昨日の時点で、島内の感染者数は343名、死者数は4名のインドネシア共和国のバリ島は、全国のそれに比べて(感染者数16.496名、死者数1076名)感染の抑え込みに成功しているかのように見えている。

その為か? 昨日、政府高官から今後の展望に関する具体的な声明が発せられたらしい。
それによると、もしこのまま状況が改善を続けていくのなら6月から10月期の間、国内の幾つかの場所について部分的に海外からの観光客の受け入れ準備を開始するという。
その該当地には、バリ島、ジョグジャカルタ、リアウ諸島が含まれることを明言。

ジャワ島中部ジョグジャカルタ近郊に所在する、世界最大規模の仏教建築といわれるボロブドゥール遺跡

言わずと知れたバリ島はともかく、ジャワ島中部の世界遺産で有名なボロブドール遺跡の有る古都ジョグジャカルタ、原始の海洋自然が残り、ダイビングスポットとしても有名なリアウ諸島、それらはインドネシアでも抜群の集客を誇る有力スポットだ。

観光に強く依存するバリ島経済、1月から3月期のGDPの延びは、年率換算で1.14%と低迷。(前年度同時期は2.97%)
また、国全体の訪問者数は60%の減少、頼みの綱である中国人観光客数に至ってはナント97%減。

最初の感染爆発を経験した中国本土だ。
その後の一連の中国人観光客に関連する騒動は、私自身も現地に居たので身をもって経験している。
それはもう、好調な中国の新興中産階級の来訪数に依存していた島内の関連産業には、見るに堪えない程の痛々しいインパクトが。
現在、訊くところによると、それらの当該産業は、既に存在してはいないそうだ。
消えた中国人達、97%減、市場が丸ごと蒸発してしまった。
安泰と想われたビジネスも、一寸先は闇だったらしい。
しかし、個人的には静かなバリ島が戻ってきたのなら、それはそれで嬉しいが。。。

何はともかく素朴なバリ人達の為、そして波乗り修行僧としての私自身の為にも、一日も早い開国が待たれるのは間違いない。