先週か? 公開されたブラッドピット主演のSF映画AD ASTRAをご存じだろうか?
近年続く映画不作を嘆きながら、ここバリ島と私のもう一つの活動対象域のタイ王国でもここ数か月間映画鑑賞をしていなかったのだが。。。

(私は、得てして乱発されるMarvel系アクションムービーやホラー系の類は余り好きではない、、はは)

スローダウンした今朝のウルワツ。。。江の島状態で我々も上がったりだ。どうした?インド洋よ! データ量が上限に達したのか? もっと金を入れてゲームを再開しなければいけないのだろうか?

今現在、波が途切れている真っ最中のここ数日間。
早朝起床の必要性は無い。(午前3時に起きなくても良いのは大きな救いだが。。)

昨夜の友人達との会食の後、床に着くには大分早いので気分転換兼ねて単独映画鑑賞と洒落込んでみた。
前知識や前評判は一切なしで、シネコンのHPを見て即決で入ってみたこのAD Astraだが。。

なんとも、深遠なテーマを取り扱った優秀な作品だったのでリポートする。
余りに感に入ったので鑑賞からの帰路に当ブログ上への掲載を想いついた。

(新しい試みだが、現時点では秀逸な作品に限ってブログ上の反応を見ながら行っていこうかと考えている。しかし、単なる一映画ファンである私が作品の所感などを述べる事など恐れ多く、ましてその能力なども持ち合わせてはいない。私に出来ることは良くても作品の存在報告くらいなものだろう。個々の作品群への具体的な考察などは親愛なる読者のあなた方自身の眼で行って貰えれば幸いだ。)先ず、主演のブラッド・ピット。。
最近、大分ご無沙汰ではなかったか?

同時に一時期、世界中の女性のハートを虜にして彼らの情動を蕩けさせた当の美丈夫も、忍び寄る生物学的な経年劣化との闘いには劣勢を強いられているようで少し安心した。

端正な顔立ち甘いマスク、柔らかいブルーグレーのあの目にヤラレタ女性達も多い筈だ。River runs though it 1992.

当時、私と交際していたある米国人女性もこの野郎に首ったけで、その単なる便宜的代替手段であった私自身は、まるで目的地到着が遅延した時に航空会社から配られる差も無いおにぎりの様な気分に苛まれたのを今でもよく覚えている。。笑
しかし、そんな感じを覚えていたのは当時の私だけでは無かったはずだ。

ストーリーをかいつまんでみると、、舞台は近未来の地球。
人類は現時点で既に想定されているテクノロジーを謳歌している極近い将来だ。
月面入植、惑星間探査を果たした人類だが、16年前に未知の知的生命体を探索するミッションに出たまま行方が分からなくなった自身の父親を捜索する任務を帯びたその息子、ブラットピット扮する主人公が壮大な惑星間飛行を行う間に巻き込まれていく陰謀、同時に深遠なる自己探求の旅に赴く姿を描いている。

演じる俳優陣は、日本でもお馴染みの知名度があるトミーリー・ジョーンズ、リブタイラー他、豪華キャスト達。
何処となく、似た題材で数年前に上映されたSF秀作インターステラーを彷彿される作品に仕上がっていると私は感じた。

同じく惑星間探査と人類の意識を題材としたインターステラー 2014年公開

映画が終わった後、、優れた作品を鑑賞した後に感じるあの特有な脱力感に圧倒され、暫く席に着いたままの観客が目立ったのがこの作品の優秀さを物語っていると思う。

同時に少し難点があった。
私もそろそろ30年に達しそうなアジアン英語話者であるが、この映画で展開される場面の殆どが宇宙空間またはその関連環境が設定されていて、会話上に用いられる語彙が日常使用に想定されている物からかなり遺脱していて、想像はついても本当には理解できない科学学術系単語が多かった点だ。
出来れば、親切な友人とネットフリックスでもう一度、家でゆっくりと噛みしめながら観たい作品だ。

深夜上映の終わった後、お馴染みの無人の商業施設。。良い感じだ。。

上映時間は2時間を超える大作で、私的な採点では9.5/10をつけても良いだろうと想っている。
終了後、これはタイでも全く同じだが、とうに営業を終えている商業施設内、出入口を含めてすべてが閉鎖されているが観客誘導など一切無い。
無論、順路表示などもない。出口が自分達で探せってことらしい。
我々は、ただ前の人について行くだけで、先頭の人が迷うと数百人が突如、建物内で出口難民になるのはここも同じだ。
私は、火災や地震、あるいは単なる停電などの発生を考えると、いつも非常に落ち着かない気分になる。

何時だったか?バンコクの超大型高級デパート内の大型シネコンで深夜上映を終えた時には、掛け値なしの災難だった。
数百人が最上階のシネコンから大行列のエレベータで最下層の地下駐車場にほっぽり出されて右往左往。。
館内の冷房は切れ照明も係員もおぼつかない。
無事、館外に脱出できたのは上映終了後、優に半時間以上の時間が過ぎていた。

こんなところがやはり依然として東南アジアだが良い所も。
新作映画が僅か邦貨5-600円で視聴可能、しかも往々にして日本より封切りがかなり早いことが多い。
英語や現地語の習得にも有効な多言語での映画鑑賞、バリ島やタイ王国、その他のアジア諸国を訪れた暁には考えても良いエクスカーションなのではなかろうか?

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深夜上映終了後の退館には少し注意しながら、有意義な異国での映画鑑賞を楽しまれることを願っている。。