近年、増えてきている印象のパタヤ修行僧達。街を見渡すと目にすることも少なくない。
生き生きと楽しそうに見受けられる。
しかし、通常(定住組を除いてだが)修行は時間的に有限でいつかそれも終わる。
そして、終わりが近づくと毎度のことだが気が滅入ってくる。

(個人的にはパタヤブルーと呼んでいて、毎回悲しい虚脱感に苛まれる。これも修業のうちなのか?)

スワンナプーム空港の出発階コンコースへ。
素晴らしい空港景色だが、ここへ来ると悲しい気分になるのはパタヤ病重症患者の証だ。

皆さんは如何だろうか? 大多数のパタヤ巡礼者はスワンナプーム空港かドンムアン空港に向かわなくてはならない。
しかし、これは何度繰り返そうとも非常に面倒なプロセスだ。
両空港はパタヤ市内から120-160km程離れたところに位置する。
特にパタヤから見てバンコク市街地の向こう側にあるドンムアン空港に向かうのは一筋縄にはいかない。
毎回の事だが、出発便のスケジュール、予算的要素、荷物量、宿泊ホテルの所在などの諸条件を勘案してバンコク市内前泊を含めて、その都度最良な方法を選ぶことになるだろう。

パタヤ―バンコク間、都市ー空港間の移動に関しては数ある諸兄の優良ブログに、ほぼ出尽くした感があるのでそれはそちらに任せるが、今回の中途半端な朝のドンムアン発、日本便搭乗の為のバンコク前泊を行ったのでそれを書いてみる。
悪名高いBKKの朝の交通渋滞を考え、今回投宿に選んだのは NaNa北に位置するユニコエクスプレスホテル。

ナナプラザのある通りだが、スクインビットを挟んで反対側の奇数サイドのソイ3だ。
何故かこのホテルは最近2つの名前が存在しAnya Hotelともなっている。よく検索にヒットするセンセープ運河沿いのお馴染み3つ星ホテルだ。パタヤノースバスターミナルからBell Travel Serviceのスワンナプーム空港行きバス(250thb、ホテルピックアップ込み)に乗り、順調であれば約1,5時間で空港に到着し、そこからエアポートリンクに乗り換えて半時間余りでマカサンステーションとここまでは良い。
所要時間2時間あまりか?しかしここからが問題だ。
特にスーツケースなどがあると難儀だ。
その場合はタクシ―利用が通常だが、スクンビットエリアの渋滞を考えると気が進まないので違う方法を試してみた次第だ。
大胆にもセンセープ運河ボートの利用だ。それでは、順を追って見て行こう。
先ずベルバスにスワンナプーム空港出発階で降ろされる。荷物を忘れないようにして鉄道乗り場のある空港施設最下層へ向かう。

エレベータなりエスカレータを利用するが、トイレ、両替、コンビニ補給等の雑事はここで済ませよう。
以降は渋滞やスーツケースなどがあると非常に難しくなる。
そして安価なエアポートリンクへの乗車になる。みんな考えることは同じだ。
なにも問題は無く、ただ到着客の集団について行けば良い。
約30分の所要時間でメジャー駅のマカサンで下車する。下層階の改札を出て、MRTペッチャブリステーションの表示をフォローしていく。(プラットフォーム階からのエレベータがあるので必ず利用だ。)何年か前に完成した空中回廊は、スーツケースを曳く到着客にはありがたい。
以前は道路脇をダラダラと歩く必要があり、かなり惨めなものだったな。以前の話だがこの道をスーツケースを曳いて渡れって、あんまりじゃなかったか?バンコクよ。もう、スーツケースを持って階段を降りる必要もない、エスカレーターだ、ありがとう バンコク都庁! なな、なんと大型コインローカーまで設置されている!涙そのままMRT地下鉄構内へ。
この都市の洪水に対する脆弱性の為かMRT駅入り口はよく高くかさ上げがされていて、これが旅行者泣かせなのだがスロープまたはエレベータも設置されているところも多い。駅構内を通って再度大通りを渡り、通りの向こう側へ。そして地上に戻り、来た経路を振り返るとエアポートリンク、空中回廊、アソーク、ソイ・スクンビット21大通り、MRTペッチャブリ駅入り口などが見える。さて、ここまでは良い、何度もやっている。
しかし、ここからが未体験だ。
地図上だと直線100m程の近距離に見えるセンセープ運河までスーツケースを曳きながら行ってみる。

スーツケースごと車に轢かれないように気を付けて、ペッチャブリ通りとの交差点を越える。更に進む、、幸い汗が出るような感じでは。。まだない。ほんの少し先に、所要時間5分程か?無事センセープ運河・アソークピアに到達だ。うん、悪くない。近いぞ! ただスーツケースを曳いている変わり者は他にはいないが、、でも気にしないぞ!
一方通行が多いバンコク都心部、ホテルはここから1km位だがタクシーなど乗ろうものなら一体どれだけの時間がかかるか?
多少、苦労してでもさっさと移動を終えてしまいたい。運河ボートの料金は非常に安くタダみたいなものだ。
乗船してから随時、料金係に手渡せばよい。
ただ設備が整っていないボートなので乗り降りに注意だ。(過去には転落で死亡者も)
それに運河の水は非常に汚染されていて有毒だ!
くれぐれも注意してほしい。
しばらく待っていれば大きな騒音とともにボートがやってくる。(最近、エンジン爆発事故もあったので、唸るエンジン音が多少怖いので、出来るだけそれから離れていたい。)満員っぽい。。騒音、振動、排気をまき散らすエンジンと裏腹に、静かに乗っているバンコク都民の皆さん、なんとなく難民輸送船に見えなくもないな。
操船もわりかし丁寧で慣れたものだ。乗船してみるとなかなか爽快だが、水しぶき飛沫だけは勘弁してほしい、対抗船とのすれ違い時は注意で素早く側面のビニールシートを引っ張り上げてその陰に蹲らなくてはならない。慣れるまでは勝手、現在位置などわからないのでgoogle mapは必須だ。GPSを起動しておくとよい。
うっかり降船場所を間違えると元の木阿弥になり厄介だ。
約5分くらいか?無事に目的の Nana nua 桟橋に到着、料金は9バーツ位だったかな?世界でも指折りの渋滞地獄都市バンコクでは、すこぶる現実的な交通手段だ。
それに見慣れたバンコクの街を下から見上げる景色はいつもと違い、結構おもしろい。
昼過ぎにパタヤのホテルを出てから、午後の遅い時間にここまで到達していて悪くはない。
地上に出ると、今しがたくぐったアーチ状の橋を渡った先が目的のホテルだ。
橋の上から運河を来た方向へ振り替えると。そして、そのまま視線を対岸へ向ければユニコエクスプレスの表示が。渡り切ってすぐホテルの敷地だ。めでたく無事到着だ。事後の感想としてセンセープ運河利用も悪くはないが、目指すホテルがこのように運河沿いの場合のみだ。
まあ、荷物がなければ良いのだろうが。

次号 ユニコエクスプレスホテル・Anya Hotelのポストに続く