”観光ビザ保持者によるオーバーステイは発覚次第、収監と反則金の対象となるだろう”

2020年3月26日以来、2度にわたり実施されてきた観光ビザの例外的期限延長救済策の失効が今月26日に迫る中、年初からの観光滞在者が合法的に滞在できる日数は残すところ4日となっている。

タイの入国管理局が新たな延長救済策は無い事と、期限以降の無資格滞在者については罰則と懲罰の対象となり、最終的に国外追放処分となるだろうと警告している。

オーバーステイは日数により罰金額が課されていく。。延ばせば延ばすほど酷いことになるので、甘く見ないのが身の為だ

タイの入国管理局が推計するところによると、現在、国内には15万人余りの該当する観光ビザ保持者が存在しているという。
その該当者が、9月26日を過ぎた時点で正当な滞在資格を持たない場合、収監されることになるので、その前にビザを取得するか国外退去をする必要があると述べている。

同時に入国管理局が明らかにしたとことによると、9月26日以降、国内に滞在する不法滞在者については、関連法に基づき追跡調査が開始され、該当者は即検挙されることになると警告している。

検挙されれば収監される。。
そして後に訴追される。
処分が下されればそれに服することになる。
予想外のこととは言え、とんだ結末になった南国の夢旅行だ! 文字通りの南国の悪夢か。。

用心しよう!イミグレーションポリスがBMWでお出迎えに現れるかもしれない。その場合の送迎料は安くは無い筈だ

最終的には国外追放となるだろうが、不法滞在期間の長さによっては後の再入国禁止期間が設定されることとなるという。
例としてはオーバーステイの期間が90日以上の場合は1年間の入国禁止期間が課せられ、10年以上のオーバーステイを犯した者に関しては一生涯の入国禁止処分が科せられる。

先日、発表された最長270日間まで延長可能な特別長期滞在観光ビザもあり、代替策が全く存在しない訳ではないようだが、未だこの件に関しては当局から正式な発表には至っていないのが現状。

大方の予想に反して、優しく許してくれていた時間は本当に終わるようだ。。3度目の救済策は無い。。

過去2度に及んだ帰国や国外退去困難者を対象とした例外的な観光ビザ延長救済策も今回で終了。
今迄、大らかに国外退去の努力を奨励してきたタイ当局も此処で遂に温情的な措置を終えると判断したようだ。

入国管理局の担当者は続ける。。

”我々が懸念しているのは、かなりの数の国内滞在外国人が感染状況の悪い自国に帰国するより、国内患者の発生していないタイ国内に非合法的に留まることを選択する事態だ。そのようなケースが長引いた場合、往々にして非合法就労や犯罪を助長することになるだろう”

状況が状況だけにタイ当局もある程度理解しているケースもあるようだが、永遠に滞在を認め続ける訳にもいかないのは明らか。
該当者は滞在期限失効前に入国管理局に出頭して相談するか、安全な専門ビザエージェントに当たることを薦めている。

9月26日以降も例外的に滞在が認められるケースの例として以下のケースが挙げられている。

傷病的、健康上の理由により渡航が困難な者。(医療機関の証明書の提出が必要)

帰国する交通機関や手段が事実上、存在しない者。
その者の出身国の政府が発行するそれを証明する書類の提出が必要。
このケースには5日間の猶予期間が与えられる。

我々邦人には直接関係は無いが、この事態を受けてアメリカ合衆国、英国、オーストラリア大使館が自国民に対して必要なサポートを講じることを発表しているが、同時に主権国タイ王国の決定に異を唱えることは出来ないと注意を勧告している。

これらの条件に合致する者は、入国管理局が個別に審査して決定するようだ。
もはや大手を振ってタイに居られるわけではないだろう。
いきなりぶち込まれて法外な罰金が科せられるようなことが無いというだけだ。。
普通、そんな状態で微笑みの国に滞在する理由は無いだろう。。
その微笑みが泣く子も黙るイミグレ・ポリスの強面の仏頂面に早変わりしないとも限らない。

今回は袖の下も効きそうにない。。正攻法でやった方が身の為だ。。。

一旦、出るのが得策だと想う。
パンデミック終了後に再び国が開くなら、その時は、再度、あのとろける様なタイスマイルで我々を迎えてくれる筈だ。