バリ島西部地区ジャンブラナにあるRSU Bali Med 総合病院が、虚偽のコロナ陽性診断を行って政府からの援助を不正に受給していた疑いが報じられている。

インドネシア政府筋は、その病院に対してCovid19の陽性者または死者数のデータに関して、危険なゲームをするなと警告を発したという。

”もし、誰かがCovid19が原因の死者数を偽わって政府に損害を与えているのなら、我々はそれを明らかにしなければいけない。そして我々はある病院がそうしていると疑っている。”

その疑いに対し、病院の責任者は即座に否定する声明を出している。

”我々は、中央政府の発するすべての規則を遵守しつつ、独自の厳しい基準も設けている。当病院でコロナ陽性診断を受けた16名は全て回復して退院済みである。しかし、我々を悪者に仕立て上げようとする者が存在し、業務と同時に対外的な信用を勝ち取ることは時に難しいものだ。ジェンブラナの住民に至っては感染防護処置をしつつ、密集接触を避けて政府のパンデミック対応をサポートするべきだ。”

Dr.Parwata氏は述べている、

バリ島西部は州都デンパサールや隣接するタバナン地区に比べて、Covid19の症例数は比較的低いと考えられている。

10月8日に行われたコロナ対策関連会議に出席したデンパサール市長のIda Bagus Rai Mentra氏によると、感染者数の増加が続くデンパサールは再度レッドゾーン高感染地域に指定されたという。

バリ島では過去2か月間、増加が止まらない新規感染者数に対し、それに対応する病床数が不足している状態が続いている。
パンデミックを受けて壊滅的な停止状態を強いられている島内の宿泊施設に、コロナ患者を収容する施策が執られ始めているのは、強く観光産業に依存する経済構造を持つ近隣諸国と同様。

緊急性が高く不可逆なこのパンデミックに対し、各国政府は膨大な予算を際限なく注ぎ込まざるを得ない状況になっている。
そして、此処に抜け目なく目を付ける奴らが居るのは古今東西、何処でも一緒だ。
しかし、この場に及んでそれをやるかな?
黒い噂が絶えない第三世界の医療機関、バリ島も例外ではない。
医療機関ともなれば動くカネも小さくは無い。
バリ島を良く知る者にとっては、それは考えれば彼らがいかにもやりそうなことだと直ぐに思い当たるだろう。

要するにいつになるかは皆目見当もつかないパンデミック明けの渡航後に、考えるべき新たな心配事がまた一つ加わったって訳だ。
第三世界では、医療機関と言えども全面的に信用してはいけない。
今迄に何度も述べて来たことだが。。
日頃からそれを見極める眼力を養っておきたいものだ。