パタヤ・キャッスルパブに行ってみた その1の前記事から続き。。

そうだ、貴方の心の奥底、ダークな部分に深く仕舞われている黒い情欲。。
時として幾層にも重なる潜在意識の中に埋もれているので、自分自身で気付かないことも多いが。。。
何かの拍子に感じるあのミステリアスな強い情動。。
何なんだ?この抗い難い衝動、、何だか判らないがもう一度感じてみたい。。
プロフェッショナルな彼らが言うには、人は大体こんな感じで自身の衝動を初めて認識するのだそう。。

初めてこの場所に足を踏み入れた時、私も彼らのうちの一人が話してくれるこの世界の概要をとても興味深く拝聴した記憶がある。
しかも、私が口を開く前にこちらの状況を見透かされていたのには驚いた。普通にふるまって居たつもりなのだが。。
まだこの世界に疎く自分自身についてもまだ良く解っていなく、戸惑いながらも強い興味を感じている状態とでも言おうか。。
そしてズバリ指摘された、どっちかと言うと、、アッチとコッチの、、こっち側っていうのも自己分析とも一致し。。

何故判るの?と訊くと。。
彼女曰く、必ずしも2タイプに綺麗に分かれるものでは無く、勿論、複合する傾向の人間も居るが、、と断った上でそれでも大体、こっち側かあっち側の性向に分かれるのだそう。
そしてそれは当人の目に宿るのだそうだ。(サングラスを掛けておこう!)俄然、興味を惹かれた私はそれからしばらくの間、機会がある度にこの世界を頻繁に訪れ、自身のダークサイドを垣間見ようと躍起になったことがある。
感覚と思考と欲望の間をひたすら漂い、その中から答えを模索するのだ。
今振り返ると、、対外的な体面を非常に重んじる北東アジアの文化的特徴の影響もあり、自身の衝動を認識し、且つ、他人に晒して共有する事に慣れるのに時間がかかったと想う。これについても師曰く、程度の差こそあれ、みんなそうよ!とおっしゃる。
それを表に出すのが私たちの仕事だと言い切る。。
そして、初期の頃の私にはその手助けが必要だったのだ。
そう、それを解放するのに。。

そう、そしてキャッスル・パタヤに来てみた。。
それでどうすべきか? 冒頭で述べたようにある程度、自身について判っているのなら話は楽だ。
店内の設備を観て廻ると。。
分厚い暗幕で仕切られた向こう側には多様な各舞台装置が設営されていて。

その光景は西欧に点在する古都で何度も見学したような、古城の中によくある拷問博物館の姿そのもの。。。

今でこそ西欧は平和を謳歌しているが、、前世紀の2度に渡るわたる派手な大戦は言うに及ばず、彼らは、過去500年間ほどの爭いの暗黒の中世史を経て、今日の人類史上稀にみる平和なフェーズを体現しているのだ。

アムステルダムの圧巻だった拷問歴史博物館のHPはこちら

この手のコンセプトのモデルや発祥自体が、大体そちら方面だ。
今更、それにわざわざ驚くことは無いだろう。
磔台や椅子、拘束具の類、ロープ、蝋燭、鉄製の締め具、多数の衣装、そして無数の個人的な遊具類。。
キーワードは、痛み、懲罰、羞恥、支配、服従、命令、従属、そして生と死。

ウエブ上から参考画像としてイメージを拝借しています

彼らからの啓示を受ける方法は非常に多岐にわたるので、個別のスタイルには敢えて触れないが、何度も経験した私がそれを俯瞰して言うならば。。
このゲームを行うにあたっての最優先事項は、先ず当事者同士の安全の確保だ。
この点はどのプロフェッショナルでも注意しているようだ。
行為を模倣することにより、その精神性に肉薄し陶酔を得ようとするのがこのゲームの本質だ。
あくまでもゲーム、意図しない圧力は必要ない。
一線を越え過ぎてしまうのは危険だ
そこで使われるのが、セーフワードと言われる特定の語が設定される。
その言葉を発すれば、何があっても問答無用でそのプロセスは停止される。

それと同時に禁忌事項の確認があり、そして反対の希望事項がそれに続く。
ちゃんとしたエスタブリッシュメントでは、更に詳細なカウンセリングが行われることもあり、顧客の意向に沿った活動がカスタマイズされることが多い。

関心する例として、言葉で書いて表すのは便宜上、少し難しいのだが。。
要するに有終の美への導入方法の指定がある。。
この道に慣れたユーザーに成ればなるほど、希望するシナリオが心の中で具体的な形を成しており、それに沿って啓示が進んでいくのだ。
英語で言えば一言、これをファンタシーと言う。
上手く行けば、次第に当事者がシナリオ通りに惹きこまれてゆき、巧妙に調整されながら終演へ昇華されてゆく。。

全てが旨く噛み合い、最高点に到達した時のみに感じることが出来るあの昂揚感といったら?
話によると恍惚のあまりに失神に至るケースもあるとのこと。。
なんとも羨ましい限りだ!(同時に少々危険でもあるが)

まあ、最近ではこの種のサービスの個人営業者も少なくは無いが、このキャッスルパブでは宅配サービスも受け付けている。
五千バーツ/セッションらしい。(時間は3時間45分が設定されている)

と、こんな一風変わったサービスを提供するパブ、キャッスルパタヤ。
万人向けではないかもしれないが、、この種のサービスは世界のどの都市にも見受けられる(決して少ないものではく、探せばむしろ多く感じることも)ところを見ると、愛好家の数も多い筈だ。

もしかしたら、貴方も自分で気づいて居ないだけかもしれない。。
どうだろうか? パタヤを訪れたついでに自分の内なる声に耳を傾けてみては?
意外と新たな発見があるかもしれない。。
あるいは闇を覗き込むことになるか?
それとも甘美で果てしない陶酔か?どれになるかは皆目見当も付かないが。。
例えどれに成ろうともやってみる価値は有りそうだと私個人は考える。。。違うかな?