パタヤ修行も10年を超える頃になると、当初の新鮮さは色褪せ他に目を向けるようになってくる。近隣諸国へ足を延ばしたり、国内を探ってみたり、またはパタヤ近郊地域に足を延ばしたり。

先週、新ターミナルビルが開業した首都第三空港のウタパオ・ラヨーンパタヤ国際空港。整備が進み利便性も改善、パタヤから所要時間約40分、僅か40kmの距離で国内主要都市は勿論、近隣ハブ空港、中国本土、ロシア、中東などとも繋がっている。

人それぞれだが、新天地を発見し新たな地に旅立つ人も居るにはいるが、何故か一様に皆、多数は遅かれ早かれパタヤに戻ってくるようだ! 笑   パタヤ蟻地獄、ここから出るのは容易ではなく、またここから先に行く所は、そう多くないと言われる所以である。 私個人は、すべてを受け入れ幸せ満足、感謝しながら快適に過ごせている輩の一人だ、ありがたいことに。

夕方のパタヤビーチ。色々と意見はあるのは承知しているが、私にとっては依然として楽園だ。

そんな訳で天気の良い日はよく、バイクでパタヤ近郊地域を探検してみる事にしている。(海に面しているので選択肢は、そう多い訳では無いが!)

今回は、数年前に偶然見つけた、人によっては全くとるに足らない、ただの寂れた漁村の風景を載せてみる。極めて人工的、即物的に発展した街のパタヤの異質さを再認識する助けくらいにはなり、タイへの理解を深めるのに少しは役立つのではと想っている。バンコク、パタヤ、チェンマイ、プーケットだけを見てタイを語るなかれだ。汗

先ず、ナクルア市場に言ったついでにナクルア桟橋から見えた、沖合に長く延びる埠頭に行ってみた。位置的にはパタヤの奇怪な観光名所の一つ、Sanctuary of truthから程近い場所にある。(バンコクナビによる説明リンクはこちらへ)

沖合で漁を終え寄港する漁船か?向こうに見える高層コンドミニアム群は地元民には全く無縁な世界だ。

埠頭を先端に向かい進むと、漁労に励む地元漁民の日常が。

炎天下、網の修繕作業に励むオバちゃん達も

気温は既に高く照り返しが強い、厳しい労働だ。パタヤの沖合には幾つも離島があり、代表的なものは高級ホテルも有るラン島。その為か、ここの漁船団は物流運送も担っているようだ。

船舶用途向け業者が出入りしていて、果物なんかもあるのが見える。近づいてみると、、タイ語すら解さない全くの部外者の私にも屈託のない笑みを向けマンゴはどうだと訊いてくる。

キロ50バーツだったか?完全なローカル価格で観光地ではない、外国人でも吹っ掛けるような素振りはみじんもない。

高級品種ナンドックマイを、日本での一個の小売値相当分だけ買ってみたのだがこの通りの袋一杯。この後、3食マンゴを食べる羽目に!

船自体が売りに出されているのか?やはりここでも水産業は斜陽なのか?

抜けるような青空の下、異様に真っすぐ伸びる桟橋、全長は1km近くありそう。遠くにシーラチャ、レムチャバン港湾施設が見える

付近にはドック造船エリアもあり、艤装作業中の船舶が揚がっていたが人影は少ない。

海事関係者にとり安全祈願は万国共通の願いだ。

日中に訪れたので活気がなく寂れた感じが強かったのかもしれないが、元はただの漁村であったパタヤのルーツの面影を彷彿させる。これが本当の姿なのだろう。下に所在を出しておくので興味があれば訪れてみては。

セントラル・フェスティバルパタヤ屋上からナクルア方面を望む。寂れた一漁村が、50年でこの変わりようだ。

ナクルア海鮮市場から、バイクでも10分以内だ、たらふく海産物を食べた帰りに寄り道して、漁民に想いを馳せるのも良いだろう。


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