*諸事情により、ちょうど2週間にわたり投稿が途切れてしまったが、ここから再開していくことにします。

昨日、(11月6日)インドネシアバリ島の現地英字系メディアに、インドネシア共和国の司法長官が、高爆発性物質である硝酸アンモニウム92トンをバリ島東部沿岸地域のBiaung Beachに埋設処分させる命令を発したと報道がされている。

嘘だろ! 硝酸アンモニウムって? 例のレバノンの港湾地域を跡形も無く吹っ飛ばした奴でなかったか?

乾いた気候が特徴の地中海沿岸地域の倉庫に入れておいてもあの有様。。
それを高温多湿なバリ島の地中に埋めるだと?
しかも、Biaung Beachと言えば、雨期に非常に賑わう東岸の主要波乗りスポット。。
(幸い、私には管轄区域外だが。。冷汗!)
それも、92トンと言えばかなりな量であることには変わりない。。

因みにBiaung Beachはこのあたり。。

背筋をゾクゾクさせながら読み進めると。。。
債権回収機構と州検察の担当官によると、これらの物質は外気に直接触れさせて地表で保管するには危険すぎるとし、先のレバノンで起きたような爆発事故を避けるには地中に埋める他ないとの談話を発している。。

私は化学には疎いが、硝酸アンモニウムはしばし肥料をして民用されると同時に火薬の原料にもなり、しばしばテロリストにも悪用されてきた経緯がある訳アリ物質。。

8月のベイルート爆発事故現場の惨状跡。。。        画像引用元 The Bali Sun.com

3705個の袋に梱包された合計92.6トンの硝酸アンモニウムが、直径20m深さ6mの地中に埋められたとされている。
そしてそれらを溶解させるために大量の水を流し込み、表土で分厚く覆ったとされる。

当の担当官曰く、、

”しかし、これらの物質は依然として潜在的に危険である事には変わりない”

とのコメントを述べたとされている。。

元はと言えば、これらの硝酸アンモニウムは地元の地下組織により、非合法に集積されたものだという。
当事者は拘束され、有罪判決を受けて服役中だというが。。。
そんな事はこの際、さして重要ではない。
そして、当局は地元住民に対して少なくとも一年間は現場に近寄らない事としている。

良いのか 一体? こんな物を適切な管理なしに90トン以上も一カ所に纏めて埋めて? しかも外に。。

詳しくは判らないが、無責任で無能な当局、責任の所在の不明確さ、無知な住民、打算主義。
これらをミックスして暫く放っておいた結果が、レバノンじゃなかったのか?
まったく! また忘れた頃にトンでもないサプライズ・カクテルが、出来上がるんじゃなかろうか?

パンデミック後に訪バリを考えている我が国の敬虔な波乗り修行僧達よ!
私だったら、あそこのスポットには当分近寄らない事にする。。