波乗り天国であると同時に国際的ビーチリゾートでもバリ島。
バケーショナー、在住者問わず滞在する人達の出自は多彩だ。
私の周りを見ても、、もはや国籍などは既に意味を持たなくなって久しい。
国際化の進んだ現在では、人物プロファイルのラベル付けに国籍など余り役に立たない。

世界各国から色々な人達が、これまた色々な物を求めてこのアジアに集まっているのだが。。  ジョムティエン・ナイトマーケット

そして多種多様な人々が集まると途端に発生する幾つかの諸問題の一つに食事の問題がある。
何を食べる? 何を食べたい?? 何が食べられて何が食べられない???
特に近年の急速な価値観の多様化により、洋の東西を問わずに、ベジタリアン、ヴィーガン、宗教的慣習のイスラム教のハラール、ヒンヅーの牛肉禁忌など。。

(例え、我々の理解を越えていても、黙って喰え!と痺れを切らせてはいけない。文化信条上の差異には大人の対応をしよう。)そんな極めて国際的なバリ島内のコミュニティ。。。
食事は皆同様に、日常生活上の強い関心事項なのだが、多人数が集まると決まって誰かが制限を持ち込んでくる。笑

私も食事のオーガナイズをする時に、少々面倒を感じる時がある。
以前、香港出身の女性を奥方にするアジア慣れした豪人が提案したラーメン屋で食事会をしたところ、非難ごうごうの散々な結果に! 笑
どうやら、なんちゃってアジアン好きな意識高い系西洋人達には、ラーメン屋はまだ早かったようだ。しかし、、世界の5大料理文句なくランクインするであろうジャパニーズ。
中でも世界に広まり、少なくとも40年程は経つであろう寿司は、もはや世界食の地位にあると言っても過言では無かろう。私も、普段から何処の寿司が一番か?あそこの寿司はどう思うとか?
10年以上も、島内の寿司談議に半ば強制的に引き込まれ続けている。

そんな中、バリ島来訪当初から個人的な普段使い用途において、時折利用している店があるので挙げる事にしようと思う。

店舗名はKunti2、クンティ2と読み、所在はクタ・レギャンエリア。
通り名はジャラン・ベネサリ、有名なクタのレギャン通りから50m程、路地を入った所にある小さな店だ。

営業時間は午前11時から午後11時迄となっているようだが、朝から寿司を食べようとする人は少ない。
当然、夕方からがプライムタイムだ。
ハイシーズンの夕飯時などはそれなりに混雑している。

とうにバリ島観光の主役の座から滑り落ちたクタエリア。今では旧市街ダウンタウンと言えるレギャン通り沿いの猥雑な狭い路地の一つ、ジャラン・ベネサリにある

店舗前の通りの幅は狭く、車のすれ違いがほぼ不可能で恒常的な渋滞エリアだ。車で訪れるのには、大分無理がある

メニューを見て見よう。
我々邦人にとって海外の寿司体験は、少々トリッキーだ。
概してジャパニーズは高価格設定で、致し方ないのだろうが値段の割にはやはり品質がそれに合致することは少ない。
例え衛生安全面は必要最低条件でクリアしているとしてもだ。。

寿司セット、刺身セットともに10万ルピア=800円程、寿司刺身統合セットが13万ルピア=千円程。。文句は無いだろう、これ以上安かったら。。私なら逆に怖さを感じるだろう

ハーフサイズ6万ルピアや当然、お決まりのロール類も

一品物や前菜の類も一通り無難に揃っていて、勝手を知ったような西洋人を中心によく賑わっているようだ。。笑

私も今まで数えきれない程、利用しているが満足している。
営業開始は、2000年代初頭なのではないだろうか?
それから目立った店舗改装なども無く、良心的価格も堅持されていて好感が持てる。やはり我々の習慣に着想を得ているのだろうが、比較的狭いテーブルが並ぶ1階店内だが、2階は広間になっていて大人数グループにも対応可となっている。

勿論、電話予約も可能。。 (0361-765934.日本語少し可)

総評するとどうってことの無いローカルジャパニーズだが、この値段でこの品質は極めて秀逸と言って良いと思う。

バリ島には国際リゾートと言う性質上、ジャパニーズ・クイジーヌのエスタブリッシュメントは多い。
ハイエンドともなれば、その品質は日本国内の物と比べても遜色は無い。
当然、その分価格もそれなりになる。。
エグゼクティブな人達以外では、それらの日常使いは現実的ではないだろう。

そんなクンティ2だが、姉妹店のクンティ3もクロボガンエリアで営業している。
基本的に内容は同一とのことだが、個人的には未利用なので機会があり次第試用してみようと想っている。

バリ島クタ地区来訪の折、辛め、油揚げ、コッテリ系の味付けの多いローカルフードから解放され、ほっとしたい時などにいかがだろう。。
一息付けることは請け合える。。