古いネタで恐縮だが2018年サッカーワールドカップロシア杯の時に利用して重宝したので挙げてみる。今や日本でもパブリック、プライベートビューイングとテレビ観戦の方法も多様化してきて久しい。一般的にパタヤではスポーツ観戦と言えば、バービア、スポーツバー、英系パブ、そこらで見える市場、食堂での便乗観戦あたりになるであろう。どの方法でも一長一短がありワイワイガヤガヤ陽気に多人数、多国籍での観戦はそれなりには楽しく国際都市パタヤならではだ。テレビスポーツ観戦上級者のファラン達、熱も想い入れもアジア人の比ではなく酒も気合も予算も人員もそれなりに投入してくる。よってかなりうるさく、先日の日本戦のようにいつ負けてもおかしくないような手に汗握る大事な一戦のような集中してみたい場合は不向きである。特にスポーツバー、パブのように狭い空間にいくつものスクリーンがあり同時に複数試合を大音量で放映するとなおさらだ。さらにバービヤが付近にあるとここに彼らのハイパーバックグランドミュージックが加わる。(下は偶然見つけた心が揺さぶられる店名なバー、一体どんなサービスが供されるのだろうか?後で行ってみよう。)

よって入れ替わり状況変化の激しいアウェーなパタヤでは、大事な一戦の前には少なくとも当日までに放映スポット事前調査、目星をつけておくのが良いだろう。さもないとキックオフ時間を過ぎても場所探しで右往左往の憂き目に。試合開始直前はパタヤ全域で町民ほぼ全員参加の壮大な多国籍椅子取り合戦になってしまう。30分前に動いてもあぶれる可能性が大きいのである。大体、目当ての試合を映してくれるかも不明で熱狂的ファランの求めでチャンネルがどうしても大国ビックカードに選ばれてしまう。場所選定が済んでも油断してはいけない、出来るだけ良い席も狙わないと。今回のロシア杯で回りを見回してみたのだが気の毒な我が同胞達がが柱の裏、(どーやってスクリーンを見るのか不明だ )や死角スペースのテーブルに押しやられているのが多々、散見された。希望を主張できずに店側、ファラン客に負けてしまうのだろう。スポーツ観戦はは観戦する側にとってもスポーツなのかもしれない。例えば北米市民の国民的イベントのスーパーボールは毎年1月末かに行われるが、米国人の想い入れは凄まじく、アジアでは必然的に試合時間が深夜ですらないトンデモない時間をもものともせず、毎年、しっかり事前に準備して観戦にこじつけている。既に若くはない小生の以後の体調へのダメージといったら。。彼らも堪えていない訳はないはずなのだが。。

私が今回選んだのはソイレンキー、SportsBarRetoxでコンテナヤードっぽい建物と広めなガーデンセクションに大型プロジェクター野外投影設備がある。しかも隣にパタヤでは老舗、最近立ち退きの憂き目に合って短期間に移転を何度も繰り返すBronxPizza.どうやらここに落ち着いたらしいな。訊けばRetox SportsBar敷地内にBronxPizzaが間借りを共生しているそうだ。サードロードから近く、立地的に申し分なく相乗効果もあるんじゃないかと。

ここはオーナーが知り合いなので後日に紹介しよう。Retox sports Bar,ドリンクメニュー、フードメニューも内容、価格とも標準的で特徴も問題もないが一つ気が付いたのがウエイトレス達のサービスだ。ファラン特化店にはよくあることだが社交スキルが大変良く磨かれているのである。目を合わせて笑顔で挨拶しながらテーブルに近づき先ず名乗り、こちらの名前も訊いてくる。先ず、世間話から入り、客とのコミュニケーションを確立しつつ分析して、それに合ったサービスを選んで提案し、こちらの希望もさりげなく訊いてくる。そして十分な時間を与えてから注文を取り、フォローアップも欠かさない。で最後に名前をできる限り記憶して次回につなげる。スキンシップも自然に遂行し、こっちがスマホ、カメラ等いじっているとセルフィーなどをせがんだりする小技も見せる。なかなか憎いぞ!全くのファランスタイルなサービスなのである。しかも彼らが最も好む服装、外見に統一されていてちょっとセクハラっぽいのもご愛敬でマイペンライ。どっかの国みたいにすぐにレッドカードが出るようなことはナンセンス。これではファラン達が嫌いになる訳はなく、下心ありありの彼らの眼は常にハート形になっていた。(ますます不機嫌モードに突入するファラン女性とは対照的だ。笑。)ちなみに小生はラインまでゲットだぞ! 一瞬、ペナティーキックかなと想ったがイエローカードにはならなかった。。なかなかのボリュームのナチョスと冷えたビール、我が日本チームのぎりぎりドロー試合、以後の個人的な延長戦Vゴールへの期待と、まずまずな夜であった。(後で期待を裏切る無得点な結果になったのは言うまでもない。)

周りには我が同胞の姿もチラホラ、スポーツ観戦で生まれる興奮と連帯感からか軽く会釈、挨拶が交わされ、他国のサッカー通たちから握手を求められたり、はしゃいだりとっても快適で楽しい観戦だった。周りの騒音も気にならず、バイクも充分に近く停められ、何らかの提携関係が確立されているBronx pizza持ち込みもオーケー。後日の再観戦中に雨に見舞われたが、スタッフの適切な対応ですべての客が濡れずに素早く屋内に移動、観戦継続ができた。いいぞ! Retox! やるな。立地はサードロード寄りでアクセスも申し分なくスポーツ観戦用途として覚えておいても損はないだろう。その向きは是非、お試しあれ。