途轍もない災厄に見舞われた2020年がようやく終わり、漠然としながらも年が明けて希望が芽生えかけてきた矢先。
文字通りのチェーン・リアクションが進行している。
おいおい、ひょっとすると本当の悪夢はこれからなのか?

先週、私のお気に入りの棲み処の一つであるタイ王国のパタヤが再度のロックダウンに突入してしまった。
そして本日からは我が国の首都東京都と近隣3県を含む首都圏が。
そして今度はなんとバリ島までも、11日から再ロックダウンに入ることとなってしまった。

10年前の東日本大震災後に確信に変わった棲み処の分散化の手法を、私はずっと信じてきて今日に至っている訳だが、今回はその全てが同時に逝ってしまった。
こんな事が起きるなどど、誰に予想がついただろうか?
当時考えられたケースでは、現代では可能性が限りなく無きに等しいと想われた世界大戦の発生? それか北東アジア地区や東南、南西アジア区域での地域紛争の勃発くらいだった筈だ。

国内に多くの深刻な問題を抱える地域一の人口大国インドネシア共和国。爆弾テロ、政情不安、独立紛争、大規模気象災害等、定期的に発生するキナ臭い事案にはある意味慣れっこだが、今度のケースもかなり手強い

本日、インドネシア中央政府がジャワとバリ両島に対して部分的なロックダウン措置を課すことを決定したと現地英字メディアに報道されている。
この措置は、今のところ1月11日から25日の期間に於いて施行されるらしい。
バリ島とジャワ島に於いては、先日に年末年始期の一連の旅行奨励策と、それに対する規制策が同時に出されて途轍もない大混乱が発生したばかり。
東南アジアではお馴染みで、相変わらずのブレブレの政策決定は健在だ。。

:関連記事 突然設定されたバリ島入境時のPCR検査陰性証明書の提出義務化により。。

(先進国な筈のどこかの国でも同様だけどね。。それだけ今回の災厄の対応が難しいって事だろう)

昨日(1月6日)インドネシア経済復興省、Covid19対応委員会長官 Airlangga Hartanto氏がそれについて述べている。

”今回のジャワ・バリ2棟に対する措置は、両島に於ける4つの指標が基準値を上回ったことを受けた対応の一つである”

4つの指標は次の通り。。。

1.当該地域における感染者死亡率が全国平均(3%)を超過している。
2.当該地域における感染者回復治癒率が全国平均(82%)を下回っている。
3.  同じく検査陽性率が全国における数値(14%)を上回る。
4.ICU病床使用率が70%を超過している。

”今回の措置は、両地域における住民の活動を禁止する為のものではなく、公共地域での混雑集中を抑制する予備的な措置である”

との談話も同時に発表されている。。。
オフィス等の商業活動もキャパシティーを25%に抑えて許可され、学校教育はオンライン、ショッピングモールや公共交通機関は営業時間の短縮が決定されている。
しかし、生活必需品等を取り扱う業態に於いてはその限りではないとされる。

生活必需品や食料などを取り扱う伝統的な野外市場での取引業態は、現代のバリ島ではいまだ健在だ。。バリ島の州都デンパサールは直訳すると北の市場。。しかし、見たところこの手の場所が一番危なそうに見える。。

とまあ此処までは、パンデミック2年目に突入した今日の世界では聞き慣れた標準的な文言が並んでいるが。。
ここで改めて考えてみると。。
あくまでも私のよく知るバリ島に限って言えばだが、元から常時閑古鳥が鳴いている高級ショッピングモールより、常に人混みでごった返している生活必需品を取り扱う庶民の日常の市場の方がよっぽど危険な感じがする。。

当初は鳴り物入りでオープンする大型商業施設も、余りと時を置かずしてデットモールと変貌していくのは、東南アジアの観光都市ではありがちな光景。最近、屋上のジェットコースターなどの遊園地の完成を待たずにソフトオープンにこじつけたデンパサールの巨大モール、Trans Studio Mall。もう既に閑古鳥が飛び始めている。。Covid-19対策委員会はこれらの施設の時短営業を決めている

毎日こんな感じなデンパサール中央市場。。敢えてもう一度伺いますが、此処をそのままで良いって事ですよね?

ちぐはぐな政策決定はどっかの国だけでないらしいな。。
やるんだったら厳しく冷酷に見える西欧式の合理的な方法が唯一なのか?
要請に従わない店名の公表の法制化を検討中? 罰則規定、、今?
病原菌やウイルスにしてみれば、そんなことはお構いなしだろう。。
この分じゃ、私のパタヤ帰還と波乗り修行の再開はまだまだ先になりそうだな。。泣