先日、いつものように先輩諸兄のパタヤブログを読んでいて想ったことがある。前回はガイドラインについて書いたが今回は。

皆さん!パタヤ修行中のセキュリティーはどうしているのだろうか?在住者、長期滞在者、短期滞在者、熟練者、初心者、または一元さん等、ユーザーステイタスに係わらずに一様に必要な最低限の保安措置はアジアではお約束だ。(かなりの経済発展が進んだ現在でも、仮に個人的にいくら慣れていたとしても、またたとえどんなに楽しくてもだ。下は煌びやかなバンコク都心の夜景、この中には様々な悪が蠢いているのだ)

そう、各ニュースメディア、ブロガー体験談、公的機関発出の注意情報などを読み漁っていると、未だに古典的手口による被害例に枚挙に暇がないのが実情だ。まだそんな物に引っかかるか?何故だ?

ケースは色々想定される、初対面、短期長期、信用性の程度等、相手になる人物の素性も事態の状況も多種多様だが一つだけ変わらないことがある。アジア諸国にて活動を続ける限り、いかなる時でも我々がビジターであることだ。ビジターであるがゆえに、いくら滞在経験を積み上げても、または言語習得を重ねても、現地にいる限り修行は敵対水域で行っていることになる。相手が有利なのはずっと変らない。こちらにまだ経済的優位性があるならなおさらだ!具体的に言うと、皆さんは楽しい時を過ごそうと目論む時に、多くは自分の居住空間に他人を招き入れる事になるのだろう。(逆のケースでも危険度は本質的にはそんなに変わらない筈だ)その時に、何か具体的な措置を講じているだろうか?それとも何もせずに自然体のままなのだろうか?

うーん、人それぞれの閉まったドアの向こう側の個人的な行ないなので、実態を把握することは出来ないが、時折、目にする各種リポートを見る限り、首を傾げたくなるケースが多々散見される。(国籍人種を問わずにだ。我が同胞だけではなく、最近は新興国出身者が被害者になっていることが多いようだが)今朝、目にしたリポートでは自室だけでなく、室外のプールなどでも事案が発生している。(泳いでいても油断ならないらしい!)

個人的な話にならざるを得ないが、敵対水域での活動が30年近くになる現在まで、幸いにも私個人は致命的な損失に遭遇したことは無い。もちろん、ちょっとした盗難紛失などは幾ら注意していても数えきれないほどある。それでもその都度、自らの行いを調整改善しなんとか今日まで大きなトラブルを回避してきたつもりだ。

一体、何が正しく適切なのかは判らないが、個人的に普段実践していることをザっと書いてみよう。同様に有益だと想われることがあれば読者諸兄も是非、私にご教授願いたい。

先ず、よくある財布が空になってた!笑 って事案は簡単な予防措置で防げると想う。財布は2種類用意で分散保管。当座の(私は当日分しか持ち歩かない)資金をすべて持ち歩くのは間抜けのやることだと想っている。  (上の画像とは直接関係はないが、知り合いのLB蜜蜂は、気の毒だが間抜けな不用心アジア系旅行者達から巻き上げた資金で、故郷に土地投資をしているぞ!)

次に客を自身の居住区域に招き入れる場合は準備をするべきだと想う。散らかっていては、所持品の紛失に気づきにくいのは当然で、なくなってから判るようでは向こうが一枚上手だ。特にシャワーなどで目を離す時、酔っている時、または気を許し相手だけを部屋に残すこと、などは絶対に避けるべきだ。相手の素性が分かっていてもだ。薬物使用の懸念もある。たとえ自分にとって相手が彼女のつもりでも、(向こうはどう思っているかは、経済格差がある場合は特に本質的には謎であることを認めよう)部屋の鍵、各種コード、アクセス手段を渡すなどはアマチュアのやることだ。頭を冷やしてちゃんとわきまえよう。(古典的なジョークで、やけに献身的なプライベート・ドライバーだと想っていたら、実は彼女の旦那だったなんて警句も、先人の実体験から来ているのだ)似たようなことだが、次は不動産、金融資産の類の管理に於いて、決して共同名義、共同管理はナンセンスだ。これは我が国の古い慣習に端を発するのかもしれないが、たとえ夫婦でも金銭財政的な物、資産預金などは完全シェアしてはいけない。いくら信頼していても、便宜上、一時的にしても相手の口座を利用したり、名義を借りたりしては明らかな理由から厳禁だ。縺れた時が見もののショーだな、これじゃ。よくまとまった資金の送金先に相手の口座を借用するなどしてはいけない。この辺の初歩的なプロトコールを確立するだけでかなりのトラブルは回避できるのでは?

お金関係では避けられないイッシューで、どうしても対象人物間に、(2人だけとは限らない、使用人、雇用関係上のケースなども当てはまる)経済格差がある場合に最初からあげ過ぎてはいけない。(序盤から宝飾品、車、家を買い与えたり、色々なことが当てはまる)スターティングプライス設定でしくじると、相手に間違ったシグナルを与えることになる。(恰好をつけたくなる気持ちはわかるが、妥当なレベルに抑えておかないと後々面倒で、時に危険だ)もう一つのよくある具体例が、ホテル部屋のセーフだ。一昔前のバリではセーフに預けたものの中からの盗難など珍しくもなかった。(一体、どこがセーフなんだ?)鍵は向こうが持っている、本当のカギは彼らの道徳観念だけか? 私だったら信用しない。僅か2年ほど前だが、何か怪しい感じのする若年男性のハウスキーパ―の居たレビューも悪くないセントラルパタヤのある3つ星ホテル。なんとなくセーフを空ロックしておき、タブレットを録画状態にして入れておいたら、そこにはバッチリセーフを物色する姿が映っていた。笑 (ビックリ玉手箱でも入れておけば、さぞ見ものだったに違いない!)

さて、それならどうする?私はスーツケース内に保管派だが、先週のパタヤ・クランのホテルではスーツケースのダイアルが回された形跡を発見し油断はならない。デンパサール空港職員の仕業が連続2件!スーツケースも安全ではなく、こうなると多様な決済方法を複数利用が一番安全なのだろうと想わざるを得ない。

じゃあ、一体どうすればよいのやらだ? 投げてはいけない、ここまではまだ予防が簡単な対象が全くの他人のケースだ。相手にするのはそれだけでない筈だ。気心の知れた(あるいは知れたとこっちだけが想っているだけかも!)対象を相手にするときの方がはるかに厄介だ。ID?私は今でもカオサンで簡単に手に入るような偽公的証明書の類を予備として常備している。相手のことを一体どれだけ正確に知っているのか、今一度考えることも大切だと想う。(性別詐称経歴詐称くらいなら単なる笑い話だが、年齢詐称などは冗談では済まないぞ!)
真正ID、本人所在確認できる居所の有無で対応方法は変ってくる筈だ。相手がどんなによく見えてもこの点も外してはいけない。

続いて、よくあるケースで街中で困っている赤の他人を助けるつもりが。。。とか財布の中を見せてくれとか、何故、急に他人のその様なカバーストーリーを信じる気になるのだ?私には理解不能だ。このような事例を防ぐシンプルなプロトコールがある。向こうから来るものはすべて赤旗にしておけばよい。

(いつだったか?シンガポールのチャイナタウンに正に足を踏み入れようとしていたその時、何処からともなく現れた(忍者か!)好青年に流暢な日本語で、どこに行くの!? 僕占い師!って来た。注意しようと想っていた矢先にこの有様で、こちらが見つけるより先に向こうがこちらを見つけるのが常なのだ。同様にLAX LA空港で (You do not look Japanese!)ってきたもんだ! だったら何なんだよ?怒 その時に無視し、スルーしたのだが、約半年後に同じ場所を通過したら同人物に同様に声をかけられた。笑 まだやってんのか!まともな仕事を探しやがれって言ってやった。

(本質的に国際空港は彼らの餌場だ! 気を緩めてはいけない)

他に有名なフィリピンのSMモールの筒持たせ、ソイ・ナナのインチキ・アラブ野郎、言わずと知れたクタ・カーボーイ等、全部ダメです。悪いことは言いませんから、最初から辞めときましょう!

書いているうちに次から次へと様々な記憶が甦り、あれもこれもで支離滅裂な文章になってしまって心苦しいが、ケーススタディのネタとして覚えておいても損はないはずだ。何故なら上のすべてのケースは我が国の公的機関が扱った案件として記録に残っている。奴らは手ぐすね引いて待っているぞ!引き続き注意されたしだ。

以後、このシリーズは気が向いた時に続けます。