皆さんは東南アジアでの滞在中、朝の珈琲の儀式はどうしているのだろうか?まあ、人によってはお茶、冷たい飲み物、軽食等のアイテムの違いがあるだろうが、要するに朝のひと時をどう過ごしている?行きつけの良店を見つけるか?その都度、ランダムにトライか?または自室で対応するのか?
滞在場所や状況が、幾通りかある私の場合は、上のケースすべての混合複合型だ。自宅?に居る場合や、まさに苦行の様な時間に起床する波乗り期間中では当然カフェなど望むべくもない時間なので自室でとっておきのコーヒーを淹れる。または勝手の知ったパタヤ市では気に入った行きつけが、各地域に点在している。またあまり勝手の知らない他都市では、物色して飛び込んでみるのも楽しみのひとつ。ハズレれば残念だが、当たれば大きな喜びだ。(まあ、誰でも出来れば朝からあんまり外したくはないのが人情だが)そんな朝の珈琲の用途にピッタリの良店がここ、ヌサドゥア・ジャラン・シリギタにあるので少し紹介する。Bali Tourism Development Center と呼ばれ、高級ホテルエリアとして名高いこの地区には、何故か?日常使いに耐えるカフェはそう多くない。(旨くない珈琲などには用は無く、無論クオリティーは必須だ)そんな早起きで珈琲の味にうるさく、朝は不機嫌なことの多い地元の外国人中高年男性の溜まり場になっているのがこの店、Secret caféだ。

非常に優しく人当たりの良いイタリア人男性と、そのインドネシアンである奥方がやっている小さな店だ。が、侮るなかれ!彼らが出す illy caféはちゃんとしている。(当然だ!世界的なイタリアンコーヒーの代名詞のilly ブランドを扱っているのだ)緑に囲まれたこじんまりした店舗外観、すぐに通り過ぎてしまいそうになるが真紅のサーフボードが目印になる。コーヒー片手に何時間でもおしゃべりに昂じるイタリアン・カフェ文化。さすがだ!コーヒー淹れ方も多岐にわたりご覧の通りだ。分からなかったら遠慮なく訊いて欲しい、ちゃんと説明してくれる。綺麗に纏まった落ち着いた店内、素朴な感じだが何故か心地よい。センスの良いアパレルも少量だが置いている。無論、品質は良い。着ているとなんだか、イタリアンなあくまでも快適性を追求する精神性を体現しているような気持になる。店舗内の雰囲気も同様だ。常連になり毎朝、気さくな紳士淑女達とおしゃべりに昂じても良し、起き抜けに一人でボーっとしたければウインドウ際席へ、やはり朝は上質な一杯と一服が必要な人は外のテラス席へ。やるな!イタリアン,個々の小さな幸福の追求に対し、とやかくは言わない様だ。黙って手を貸してくれる、それがサービスだと言わんばかりに。ただそれだけのシンプルな店だが、それ以上に何が必要だろうか?下はBreakfast メニューにあるSmashed Energic 2、私のお気に入りだ。
短期旅行者達に埋もれてしまうホテル内での朝の儀式に飽きたら、ちょっと行ってみれば新鮮かもしれない。実際、どうやって見つけたのか、一元さんのホテル客も多い。