2014年から続くタイ軍政による綱紀粛正政策の影響か、タイ国内のシーシャ・シーンも二転三転を繰り返し紆余曲折だ。主要地域のバンコク、パタヤ、プーケット、チェンマイ等、各地で全面禁止になったり、裏口限定営業に変わったりといろいろだった。最近は多少、落ち着いてきた感があり (表向きは相変わらず非合法アイテムらしいがね。笑)私も機会があるたびに利用しているスポットを紹介する。見ての通りのアラビックなレストランだ、場所は言わずと知れたソイ4ナナだ。アラビックエリアはどちらかというとスクンビット通りの奇数側が主だが、こちら側にも多少それ系店舗は存在する。大通りからナナプラザを過ぎ、150m程だ。下は店舗外観。夕方以降は大音量のミュージックが流れ、堕落ファラン達で賑わうヒラリーバーの隣だ。対面に秀逸 Irish Pub Hanranhansがある。

中へ足を踏み入れると間口は狭いが奥行きが延びる広い敷地で、意外に多くのスタッフが働いている。営業時間は朝10時から深夜12時までとなっているが日中は半営業みたいな状態で、活気を帯びるのは夕方以降の時間帯だ。アラビック系店舗に入るとよく感じることで、店員は一般に不愛想に見えないこともない。しかし、いちいち気にしたり、個人的に捉えたりしてはいけない。彼らはそんなもんで悪気は無さそうだ。中へ進み、シーシャと店員に告げると、慇懃に建物内部のラウンジエリアに通される。ホール状になっていてなかなかゴージャスで、イブニングにでもなればベリーダンスショーでも催されるだろう。中は外の喧騒から隔絶され思いのほか静かで、ソファーに深々ともたれて冷たいビールなりアラビックティーなりを堪能できる。

毎回シーシャの質は申し分無くちゃんとして安定している。店員に告げたところ、プライドを持って丁寧にサーブしているとの返事が。いいぞ! 個人的には未利用だが食事も毎晩アラブ系の客層をメインに混雑しているので悪くはないはずだ。シーシャの値段は軍政施行以前は250thbバーツだったのが、非合法になり一時期全土で禁止された時は、各地でなんと500バーツに跳ね上がった。幸いにも現在は350バーツに落ち着いている。外は熱気騒音、欲望の渦巻く東洋でも指折りの歓楽街ソイ・ナナの中心地。出撃の合間にでも寄ってみるのもいかがか。砂漠の中のオアシスの様に一息つける筈だ。