本日、タイの現地英字系メディアに載っていた記事が目を惹いたので紹介する。

”我が国(タイ王国)は、先進西側諸国からのCovid-19ワクチン供給を待つだけでなく、中露からのワクチン入手も考えるべきだ。国民に対する早期の大規模なワクチン接種は公衆衛生上の危機からの回復のみならず、早期の経済復興をも意味するだろう”

タイの最高学府チュラロンコン大学の臨床ウイルス学研究所の権威 Dr.Yong Poovorawanが自身のFBで述べているという。

”Covid-19のワクチンは接種を開始した多く国々に於いて既に広範な効果が出始めている。特に英米国に於いては非常に多くの接種が進みつつあり、現地の新規感染者数等は先々月の(年末年始期を指す)それに比べて明らかな減少傾向がみられるようだ。加えてイスラエルでは、ワクチン接種者と未接種者の集団間に於いて感染率の違いが明確に確認されている。
そしてワクチン接種の効果は感染症状や死亡者数だけでなく、感染者数自体をも減少させている模様だ”

2月5日午前11時30分時点のタイ王国内での一日あたりの新規感染者数は586名、治療中7234名、回復者数15331名、死者数79名、感染者数は22644名となっている

続いて同氏は、タイ王国はワクチン入手先として西側諸国からの供給を待つだけでなく、それに並行して既に臨床試験の第三段階に達している中国とロシア製ワクチンの早期取得も目指すべきだと結んでいる。

中国とロシア両国のワクチンを巡っては、緊急承認措置を執った第3世界諸国を中心に既に多くの接種が開始されている。
記事の信憑性は不明だが、我が国においても一部の富裕層が既に自費で中国製のワクチン接種に動いているとの情報もチラホラと目にする様になってきている。

引用元 The Japan times

勿論、中国やロシア製というだけで、それを疑問視するのはアマチュア的な素人考えなのは否定しようがない。
特に薬学や医学の知識を全く持たない一般人にはなおさらだろう。。
日々、感染する非常な危険に晒される医療従事者や基礎疾患を抱える高齢者たちにとっては、早期の接種が事実上の命綱かも知れない。。(何処製のものであろうと)

しかし、伝統的に法治や統治、企業ガバナンスが先進国のそれに比べて遅れているのは否定し難いあちら側の権威主義体制の国々で、国家規模の非常な大金と政治的な思惑が複雑に絡みつつ、大急ぎで作られたシロモノに対してどう思うかと訊かれるならば?

特に法治ならぬ人治国家特製の出来立てホヤホヤのワクチンを、こちら側の一般市民の一人として一つしかない己の体に打つかというと少し不安を感じるのも人情というモノだろう。
おまけに最近、各地で次々に露見する偽陰性証明書や偽Covid-19ワクチンの摘発事案をみればなおさら。。

う~ん、私個人はファイザー社製のワクチンを接種することにも抵抗を感じている。。
ましてあちらの物ともなると。。。
しかし、同時に生粋の遊牧民魂(難民魂ともいえるかもしれないが)をなだめすかし続けるのも、正直そろそろ限界に近い。

加えて2021年度中に急速に開国が進むとも思えず。。
国境を越えた移動再開に対する条件に、ワクチン接種が絡む予感が強くするのも事実。
本分を全うするのに必要とも有らばやむを得ずか?
富裕国の間ではマスクに引き続き、予想通りのワクチン争奪戦が水面下で繰り広げられていて、どの国も自国民の接種分確保に躍起だ。

一般人向けに出回るのは正直、いつになるのか?
70億を超える世界人口に対して2回の接種か?
順番が来るのはまだまだ先になる筈。
ならば手に入り易いプランBでサッサと、、ってやつも現実的なカードかもしれない。。
今更、出所など構ってはいられるか?
なにせ文字通り、命と金が懸っている。。

最後にDr.Yong Poovorawan氏は、国民に対する早期のワクチン接種こそが、疲弊した国内経済からの復興回復を意味する唯一の手段であろうと結んでいる。