バリ島と訊けば椰子の木と白い砂浜のリゾートアイランドを思い浮かべるかもしれないが、実際はれっきとした大きな都市だ。州都デンパサールを中心に周囲に分厚い都市圏が形成されている。2020年代突入目前の今は1970-80年代とは違い、世の中の効率やスピード、ニーズや欲望は比べ物にならない。現在の旅行者は白い砂浜とビールだけではもはや満足しないのだ。彼らは普段の現代型都市生活と非日常のトロピカルライフの両方を渇望する。お陰で各地のトロピカル・リゾートはショッピングモールとシネコンだらけだ。

(下はのどかな寂れた海辺の漁村からスタートしたリゾート都市のパタヤに最近開業した大型モール。ゴージャスなシネコンも勿論、入っている)それが単純に残念な事と言えるのかは、まったく自信は無いがバリも同じ道をたどっているのは確かだ。先月末に7つ目?のメジャー系シネマがオープンしている。

(下はジンバラン地区に開館して間もないのSide Walk、スクリーン数はさほど多くはないものの、ちゃんとシネコンが入っている)そう、欲張りな現代の旅行者の為に、、利用し易いシネマを簡単に紹介してみる。言語的に問題がなければここインドネシアでの映画鑑賞は断然有りだ。

なんといっても安い!邦貨でなんと3-400円で新作がシネマで観れる。しかも、世界同時封切りなどでない限り配給が日本より格段に早いのだ。(お陰で日本に帰国した時に、観たい映画がほぼ無くて困る羽目になる。)

最初は、お馴染みバリ島のアイコン・クタビーチのど真ん中にあるBeach Walk shopping mall から。

申し分のない便利さと不便さを見事に両立している、文句の付けようのない立地。(下はクタビーチから空港、ブキット半島方面を望む、半島先端がウルワツだ)

クタビーチで思いっきり遊んだ後、冷たい飲み物、食事、空調の効いたシネマでの映画鑑賞と洒落こめるが、クタビーチ以外の客には悪夢でしかない立地だ。(下は綺麗に整備されたBeach Walk入口、有名なクタビーチに隣接し、いつも賑わっている)尚、シネマは2階フロアにある。

次にクタのシンパンシウール・ロータリー前にある大型モール、クタギャラリア内にあるシネマで、単にギャラリアと呼ばれている。シネコンの店舗外観などにさしたる特徴は無い。このモールには各種Duty Fee ストアの他、丸亀うどん、ACEハードウエア・ストア、日常使いのハイパーマート、現地デパートのマタハリ等、旅行者、在住者両方のニーズを同時に満たせる実用便利モールだ。下は私も時折、無性に恋しくなる薄味出汁の味を求めて、映画鑑賞の前後にお世話になる丸亀うどん。美味しいのでつい、ファミリーサイズを注文して毎回、撃沈の憂き目に遭う懲りない私だ。
所在は下へ、クタのど真ん中だ。

次は空港のあるTuban地区にある小さなモールPark23にある。開館して4,5年だろうか? 海上有料道路のトールロードや空港からもほど近くてアクセス性も良く、設備が小さい為にいつも比較的空いていて、サッと出入りし易いモールだが、悲しいかなテナント撤退が相次いで見事なデットモールと化している。3階のシネマ自体の利用はしぶとくある様だ、つぶれないことを切に願うばかり。(ちょうど、パタヤのアベニューモールに似ている状況だ。)独りでこそっと観たい映画をみるのにうってつけだが、見ての通りのデッドモール状態、腹ごしらえは別のところで済ますように。
所在はTuban地区で、このエリアには中級ホテルが集積している、宿泊の向きは至近となり便利だ。

とまあ以上4か所が、旅行者が利用しやすいバリ島のシネマだ。もう一箇所、同系列のLevel21と呼ばれるシネマコンがデンパサール市街中心部にあるが、旅行者は先ず訪れない地域なので省略させて頂く。

尚、各シネマ上映スケジュール等のチェックには配給会社のHPでCinema21 で検索、チェックできるので、随時利用すればよい。

上記の他、インドネシアにはCinemaxx という配給会社があり、バリ島に二館存在する。そのうちの一つはクタ、Tuban地区のLippo mallにあるので、(パーク23から5分程離れている)場合によってはこれもHPなどで同様にチェックしてみれば良いだろう。

海外での映画鑑賞では言語吹替、サブタイトル、字幕等の上映上の諸要素確認は言うまでもなくお約束だ!インドネシア語で観るハリウッド映画も良いかもしれないが。笑