予報では新しいうねりが到達する筈の本日。
今朝、昨夜の失敗ゲッティングアウト連続4回の疲労の為か?
9時間の睡眠をとり起床。
ミッドハイからの引き際の潮位を狙い出勤するが、先週のパタヤビーチロードでのパンクに引き続き、今回はウルワツへの途上で不運にも再度、パンクに見舞われた。

先週は後輪だったが、今週は珍しく前輪だ。しかし侮ってはいけない、前輪のパンクは転倒する可能性が高い。。

勇んで家を出たが、、出鼻を挫かれた想いで現場到着。
すると、、あれ、駐車場が空いている。。
キャパシティーの3割くらいしかバイクがない。
このような時は、波がそこそこ、あるいは馬鹿大きいか、とても小さいかのどちらかだ。見てみると。。。西うねりの為、ボミーズからメインのアウトで6-8ft程か? なるほど。。でも、そんな大きい訳でもない。。
シークレットの方に目をやると。。昨日より、1-2段階大きく6プラスftで、力も頻度もある様だ。
パンクで遅れた分、待ち合わせてた知人がちょうど単独で沖へ出ようとしているのが見えた。
簡単ではない筈だ、、昨日よりタフなやり取りになると覚悟した。

バリ島南部ブキット半島南端方面を望む。バリ島本島に比べ、格段に乾いた気候と植生が見られる。この先に世界的にも有名な、ウルワツ、パダンパダン、インポッシブル、ドリームランド、バランガンと有名スポットが続く。。

小一時間後、入水ポイントに到達すると。。
同時に2人の犠牲者が岸に泳ぎ着く所だった。
6ft以上のシークレットだ、一見さんではなく2人とも屈強な知人サーファー、そのうち一人は一緒に行く筈だった友人。
2人とも板が真っ二つ。。
残骸の回収を手伝いながら冷やかしてみる。
そんなに大きい訳でも無いのにどうしたんだ2人で?
しかも同時に???一体どういう事だ?
2人しか居ないのを良いことにキスでもしようとしてたのか??

そして、沖に目を向けると、、同時にセットの連続が割れだした。。
おー、、想ったより大きい、、6-8ftかも知れない。
怒涛の様に割れている。。
ははーあれか? 友人の方はクリティカルなテイクオフを途中で辞めたところ、時すでに遅しで。。そのままフリーフォール。。
2千ドルは下らない羨望の的のプレミアム・サーフボードのアウターアイランドが真っ二つ。。

興味のある人はOUTERISLAND SURFBOARDのHP こちら
ここ一年位は会っていないが、創始者のミッチェル・レイさんは、物静かで旅好きな気の良いおじさんだが、その筋では第一人者だ。

話を戻そう、、それでも特別大きい訳でも無く許容範囲に見える。
ただ、持ってきた板が完全にアンダーガン、、2段階短じか過ぎの6’5.
6’9の厚くて重い方にしておけば良かった。
で、見えないけど沖に誰か居る? ううん、居ない。。
やった、俄然やり易い。。出れればの話だが。。

私が使っているレッグロープSTAYCOVERED。幾多の物理的損失、危険な泳ぎ、冷汗、恐怖を経て辿り着いた結論。私はこのブランド以外はもう絶対使わない。直径9ミリで8,10,12ftを使い分けているが。。本日、新調した新品ものと比べると、各レッグロープ、全て1ft前後長い。。笑

そして出てく時の様子を聞くと、、
セットの切れ目に、昨日のインサイドの地獄、通称外科医のテーブルセクションから、沖に向かって強く吸い出されるとのこと。(運が良ければ!)

これだけの波が押し寄せると非常に大量の水が、一時的に岸に押し寄せるのだが、波が一瞬、弱まるとそれが一斉に沖に戻る物理的に説明が付く現象だ。

ここでレッグロープが切れると板無しで沖に出されてしまい、非常な恐怖を感じる羽目に。
以前、一回経験がある。
最初は泳げているが、、波を何度も喰らううちに次第に疲労していき、現実的な死の恐怖を味わいながら50分程泳ぎ続け、何とか岸に泳ぎつけた。
使っていたレッグロープが直径9,5ミリだったのだが。。
切れる時は何でも切れ、幾ら技術体力経験を有していようと、それらは有限だとその時に初めて気が付かされたのだ。

それで、仲良く2人で退散する友人に合図を送り、ここからは己の世界。。
パタヤ修行直後で不利な立場だが、これも修業のうち。
やってみたところ、、面白いもので、一発で沖に出れた。。
昨日はふたサイズ小さかったのにも関わらず、5回もトライさせられたのに。。
しかし、実際の波乗りは沖に出てから始まる。。

セットが7-8ftで手持ちが6’5の小さなセミガンでは心許なく、、歯が立たない。
正直慣れない分、怖かった。
小さ目の波を選んで、辛うじて5本ほど絞り出すが。。
上手く乗れてる気は全くせずだ。。
依然として、感覚が悪くて埒が明かない。。
それから、丸めた背中に波のリップが2回掠める様なバレルイン・アウトが一本出て、多少なりとも自尊心が維持され。。

潮位の引きで波数、サイズとも約半分に。。
それを見計らい4名が合流。
そのうち2名はかなり慣れた御仁、、全盛コンディションの私くらいのレベル。。
奥から縦横無尽に捕りまくる姿を見て正直、嫉妬と意気消沈する自分を感じた。
クソ~今に見ておれ~。。
多分に、心理的なものなのだろうが、、上手く出来ない時は正直怖いのだ。。その怖さ、、一体どこから来るのだ?

苦労の割には少ない波数6-7本の負け犬状態で、ケガでもする前に辞めることにした。
後発隊の2人は2倍以上の波数を獲得していた筈だ。
このプライドは傷つくような出来事も修業のうちか?
早期の原状復帰を切に願い、本日は終了した。