ベルリンを拠点とする旅行関連企業が行った調査にて、タイ王国が最も安全な旅行先に選ばれたと報道されている。
調査は幾つもの統計的データ類を(国内のCovid-19の新規感染者数、罹患率、政府による感染隔離措置の実況、晴天率などの気候データ、人口密集率等、)集計し、8月10日に発表された。

それによると最も安全な旅行先として、2位以下に選出された上位10か国は次の通りになっている。
タイ、ヨルダン、フランス領ポリネシア、ギリシャ、ウルグアイ、イタリア、カンボジア、日本、アイルランド、ボツワナ。

タイ王国の8月16日時点のCovid-19患者数は3377名、440名が隔離措置下、125名が治療中、3194名が回復治癒、死亡者数は58名となっている。
尚、国内の新規患者は83日間発生していない。

連日、不穏な感染者数をマークしている我が国に比べて、公式の統計数字上を見る限りは安心してもよさそうなタイ王国。
一観光客としてみるならば、個人的には現在、是非訪れてみたい行き先の一つである事は、異論を差し挟む余地は無いだろうと思う。

理由として挙げられるのは、先ず、選択肢は少なそうではあるが、通常に比べて滞在経費が安価で済む事。
突然の市場消失に喘ぐタイの観光関連業、現在、特にホテル宿泊関連は青色吐息の瀕死状態。
外から見ている限り、辛うじて生き残って居る少数の定宿達が、同情を禁じ得ない思わず二度見してしまう様なプロモ料金を提示している。

他国に比べて安いと言われるタイの宿泊費。。これらが通常より更に安いとなれば、かなりなご機嫌価格になるのだが。。

飲食店も然り。。
パンデミック発生後、半年近く時間が過ぎた現在も現地に留まり発信してくれている在住者達の便り等を見ていると、痛々しい程に激しいプロモ合戦が勃発しているようだ。

安飯の激戦区パタヤのソイ・ブッカオでは平時でも安値競争の圧力が激烈。集客力、経営体力の弱い店舗は次々に淘汰されていく非情な弱肉強食の世界だ。普段でも充分に安いブッカオの価格体系なのだが、伝え聞くところによるとコロナ災禍の現在では、更に価格が安くなっているという

そしてタイの国技と言っても差し支えないマッサージ戦線も同様だ。。
近頃はめっきりと少なくなった一時間100バーツマッサージ、なんとその最低価格を下回る価格が登場していると聞く。

これ以上高くなることはあっても、安くなることは絶対ないと思われたソイブッカオ名物の100バーツマッサ。今迄、過去の記事でも何度もとりあげている。コロナパンデミック、ここへきて圧巻の80バーツという価格が発出しているらしい。

そして言うまでもなくパタヤ武者修行。。
具体情報ははっきりしないが、10年程前の価格体系に逆戻りしているらしい。
まあ、この辺は掛け値なしの市場経済システムが働く領域なので、それらが空前の買い手市場であることには想像に難くない。
日夜、パタヤで繰り広げられる聖戦ジハードだが、現状は掛け値なしの供給過剰、需要減少状態らしい。

魚影の濃さは定かではないが、漁場の活性はかなりなものだと訊いている。コマセなどは不要で一本釣りでも充分に楽しめるレベルだそうだ。 パタヤビーチロード

現在、国内新規感染者ゼロの記録を更新し続けるタイだが、その感染抑制策の成功とは裏腹に国内経済は非常に深刻。。
心の底から愛して止まないタイフリークでもある私だが、入国を許されず渡航便も停止していることには、微力ながら貢献しようともなんとも対処のしようが無い。
恐らく、世界中で同じような想いでいる敬虔なパタヤ巡礼者も無数にいる筈だ。

現在、行けている限られた人々は、誠に羨ましい限り。。
我々が晴れて彼の地に降り立つのは一体、いつになるのか?
見通しも立たず、希望も持てずに今はすっかり溜息しか出ない。。