
リーフ全体を見ても、、他の志願者は来ていない様だ。。
そんなに悪く見えるのか?

それでもワゴンセールの中からの掘り出し物を見つけるように、良いめの波を見つけて走ってみる。。
時折、セミ・カバーアップが出たりするが。。
大体、一度のカットバックをすると終わってしまう短い波ばかり。

まともなコンディションであれば、このような小さな波でも4,5回のカットバックが入ることがある。客観的に見ても良質なことが多いウルワツの波だ。

結局、最低潮位の9時まで粘って終了を決める。
潮位の上げ初めに良くなる予感も多分にあったが、セミジャンクで3時間近くやったので修行にはなった、もう充分だ。

それに、この場所の低潮位時特有の強い沖に向かう流れが顕著に表れ始め、単独でもしトラブルに見舞われると、前にも述べたが非常にシリアスな状況に陥る。

以前聞いたことのある有名な合衆国沿岸警備隊の格言、自然に対して常にハンブル(謙虚と訳せるか)であれ!に従うことにして終わりにした。