昨日まである程度残っていたウネリも今朝は消失して、朝6時のチェックで2-3ft程。。
ヌサドゥアリーフでこのサイズでは、ウルワツでは2ft程か?
週末でこのサイズでは、、その場で休養日に決定する。
それはそれで嬉しい、、先ず帰ってゆっくり寝れる。。
それと、溜まっている雑用を片付けられる。。

既に起床後3時間余りが過ぎている。
体は完全に起こしてあるので、先ずそれを一回リセットせねばならない。
とりあえず何かをちゃんと食べなくては。。

通常、タイでは早朝から開いているワルンには事欠かない。ただ場所を知っていれば良いだけなのだが。。

かと言ってここは美食国家のタイでも、発展の進んだ先進国でもない。
この時間に開いているレストランは事実上なく、手軽な選択肢は限られる。
私の棲んでいるエリアでのこの時間の選択肢はこれくらいしかない。

最近、増えてきた道路傍のナシ・ブンコス販売。インドネシア語でナシは米飯、ブンコスはお持ち帰りを意味する。

時間は夜明け直後、早朝シフトのホテル従業員達や、近隣のゴルフ場のキャディーさん達が出勤前にこぞって朝飯を買って行く。

熱帯の炎天下でキャディー業務に励む彼女達の姿が。。彼らの朝も私同様に早く、シーズン中はまだ真っ暗な朝五時半に毎朝すれ違う。。

そこに時折、朝イチ・セッションの目論見の外れた私が加わるって寸法だ。
よく見て見ると。。。こんな感じ。。各種の手弁当、簡単な総菜類、甘味、飲料などが取り揃えてある。
通勤途中に車両を停め、手早く買い上げて足早に去ってゆく。
私にとっては、ただ2度寝する為に軽くなんらかの炭水化物を腹に詰め込みたいだけだ。。

米食文化圏のインドネシア中部。彼らの一食分のポーションは小さく、一つだけでは足りないので、私は通常3食分購入する。米飯を濃い味の佃煮の様な物でかき込む米食偏重傾向は、我々の食文化にもかつて見られたものだ。それに異存は無いのだが、激しい身体活動を行う上では、栄養摂取の面で不安が残る。

それで、食べた後はこんな感じ。。見苦しいのは解かっている。
笑ってくれてよい。
私の周りの西洋人達は、これを野良犬の餌、旧ソ連の強制労働収容所、グアンタナモ捕虜収容所、それか悪名高くバンコクヒルトンと呼ばれるバンクアン刑務所の飯だと揶揄して私の正気を疑っている。確かに目を覆いたくなる様な惨状ではあるが。。。

そんな経緯でその朝はそれから幾らかの惰眠を貪り雑用を済まし、ひと時の普通の平和な市民生活の朝を堪能する。そして昼過ぎに懇意にしているご近所さんでもある、地元エスタブリッシュメントの内輪のランチに招かれたので行ってみると。。なんだか杖を突いた見たことある様な、妙な御仁が後からやって来た。。
あれ、、誰だっけ? なんか見たことあんな。。
一通りの挨拶が済み、私とも握手をする。。
この御仁、光栄にも遥か昔に何処かで顔を合わせたことのある私のことを覚えていてくださった。
しかし、私は記憶の糸を完全に手繰り寄せられずにいると。。
そっと、タイミングを見計らい耳打ちされたら。。サーファーなら一度はその名を聞いたことがある筈であろう、世界最大サイズの波のライド記録を持つギャレット・マクナマラ氏その人だった。

ステイカバードのレッグロープ。世界最大波を乗るこの人も使用していると聞いて少しだけ、心強い気になれた相変らず気の弱い私だ。

なんだよ! 先日のヘビーデューティー向けのレッグロープ・ディーラーの友人に会った時に、ギャレット氏本人からも幾つも注文が入っているとは訊いていたが。。

サーファーでない方は見当も付かないだろうが。。
ギャレット氏はこんな人で、確かギネス記録も保持していた気がする。

こちらでも彼の概略が垣間見えるだろう。

で、どうしたの? なんで杖をついているの?
失礼だったが、バイクでコケたのか? とつい口を滑らせてしまった。。笑

バリ島に招待されて来たものの、波乗り中に敢無く骨折負傷の憂き目に遭ったらしい。
おいおい、波、大きかったの?って訊いたら。たかだか4ft程だったと。。
そうなのだ、経験あるサーファーなら誰もが思い当たる節があろう、不可解な現象の一つ。。
小さい時に限ってケガをするのだ。。
それにしても、、100ft以上の波を乗りこなす男が、、4ftのパダンで骨折か。。
この業界で30年以上、世界の第一線で君臨し続ける名士のこの御仁。
海波の神様は区別せずに公平だと言う事か。。
前出の合衆国沿岸警備隊の格言、常に自然に対して謙虚であれ。。
忘れることなど到底できない、現実的で本当に身に染みる言葉だ。

そんな、私にとっては退屈な休養日になる筈だった本日の午後。
嬉しいサプライスに見舞われて、多少なりとも楽しいひと時が過ごせて何よりだった。
こんな事もバリの波乗り修行の醍醐味の一つだ。。
私の年齢でも、このまま精進を怠らなければ、まだまだ続けられるんじゃないかと感じている。