フルーツ天国のタイ王国、本来豊富な農産物に加えて農産業の発展に伴い品種改良が進んだ結果か、旬の物など本当においしい。最近のドリアンなんか大体、そんなに臭くもないし、利便性も増している。ドリアンフリークな東南アジアの人々の間でも大きなタイドリアンは有名で近隣諸国でも輸入されている。他には例えばマンゴーなどは国を問わず総じて小売値では高価格で、折角買うのだからはずれたくないと願うのは一般的な消費者の想いだろう。正しい季節なら高級品種のナンドックマイなどは先ず外すことはない。近隣諸国ではそこまでの的中率はないように思われる。後は値段だけが問題だ。来訪観光客数の順調な増加に伴い、パタヤでもよく観光客プライス、ファランプライスが見られるようになり、中でも最近のチャイナプライスには時々、度肝を抜かれることも。悲しいかなあれだけ攻勢を極めたジャッププライスはもう余り存在感を持てていない感が。悲

そう、それでもいつまでもセンタンなどで果物を買っていてはいけない、トップスーパーマーケットもそうだし、セカンドロード沿いマイク裏の観光果物市場もそうだ。BKKの大手高級スーパーではドリアンの切り身など600B以上だ。まあ、払える人たちが買うのだからいいのだろうが庶民の実態からみれば酷い2重経済だ。ボラレるのを警戒するあまり買うのを躊躇うよりか、もっと安心して美味しいタイフルーツを存分味わい、出来れば地元民と同じ価格で買えるところを知っておいても損ではない筈だ。言っておくが、タイの地方の価格と比べればまだまだ高いパタヤ価格なはずだが、通りすがりのローカルも実際買っていくので実勢に即した現実的な価格設定とみてよいのだろう。

季節によって出てるものが違うが、この時はマンゴスティン、ランブータン,ライチも。

価格明示で安心、ローカルも自然にバイクを停める。大体、キロ単位で購入され、売るほうは地方出身の素朴な農民と思われ、観光客にも同じ態度でむしろより親切に応対してくれる。果実の女王マンゴスティンとライチはこんな感じ。旨いぞ!

旅行者のステイタスでここで注意なのはドリアン。ホテル持ち込みが、時として罰則付きの禁止ルール等があるので購入する前に、食べる場所と分量の算ざんをすること。チャレンジしたい勇者はそこを考えないと折角買った高価なドリアンを無駄にすることになるでしょう。ドリアンはローカルにとっても高いもので捨てるなんて面目ないことこの上ない。これに目がない彼らはすごい量を一度に食べられるが本来、刺激が強い食べ物なので慣れないうちはあまり最初からたくさん食べないことを勧めます。私の初期の頃にビールとコーヒーと多量のドリアンで病院送りになったことがあります。

私が良く好んで利用する露店の場所はパタヤクランエリア、Differ night clubの道沿い、セカンドロードと並行する裏抜け道、数年前に出来たGrand Palazzo Hotelの手前の空き地に時々、不定期に出ています。バイクかソンテウで通過するときに目に入れば利用してもいいのでは。

この手の路上販売は至る所に時期が来れば不定期に出現します。タイ全土から農民が各生産地から、何百kmもピックアップトラックを運転しパタヤ、プーケット、バンコク、または近郊都市に売りに来る。高齢化、人手不足はタイの農業でも深刻で収穫が集中する時期に農作業の合間を縫い、週末に都市部で出来るだけ現金化を目論むが、飽和気味になれば当然、売れ残ることも多いはず。よって価格はかなり安いこともしばしばで、二束三文になるときも。今年だったな、ナンドックマイを3kg50Bで買ったこともあったな。気の毒な彼らは販売が終わるとそのまま故郷に収穫に戻る。作付けから収穫、物流、販売まで高齢の夫婦でやっていたりする。聞くと胸が痛むこともしばしば。彼らの日焼けし深い皺の刻まれたなめし皮のようになった手の甲を見れば簡単に想像できるはずだ。そんな彼らが望むことはただ一つ、自分たちよりも良い人生の機会を子息に与えようと今日も、明日も懸命に身を粉にして働きながら子供を都会に送っている。中には都会で親の望む道とは違う方向に行ってしまう若い世代もいるにはいるが。笑。。大概、かれらは体が動かなくなるまで続けるか、あるいはそのまま人生を終えていくようだ。そんなことを想いながら齧るタイの極上フルーツ、時として甘酸っぱく感じるのは私だけなのだろうか? 是非、機会と興味があるのなら気前よく買ってあげてくれ。損にはならないはずだから。