バリ島の東部内陸部に位置するバンリ―県の Pasar Kidul 伝統的市場で35名のCovid-19陽性者が確認されたと地元誌が伝えている。
報道によると同市場は7月16日まで一時的に閉鎖され、敷地内の消毒作業や新たな感染防止措置を施されるという。
地元衛生当局が先週に実施した検査では84件の陽性反応が検出され、続くPCR検査で多くの感染が判明しているとある。

バンリ―地区は観光客にとって馴染みのあるサヌールやウブドから半時間以上離れた内陸部だ。在住者でも特別に当地での用事が無ければ敢えて訪れることは少ない地元地域。コロナはこんなところにまで広がっているのか? 恐ろしいことだ

続いて当市場再開後は当分の間は規模を半分ほど縮小し、更に時間的に分割して営業をすることを決定。
具体的には一日に展開できる販売店の数を約半分に限定して人々の密集度を下げ社会的距離を保つこと。
別のグループは、後日に同様の措置の元に入れ替わって営業する事とする。
この措置により、市場利用者の集中、密集度も緩和されることが期待されている。

市場と言えば、所変われど何処もこんなモノ。混雑、混沌、混雑、喧噪の4拍子。真偽は定かではないが、この忌々しいcovid-19の出所は武漢の市場だろう?。。市場で生まれたモノなら。。暫くは市場には近寄るのは止めた方が賢明かもしれない。ローカルアップデイトでも起きていたら目も当てられない!

しかし、バリのCovid-19感染対策当局は、Pasar Kidul市場の明らかなクラスター発生にもかかわらず新たな感染者追跡や総括的な感染拡大防止策を発していない。
35名位の陽性反応者は、現在、自主的に自宅隔離状態にあり、その他の市場関係者はPCR検査の結果を提出する必要があるとされている。

良いのか? そんな悠長に構えていて?
彼らが家で大人しくジッとしているとは、到底想えないのだが。。
この辺は国内の新規感染者が40日以上発生せず、感染抑制に成功しているとされるタイ王国とは対照的な対応だ。

バリ島の州都デンパサール。その語源を直訳すると北の=Den、Pasar=Bazar=バザールとなり。。そりゃ無理だろ! 州都の名称が市場なんだから。。笑

バリ州に於ける新規感染者は昨日に101名の新たな感染が見つかり、総数2358名に達している。
バリ島内では、先月にクルンクン地区の別の市場(Pasar Galiran)にて同様のクラスターが発生している。
その結果、3日間の閉鎖期間中に1700件の簡易検査を市場関係者に実施している。

尚、7月15日現在のインドネシア全体のCovid-19感染者数は80,094名、死者数3,797名、治癒回復者が39,050名となっている。

各国で対応がハッキリと分かれている今回のコロナ・パンデミックだが、インドネシアの隣国のオーストラリアなどは公式に自国民のインドネシアへの渡航を禁止しているという。
今年の2月期にコロナ一時帰国を決め込み、今もそのまま現地に嵌まっている幾人かの非常に親しい私の知人達も、もうオーストラリアは充分だと日々嘆いている。

引用元 Jakarta Globe

先日、バリ州政府が観光客受け入れを9月11日に開始すると発表しているが、それには公私共々、冷静な判断が必要かもしれない。