昨日の不甲斐ない結果のリベンジを胸に向かった今朝の概況をリポートする。
予想では本日も充分なウネリが残るとある。
午前5時40分現場到着。
干潮位0,17m/4時45分とあり、依然として全てのリーフが剥き出し。
薄暗い中、見渡してみると差ほど大きくは見えないが、騙されてはいけない。
音は充分にしていて波の咆哮と言えるくらい、、有る筈だ。。

ヌサドゥアテンプルエリアと言われるスポットの通称エレベーターの波。海底の棚に当たり急に盛り上がる波は短距離だがスリリング。8ftを越えると急に無慈悲になり牙を剥き、不用意な者に制裁を与える

相棒の姿は未だ無い、昨日のダメージがあまり尾を引いていなければ良いが。。
まあいい、、独りで沖に向かう。。
ウネリ的に昨日より纏っている感じだが流石に潮位が低過ぎて、テンプル・ライトは危険に見える。
切れた波は有るものの、それを降りる場所は岩盤が出ているのでリーフシューズを付けたままで波待ちに入る。

午前8時頃、メインピークを望む。まだ6~8ft程のセットが来ている。昨日と違い繋がる波なので、一度、良い場所から捕れば非常に長く乗ることも可能だが。。。戻るのは地獄の苦しみを味わう。。しかし、それもゲームの一部だ。

程なく、当たり障りのない5ft程のセットが来る。。
寝起き一番なので出来るだけ易しい場所から捕る。。
薄暗い中、波の壁を堕ちながら立ち上がる瞬間のスリリングな気持ちは、やっている者でないと判らないだろう。。
いざ立ってみると、、日の出前で水面が見えづらく水深の判断が付かないのでトップターンをする気にならず、そのまま長いボトムターンで終了。。
なんだか遊園地まで来てみたものの、、アトラクションを乗らないような変な感じ。。
まあいいや! 潮か陽が上がれば何とかなりそうだ。
もう一本、同様のスーパーロング・ボトムターンの波が出てから、様子見にテンプルレフトに向かう。

潮位が挙げて、よりはっきりした波の形になる。遠目ではまったりと見えるが現場は激しく、一瞬インパクトベストを持ってくればと後悔するほどだった。

今朝のテンプルレフトには、ワンサイズ大きい張った波が来ている様。
お誂え向きの奴を選び、手を出すと思いのほか長く続き200mほど走れた。
しかし、戻るのは不可能。
一旦、水際まで戻って再度やり直す。

そして、既に沖に出ていた2番手の相棒に合流。。
感想を訊くとウネリ自体のサイズは充分だが、潮位のせいで波のサイズが小さいと想うと。。
なるほど、同感だ! それでは今日は後に良くなりそうなので長居しようと示し合わせる。

理想ではこんな形のセットの肩から落ち着いてテイクオフしたいのだが、現実はそうは甘くない

それが、今朝最後に見た相棒の姿だった。
お互いにそこそこの波を捕ると数百メートルの距離が出てしまい。。
そこから沖に戻るのがサーファーとしての真実の瞬間、実力と精神が試される時だ。
途中、小さ目の波を選んだつもりが、中々ボトムに達しない感覚を味わう。
まだ、6~7ftはある筈、、セットなら更に。。
ハッキリと切れ上がる波に一瞬身構えた程、、インパクトベストを使える波だったのは間違いない。

何も知らずに沖に向かおうとする無害なビジターサーファー達。ケガしない様に頑張ってくれ!

結局、この朝は波数8を数えたところで強制終了。
このサイズで200m以上も走ってしまえば戻るのは事実上、不可能。
そのまま、諦めるのは気が引けたので、一応抗ってみたのだが。。
返ってそれが災いして、岸に着いたときはすっかり隣街だった。。
それから熱い砂浜を2km以上も歩いて戻る羽目に。。

やっとのことで元居た場所に戻る。沖と違ってゆっくりとした平和で柔和な時間が流れている

しかし、これも修行のうちか。
午後に状況が良ければもう一度やり、追記するつもりだ。