日本では梅雨の足跡が刻々と聞こえてくるこの時期、タイ王国でも雨期突入目前だが、(調べてみるとタイ気象局が本日、雨期入りを予想していた)
現地メディアにこの時期らしい記事が出ていた。

毎年恒例のことだが国内各地で汚染が進む、タイのビーチ事情を憂う内容の記事だ。
海に直接流れ込む汚水の動画がSNSに挙げられ注目を呼び、当局が数日後に反応し、関係所管の間で幾つかのやり取りの後に沈静化。
やがて全てうやむやになるって寸法で、今まで何度も繰り返されて来たいつもの事だってやつだ。

辺りはドブ臭くヘドロもたまっている。典型的な嫌気性反応で中は腐敗が進んでいる

掲載画像を見ると真っ黒な未処理としか想えないドブの水が、そのまま遊泳エリア近隣の海岸に放出されている。

上は、乾季によく行われる当局によるドブさらい。熱帯性気候、モンスーン、脆弱な治水インフラ、えらいローテクな方法だが。。。そりゃそうだ、日本でも汚水処理に手が回ったのは、経済発展がある程度済んだ頃だ。ようやく中進国に達しかけてきたタイにそれを望むのは酷だろう。

そこでよく訊かれる当然な疑問が。。
国際的なビーチリゾートのパタヤビーチって泳げるか否か?

見るところ、、ロシア人や中国からの皆さんは問題なく毎日泳いでいらっしゃいますが。。。

正直に言うと泳げます! ですが、汚いですよ!大量の雨水が流入する雨期などは特に。
トロピカルなビーチホリデーを期待されるなら、他を当たられた方がよろしいかと思いますが。。。
しかし、何らかの理由でパタヤに来られ、泳げるかと訊かれるのでしたら答えはイエスです。(かつて、20年以上、日本の本州の都市部でサーファーだった私が思うに、、相模湾と同レベルぐらいじゃないかと感じているが。

今のところ、私自身に実害は起きていないが、、用心は必要でしょう。
私の場合は、事後の衛生管理と、近年は時期と場所を選ぶことにしている。

パタヤビーチのサウスロード寄りあたりで、時としてこの有様だ。

先ず、パタヤメインビーチはもう使ってはいない。
水質はかなり悪化していて、浮遊ゴミは言うに及ばず、海水に匂いや味、ベタツキがある。
よって少しはましかと思われるジョムティエン・エリアかウオンガマットエリアで泳ぐようにしている。

ナジョムティエンビーチ、実際、どれほどマシかは全くもって確信は無いが、幾らかはマシだろう。

次に絶えず雨水が流入する雨期、乾季でも雨天の数日以内は辞めている。
これも、見れば判る当然の理由だ。
そして泳いだ後は即、念入りなシャワーと目や耳などの消毒を行っていて
よく使うの物は、目薬やノーズスプレー、アルコールやオキシドール、蒸留水の類だ。
これらの処置で個人的には、今のところ健康上の問題は避けられている。

水は汚いがそれでも冬の日本滞在の後などに、開放的なパタヤに着いて軽くひと泳ぎ、サッパリしてから冷たいビールにマッサージなんか、何度やっても格別で辞められそうにない。

しかし、普通の人はそうまでしてパタヤの海で泳ぐ必要があるかというと?
やはり懐疑的にならざるを得なく、ホテルのプールあたりにしておくのが無難だろう。
それか、パタヤの沖に浮かぶラン島や、パタヤから20km程南下したバンサレー、サタピップエリアには、まだましな穴場的ビーチがあると聞く。
そちらを選んだほうが、南国タイのイメージに近いのではないか。

過去のバンサレイ・ビーチの記事はこちら

最後に一つ補足しようとおもう穴場ビーチがある。
ビーチエリアに車両の乗り入れが規制されているドンタンビーチだ。
車が入って来れないので他と比べ、圧倒的に静かで平和な雰囲気で落ち着けるビーチだ。
所在は、ちょうどパタヤ・プラタムナックヒルエリアとジョムティエンビーチの間になる。

しかし、このビーチを特別にしているのはそれだけでない。
ドンタンビーチは、タイ屈指の、いやアジア屈指のゲイビーチなのだ。
特に車両通行止めで地勢的に行き止まりのこのエリアは、その種の人達の生態にとって都合がいいのだろう。
欧米の中高年男性をメインに、彼らと彼らを捕食する(あるいは捕食される)地元の若年男性でわりと賑わっている。

賑わっていると言ってもパタヤビーチと違い、南国らしいゆっくりとした静かな時間が流れているので、その環境を求める地元や付近のロシアン・コミュニティの家族連れなどにも多く利用されている。

また、以上の理由によりドンタンビーチは、ビーチ沿いのジョギングや海水浴にうってつけで海水の汚染度も心なしか軽い気がする。
私個人の愛用ジョギングコースでもある。

この場所の性質上、個人的に写真撮影の必要性が特に無かったので手持ちの画像が無い。 (ウエブ上からの拝借画像でご容赦ください)

たしかを水曜日を除き、通常のビーチチェア、飲食物、物売り、マッサージサービス等も行われている。
勿論、老若男女、あらゆる人種、国籍、性別が集まり平和に利用運営されている。
水着、ビーチタオルと本でも持ち、一日をボーっと過ごしてみてはいかがだろうか? そんなに悪くない筈だ。。