朝の友人からのリポートでは、予報通りサイズは上がっているがそれほど大きくないとの報告があり、午前中にインドネシア国内の滞在資格の更新に伴う雑事を処理し、満を期して午後2時ごろにウルワツに到着する。

着いてみると、、一目で無理だとわかる!
サイズも頻度も限度を超えている。
一面真っ白だ。
それでも、ボミーズに2人の姿がある。
きっと名のある誰かなのだろう。
12ftか?それくらいだが、厄介なのが間隔の狭さ。
自身の準備が出来ていれば、無理すれば行けそうなアウトサイドコーナーに7,8人出ている。
しかし、乗れていない。
駄目だ、敢えて負け犬に甘んじよう、、今日のところは。。はは
行ける時は、自分でわかるのだ。
今日は行ける気がしない。全くだ!

アウトサイドコーナー、ここで8-10ft程か?自信がある時なら行くが、今は謙虚に言って怖いので辞めておこう。

そして、しっぽを巻いて負け犬スポットへ移動する。

御存じ負け犬スポットのインポッシブル。手前の屈指の有名スポットパダンパダンでは、本日リップカールの国際コンテストが開催中だ。

見た感じ、インポッシブルは思ったより小さく、あっても5ft程に見える。
本来、引き潮スポットなので午後7時の干潮に向かってサイズアップを期待し、その場で入水を決める。

毎年のことだが、国際的なサーフコンテスト開催中の現場をパドルアウトするのは、一般サーファーとして本当にバツの悪い想いを味わう。
このような権威あるコンテストは、大きなコンディションでなくてはやらないので、必然的に特大時の負け犬スポットを狙う私はよくバッティングするのだ。ほぼ、毎年だ!笑

ライブブロードキャストをしているすぐ横をパドルアウトする羽目になる。一般人は羨望の眼差しを私に向ける。。。。違うから!!

このチャンネルを越えて左に行けばパダンパダン、右に行けばインポッシブルだ。

しかも、悪いことにウルワツ用に持ってきた8’0のガンでは、いささか6ftあまりの負け犬スポットには、板が全くのオーバーサイズだ。
コンテスト会場に向かうプロ達は6フィート台の板で軽々とパドルアウトしていく。
2フィート以上も長い板で、上のような荒れ狂うチャンネルを超えるのは一苦労だった。

コンテストのナレーションを聞くと、どうも南寄りのウネリであるらしい。
同感だ、南ウネリはパダンパダンーインポッシブルには入りが悪く、ウルワツの12ftに比べて約半分の大きさだ。
しかし、ブキット半島の海岸線を更に下ったバランガンは、ダイレクトに入るので、きっと今日はさぞかし凄いことになっているのではと想像する。

コンテストギャラリー達で足の踏み場もないパダンパダンビーチ。ワールドクラスのバレル合戦に熱狂する。

で、私のセッションはというと。。
やはり、ウネリの入りの悪い私の負け犬スポット、速い波で角度が悪く思うようにいかない。
誰もまともに走れない波が多く、皆で欲求不満気味。
時折、6ftの切れたセットが入るが、そうは多くなく、場所的に合わないと全く捕れない。
この場所がインポッシブルと命名される所以だ。
それでも2本目に大穴の中に入ってやり、自然に片手が上がったので見ていたらそこそこの光景だった筈だ。(写真に残っていれば購入したい類のシークエンスだった筈で、遠目に何か言われたのできっとそうだろう!)
負け犬なりに満足な瞬間があり何よりだ。
しかし、その後にひどい目に遭い、20分かけて沖に戻る羽目だったが、それも修業のうちだ。
波数は90分で3本。
不慣れで、頭の中に多少残る怖さが取り除けた分、収穫だ。
それで良しとしよう。明日に期待する。