タイでは有名な光景の一つである例の酷く絡まった送電線絡みのニュースが目に付いたので挙げておこう。
毎回、頭上でとぐろを巻く電線を見ながら歩道を歩く度に、不安な気持ちになるのは私だけでは無いだろう。

歩道橋から手を延ばせば手が届く距離に、酷くこんがらがった送電線。しかも手すりは当然の如く、金属なのだが。。。雨の日は非常に落ち着かない気持ちになる。。

タイ中部のパトンタニ―県で、垂れ下がった電線の下を走行していた2人乗りのバイクが急に炎に包まれる騒ぎがあったと地元メディアに報道されている。
哀れな25歳のバイク運転手は体表の約30%に火傷を負い、病院に運ばれたという。
後部座席の乗客は軽傷で済んでいるらしい。

わざわざバイクに乗らなくても、歩行中でもかなり危険だ。時折、この様に背丈が届く範囲でもこの有様。。非常な注意を持って歩行して欲しい

要するに東南アジアではよくある感電事故なのだが。。
ローカルとて、この問題は真剣にとらえている。(当然、誰も感電死したくはない!)
今回は、垂れ下がった電線下に注意を促すために、例のプラスティックの椅子が置かれていたという。

しかし、それは走行中のバイク運転手の注意を惹くには残念ながら充分ではなかったらしい。
大体、東南アジアの路上を運転する時には、注意をしなければいけないことが山ほどある。
他の車両、路上の障害物、歩行者、各種小動物、巨大な家畜類や象、昆虫、天候、悪徳警官と。。
運転中に心配するネタには事欠かない。。
これらに垂れ下がった電線というアイテムが一つ加わるだけだ!

これは実際にパタヤのソイ・ブッカオで私が遭遇したケース。親切な誰かが切れて垂れ下がった送電線の末端にビニールの切れ端を付けてくれておいたので、走行中にも係わらずに視認できた。

気の毒なこのバイクは、垂れ下がった電線に触れた瞬間に燃料タンク内のガソリンに引火し、火だるまに。。。
幸い、付近に居合わせた退役レスキュー隊員によって消火器で直ぐに消し止められたという。
しかし、何の落ち度も過失も無い一般市民が被る災難としては、いささか度が過ぎる感があるように思える。

歩いていてもこの通り。。送電が止まって居なければヤバいだろう。。というか、ビニールが付いている時点で大丈夫なのか? 試してみる気にはならない。。

冠水気味のブッカオ常設市場敷地内で、明らかに防水仕様で無い配線が縦横無尽に広がるタコ足配線。。地元では、これもマイペンライなのか??? 私はゴム長で歩こうかと本気で考えている。。

実際、雨天の道路冠水時や市街地の洪水の時に漏電事故が後を絶たない。。
結局は運を天に任せる他ないが、せめて目に見える電線の類には充分に気をつけて活動した方が身の為だろう。