以前紹介したバリ島ヌサドゥア地区にある屈指のパブリックビーチ、Pantai Mengiat。(Pantaiは ビーチを意味するインドネシア語)
私の家からもほど近く慣れ親しんだ場所だが今朝、本当に可愛らしいフーテージが知人から送られて来たので短く再掲を思い立った。

前記事で背景を載せてあるのでこちら

今ではバリ島でも数少なくなった万人向けの白くて綺麗な南国らしい砂浜。
最近、急速に悪化している漂流プラスティックによる海洋汚染も目立たないところと言えば、、ここPantai Mengiatだ。

充分に広く、清潔に管理されていて家族連れ用途にピッタリ。ペット、飲食物や酒の持ち込み、ビーチバレーや各種スポーツなども可能で、細かいルールも設定されていない、大らかな環境は本当に使い勝手が良い。ライフガードも居るようだし、付近にBali・Collectionというshopping mall、スタバやウオーターパーク、トレンディーなBeach Clubなどもあり賑わっている

これらの魅力に加えて、前回あまり触れなかった側面がある。
考えてみれば、ここは易しいサーフスポットとしてもかなり有効なのだ。
通称、ブラックストーン、またはボートチャンネルと呼ばれている。

何とも可愛らしい友人の練習風景だが、この通り子供向けの練習グラウンドとして最適だろう。ここから育った地元若手プロも何人かいる様だ。

滞在していると本当によく訊かれる質問なのだが、バリでサーフィンを挑戦したいのだが最適なビーチはどこ? または、子供や初期レベルの女性達向けの良い練習スポットは?小さい波のリーフでない場所は??などなど。。
それらのよくある質問への答えがまさに此処です。
実際、つい最近話しかけてきた日本の家族連れが、奥さんと娘にサーフィンを教えたいというので、ここを提案したばかりだ。

遠浅の海底の沖には、棚状のサンゴ礁が拡がっていて波がゆるく割れているのが見える。

最近、その好条件が世間に知れ渡ったとみえ、コンディションが整いちょうど良い波が入る日にはサーフスクールが何社も訪れ、雨季を中心にサーフィンに挑戦する欧米やアジア圏の観光客で大変な盛況だ。

その好条件もそうだな、、島内各地のスポットの波のサイズが軒並み通常レベルなら、、という条件が付くが。
雨期の時期を中心に(11月から4月くらい迄)楽しめるだろう。
沖を囲むサンゴ礁に内陸に向かい切れ目があり、そこに沿って廻り込み、減衰する柔らかく優しい波が綺麗に割れるのだ。

真っすぐ入ってくるうねりが更にシェイプされて初心者の練習には持って来いだ。

しかし、特徴はそれだけにはとどまらない、、更に良いことがある。
ひとたび、本格的なグランドスェルが入りだすと、、話がガラッと変わってきて、中級者以上のスリリングなスポットになる。
更にそうだな、目安としてこの場所から1-2km程沖合に拡がるバリ島屈指の雨期スポット・ヌサドゥアリーフが10ft以上になると、この中級者向けスポットも本性を現すのだ。

南氷洋からオーストラリア西岸沖を通過したグランドスウェルがダイレクトに海底の棚に当たり、急に盛り上がって牙をむき、ボートチャンネルと呼ばれるサンゴ礁の切れ目に沿って凶暴に割れだすのだ。
しかも、潮位が低いと掘れ上がる時に海底が露出し、エキスパートオンリーな(神風オンリーともいわれている)超危険スポットに変わる。
普段が優しい場所だからと言っても、決して侮ってはいけないスポットだ。

従って条件が整うときは、付近の高級ホテル群に滞在する腕に覚えのある家族連れ短期滞在パパ・サーファー達や、そのレアな機会を狙ったハードコア・サーファー達が時折、堪能しているらしい。
私は敢えてここではやらないので画像は手元に無いが、次回チャンスがあれば撮影して再掲しようと想う。

まあ、通常は中高級リゾートホテルが集中するヌサドゥア地区でパッケージツアーなどで家族で訪れるお父さんサーファー達にとっても、家族サービスの合間にサッと海に入れる秀逸スポットでもある。
その機会がある人は、是非使ってみて欲しい、私の知人は奥さんと娘を交えで家族全員でパドルアウトしている。
いつもビールを片手に見ていると、まるで絵にかいたような何とも微笑ましい家族像を体現するような一コマだ。

最後は、今ではすっかりサーフィンに夢中になってしまった友人の愛娘ちゃん、学校の時間になると途端に不機嫌になるボーナス画像を載せておく。
快適なビーチが見つかったからって、、サーフィンはやり過ぎに注意、ほどほどに!