パンデミック発生してから10ヶ月余りが過ぎた現在。
遂にバリ島内の失業者数が235,200名、率にして5.6%に達したと現地メディアが伝えていて、これは過去にバリ島が直面した2002年の爆弾テロ事件、2018年のアグン山噴火時の数字をも上回っているという。

本来は集中し溢れる観光客による混雑、慢性的な交通渋滞に喘いでいる筈のウブドの街路もこの通り。人通りが絶えてゴーストタウンと化している。。

島内経済の50%以上が観光産業に依存しているバリ島ではその影響は非常に深刻。
既に失業率は過去最高の水準に達したとバリ州知事のCok Ace氏が認めている。

”我々は引き続き、国内観光客の受け入れを積極的に行っていかなければならない。新しい保安衛生基準を順守しつつ、We Love Baliプログラムを推進して、国内観光客の関心を惹き続けて行く他ない。特に世界的なCovid-19ワクチンの投与開始が始まるまでは”

画像引用元 The Bali Sun.com

同時にバリ州金融審議会議長 Trisno Nugroho氏は、この時期に島内インフラの整備を急ぐべきだと強調している。
主な大型案件としては、バリ島西部Jembranaにありジャワ島―バリ島間を接続する海港Gilimanukと州都デンパサール間95kmを繋ぐ有料道路、バリ島第二の北部主要都市シガラジャと島内中央部に位置する有力観光エリアのBedugal間の道路整備が有り、両案件共に2024年度までの完成を目指している。

近年、道路整備が進んで格段に利便性と効率化が進んだ島内南部に比べ、北部と西部地区におけるインフラ網の開発整備は遅れている。特に島内東西間の主要路の整備は長年の悲願で、ジャワ島とバリ島中心部を繋ぐ唯一無二の物流路でもあるこの経路の貧弱さはむしろ悲劇に近い

ビーチ関連アクティビティを除いた内陸部に於けるバリ観光の目玉の一つのウルン・ダヌ・ブラタン寺院

バリ島北中部に位置し、火山湖のブラタン湖畔にある小さな街Bedugul。標高が高く寒冷な気候が特徴で、ウルン・ダヌ・ブラタン寺院がひときわ有名だが、そのアクセスの悪さが玉に瑕だ。

しかしながら、明るい兆しも見えつつあるようだ。
10-11月期のウングライデンパサール空港の到着客数が51.8%の増加を見せ、年末のホリデーシーズンに向けて更なる増加が見込まれているという。

既に開始されているビジネス・ビザによる外国人の受け入数の伸びは鈍いが、それに代わり国内観光客の出足は比較的好調なようだ。。

遂に北半球の一部の国で始まっているCovid-19ワクチン接種。
近い将来、いずれ始まるであろう国境を跨ぐ観光客の往来。
それに対するワクチン接種の義務化の可能性についてもチラホラ囁かれ始めている。

特定の国や地域との繋がりを敢えて持たない事を身上とし、現代の難民を謳うデジタル・ノマドの我々も、どうやらそれ無しでは前に進むことは出来ないかもしれない。。

本当は超特急で完成し、出来立てホヤホヤの得体のハッキリしないモノを自身の体内に接種することなどは断固避けたいのだが。。。
それ無しでは本分とするノマド・ライフもままならず、最終的なバリ島帰還やパタヤ修行再開の為なら致し方ない。。
分かったよ! それ無しでは飛行機にも乗せてくれないと言うのなら。。
大人しく規定量を打っていくよ!
あーあ、我が麗しの東南アジアに対する旅情もさることながら、全てが単純で比較的安価だった元の世界への望郷の念を強く感じるのは私だけか?