今朝の概況を挙げよう。

現場到着0540時、薄暗い中を透かして見ると、特別大きくないのは明らか。
しかし、音からするとそれなりには有りそうな感じ。
先に現場到着して、既に着替え終えた相棒に近寄り。。
一言、小さい?とだけ訊いてみる。。
サーファーの一番の関心事、波が大きいか小さいかを真っ先に訊く。。
挨拶や社交辞令みたいなものだ。

午前8時頃の様子。1㎞程離れた波の画像だが、ホワイトウオーターの厚みをみれば感じは、大体掴めるだろう。。しかし、コンディションは断じて良くない!

お互いこの道は長いのでウルワツもヌサドゥアも、本当のサイズ感は現場に行かないと判らないのは百も承知。。
丘からいくら目を凝らして視ようとも、例え高性能の双眼鏡を持ってきたとしても正しく波のサイズを見極めることは不可能だ。。
まして日の出前など尚更だ。
毎回沖に出てから、良い意味でも悪い意味でも驚くって寸法だ。

波はあるが、、今朝は煮ても焼いても喰えないヤツばかり。折角、早く寝て早く起きて期待したのに。。。

朝は引き潮、そのまま水が退いた干潟を歩いて現場に向かう。。
10分程の道中は、近年の我々の一番の関心事や世間話をしながら。。

: 一番の関心事は、晴れて波乗り道を引退した後に一体全体どうするかだ。。。いざ、チャンネルを超えで沖に出てみると。。
どこに向かおうか2人して迷う。。
どっちもパッとしない。。
普通なら、美味しそうな波がぶら下がって居る方に向かうのだが、この朝は何処にもそれがぶら下がっていないのだ。
仕方なく、チャンネルレフトで様子を見るも。。。
なにも来ず。。まあ、急に変化するのがヌサドゥアなのでそのままメインに下ってみると。。
そこに後発隊の知った顔が2名程加わる。
ブキット半島でブランド大手のチャンネルアイランドのストアマネージャーをやっている知人と握手を交わす。(波が上がれば、自然と人は集まるのがこの世界だ)

どうやら波数が少ないのは明らかなので、知人同士で喰い合わないよう適度に散らばる。。
私は、自分の得意なスポットに一人移動。。
そうこうするうちに、まず一本目のセットが入ってくる。
沖合1kmのオープンウオーターだ、対比物がないので本当に大きさが掴みにくいが、6ftプラスか?7ftってとこだろう。。

中央に一名見える様な気がする。。先程まで私がいたエリアなんだが、、上がって客観的に見てみると、やはり良くない。。それは当の本人には皆目判らないのがサーフィンだ

予報通りに西ウネリと南ウネリの混合で、性質の違う波が混在して崩れ方の予想が付けづらく捕りこぼしてしまう。
持って出たのは、6’9の固く重い板で6-8ftの波の範囲内で多用している板、リーシュは多少大げさな9㎜12ftモノで充分耐える筈なので安心。

私が上がった直後に撮影した画像。。良くないのは一目瞭然

暫くして後発の知人に一本出る。。
流石だ! 昨年度の11月12月とハワイで2か月過ごしてきたと聞く。
心身の準備は出来ているのだろう。
やはり6ftってところか。。

それから彼にもう一本。。
ムムー、、運の良い奴め!
それから小康状態が続く。。
その間、半時間ほどか? 誰にも波が巡って来ない。。

なんだか非常に悪い予感が。。。
その間、数回セット群が訪れるが、空白時間が空き過ぎてポジションが狂ってしまい。。。
またもや捕りこぼす。
次第に潮位が上がり、流れも出てきてそれに抗い漕ぎっぱなしになる。
その時に、相棒の姿がないのに気が付いた。。
しびれを切らして上がったか?
いや、それにしては姿を消すのが早過ぎる。。
まだ、午前7時前。。こりゃ、仕切り直しかと思った矢先。。
油断しているところにヌサドゥア名物の意地悪セットが転がり込んできた。
7-8ftか? 我々が居る場所から優に100m程沖で炸裂する。
その朝、出ていた全員が海の藻屑になる。

出たよ! これだ! まだ一本も乗ってないのに!
気が付いたら全員で水底奥深く真っ暗な世界に。。
馬鹿馬鹿しくて嗤う他ない。。
ニヤつきながら水面に顔を出して呼吸する。
同時に周りの人間の状態も無意識にお互いを確認。。
内心は張り合い鬩ぎ合う相手だが、このような時は多少なりとも連帯感も発露するのがこの世界だ。

全部で4発喰らったか?
もう100mは押し戻され退場を決める。
苦労して戻っても乗れる保証はないので、こんな時は仕切り直しが最善策。結果、この朝の波数は0本!
1年に1回あるかないかの不名誉な記録を頂戴することに。
ううう、、悔しい! この場所で15年間集中してやっているのだが、未だに0カウントを打つとは! まだまだ、修行が足りていないというのか? 一体、後どれ程やればいいのだ?

上がってみて判明した本日の試合結果は、私、業界人の知人、我が相棒と全員が波数0を打っていた全敗。
途中で消えた相棒など、板が真っ二つで9mmのリーシュも切れたそうだ。
その事実が今朝のコンディションを充分に表しているだろう。。
願わくば状況変化後の午後もしくは明日に期待しよう。