これも国内外を問わず日常生活上の安全手順として基本なのだが、海外滞在者の私から同胞を見ると懸念を感じることが多いので啓発の意味を込めつつ、下の記事を紹介しよう。

細い針の穴が見つかった犠牲者のペットボトル    :引用元 Thai PBS World

タイのバンコク近郊の都市ノンタブリ県の公園で、ジョギングと余暇活動に訪れていた人のペットボトルに何者かが毒物を混入するという事件が発生したと地元メディアが伝えている。

何者かが注射器でペットボトルに液体を混入した疑いが。。    : 引用元 Thai PBS World

犠牲者はジョギング後に自身のペットボトルから一口呑むと即座に昏倒し、後に所持品を盗まれたという。
周辺では同様の事案が2件発生していて、犠牲者のうち一名はICUに3日間収容されたという。
当局によるセキュリティーカメラの映像分析によると、実行犯は複数。
薬物特定検査で動物用の弛緩剤が検出された。
ノンタブリ県知事は担当部局に公共スペースのCCTVカメラの増設を指示し、市民には外出時に自身の飲食物から目を離さない様に注意を呼びかけていると結んでいる。

飲み残してもぬるくなるだけだ。離れるなら飲み干していこう!そうすれば、次に飲むのは冷たくで安全だ

まあ、東南アジアでは珍しくない睡眠薬強盗の類の事例。
但し、今回の発生場所はこの種の事件がよく起きるバーやクラブではなく野外の公園。
手荷物から目を離してしまう海やビーチと本質的には何ら変わらない。。
用心しなくては。。。
口にする前に開封の痕跡や針孔を探さなければいけない。。
何とも面倒な世の中になったものだ。

元来、この種の犯罪はSpiked Drink=Drink Spikeと言って、英語圏では古典的な犯罪だったのだが。
いつの頃からか? 東南アジアの都市やリゾート地にも持ち込まれる様になってしまったようだ。

バリ島のクラブでは一時期、頻繁に女性がターゲットになっていたことがある。
クラブ等で席を外したスキに薬物を入れられ、個人的なモノを盗られるってヤツ。
それに対し、ジャカルタ、バンコク、マニラ等の都市部では、男性が女性を部屋に連れ帰り個人的で親密な時間を過ごそうと際に受難するケースが、いまだによく散見される。
時折、各地の在外公館等からも注意情報が出ている。

:外務省海外安全ホームページ 海外邦人事件簿はこちら

:在フィリピン日本国大使館 睡眠薬強盗と置引き等の被害についてはこちら

まだ物を盗まれるだけで済めば幸運な方だ。
パタヤ等の歓楽街では、身元不詳の女性との桃源郷の旅を目論んだは良いが、本当に昇天してしまい還らぬ人になる外国人の後が絶えない。

身元不詳の人物と過ごすのなら、常に密封されたドリンクを自身の手で開封して飲んでいれば大丈夫だろう。

これらの犯罪に対する最大の防衛策は今更、言うまでもないだろう。
私は自分のグラスやボトルを持って歩く、例えトイレの中でも。
何も驚くことはない、西洋人はとうの昔からそれをやっている。

日頃から武者修行に励むパタヤ修行僧達よ!
飲みかけのグラス、部外者の注いだグラス、目を離したドリンクにはくれぐれも注意しながら修行に励んでほしい。