恐らく島内の多くのところと同様だろうが、過去十年で激増したシリギタ通りの交通量、右折や横断は命がけで何度か事故現場を目撃している。

今回はそんな島内の環境変化をものともせずに頑なにトラディショナルなスタイルを固持しているシリギタの地元青果店を載せてみる。近年の進行するインフレ、好調な来訪観光客数の増加の為か?物価上昇は止まらない。外国人向けスーパーの青果物の値段など驚かされる。ローカル、在住者にとっては馬鹿げた値段設定で我らがタイ王国のそれの比ではない。しかし折角トロピカルな地域に滞在しているのだからたまには美味しい南国果物にありつきたくなるだろう。ならどうする?ローカルスポットだろう、何といっても。但し、ボラれなければな。

場所はングライバイパスからジャラン・シリギタに入り軽い上り坂を200m弱進んだ左側だ。暑い日中は日除けのブルーシートで遮られていて店自体は見えないが、時々青シャツ着用で旗を持ったあまり意味のない駐輪整理係が立っている。同時に高い旗竿が目印になる。

注意を要するのは反対方向から向かう場合の右折だ。長い下り坂でかなりのスピードで途切れのない交通量があり、道路中央の右折待ち停止などあまり薦められない。下はシリギタの交差点だが本来行き止まりのNusaDua地区で何故これだけの交通集中が毎日起こるのかは謎だ。

店舗はこの通り。吹けば飛ぶような竹材の骨組みとブルーシートで構成され竹籠、段ボール、コンテナに果物野菜が並んでいる。他に調味料系、スパイス系、乾物などもあり、更に魚まであるが良い子の皆さんはこれだけは止めるように。理由は見ての通りで先進国出身の人間にとっては恐らく有毒だ。
店舗の内部、ローカル住民、業務系買い付けで朝は特に賑わっている。果物野菜の類、最近の個人的な感想だがどうも収穫が早すぎるように思うのだが。熟れる前に収穫されているように感じる。 会計システムは量り売りで、用意されているビニール袋に好きなだけ入れて秤の前に前に陣取るオバちゃんにもっていくだけ。バリ島ではスーパーなどでもこの方法が多くとられているが通常、単価が付近に提示されているが、ここではオバちゃんの胸三寸だ。近年ここでも外国人客が増え、あからさまな酷いボラれ方は減ったように感じる。心配ならローカルの支払い具合を暫く見てればよい。(:参考としては 例えば普通のスイカなど私の場合は大体2万から3万IDRの間に落ち着くな。)
季節によっていろいろな種類があるマンゴだが当たれば非常に美味だ。しかし価格は総じて高い。パパイア類は通年で収穫できるらしく、大体いつでもあり価格変動も少なく安定の安価で、しかもトロトロで甘い。詳細は不明だが野菜その他の雑品類もある。この手の販売店は島内に無数にあり、Pasar=市場と呼ばれ庶民の日常で朝など慣れればすぐ見つけることが出来るだろう。この島の州都Denpasarは 北のDen, 市場Pasarという語意からきていると聞く。果物の目利きに多少経験が必要だがそれも慣れてくればそれなりに楽しい。さすがにスイカなどで連敗するとムッとするが。(時として薦められて選んだものが中真っ白だったりする。彼らも実はわかっていないらしい。笑)

最後にこの国に良くある私設交通誘導係兼駐車場係には手伝ってもらったら、軽く千か2千IDRでも手渡せばよい。しかし、ただお金だけを徴収しに来る輩は無視してよい。外国人とみれば向こうから高い金額を言ってくるやつも同様だ。時折、道端に出る不定期トラック荷台移動即席販売屋、(ドリアン、マンゴスチン、ランブータン等)などもこんな感じだ。彼らは総じてただ現金化を目論む純朴で無害な農民だ。食べたくなったら積極的に停まって交渉し買ってみては。健闘を祈る。