清水湊の清水次郎長で全国的な知名度を誇る静岡県静岡市の旧清水市域。
(現在の行政区分では静岡市清水区となる)

その港町清水区南部の港湾エリアに地元の人気ラーメン店がある。
その名はまるさ商店
その店名の由来は不明だが、地元では実力店として有名らしい。
私が知る限り2号店など無く、単体店の一匹狼店な筈だ。

国外活動の長い私はこの種の事情には疎いが、店内には地元ローカル局と思しきリポーター達や放送メディア系関係者の来店を語る記念の品々が結構ある。。

ナント、、あのお方も食べて行ったようだ! 我が心の故郷インドネシア共和国にゆかりの深い(ゆかり処の騒ぎではない!共和国の初代大統領夫人だ!)彼女なら私も知っている。。

そんな清水のマルサ商店。
シグニチャー・メニューは近年流行の魚介豚骨ラーメン。
豚骨ラーメンというと、コテコテドロドロでクリーミーな家系ラーメンと呼ばれる類や、ギトギトベタベタで重々しい二郎系ラーメン等が連想され易い。

しかし、魚介豚骨系はボリュームや豚骨のコクなどに頼り過ぎず、魚介ダシの風味で勝負する感があり、私は日頃から好んでいる。

マルサ商店のシグニチャー・メニューの魚介豚骨ラーメンはダシの風味が痛快な程効いていて本当に旨い。

しかし、どうしてもそんな濃厚系ラーメンが苦手な人もいる。(実は私もその一人だが。。)
だが、心配は無用だ。。

割り下?返し? 呼び名は失念したが、スープを任意の濃さに割って調整する為の出汁汁が保温ジャーに入って各テーブルに常備されている。
言ってみれば蕎麦湯の様なその割り下は、しっかりと出汁ベースの風味を持つので、濃いラーメンのスープをお湯で割る様な短絡的な方法とは一線を画す。
この辺りも店主の工夫が見てとれ、様々な試行錯誤を繰り返した末の方法に違いなく、この点も文句なく好感材料だ。

割り下は手前のジャーに入れられ各所に備えられている。丁寧に飲み水ではないとの注意書きが書かれている。間違えない様に!

この店に足蹴に通う私は、毎回席に着くとこの割り下をコップに注いで食前酒代わりとして口をつけている。

(故に最初の頃は、スタッフ女性の控えめな関心を惹くことになったが。。)

他にあっさりつけ麺、定番の中華そば系、辛い担々麵と他のラインナップもあり、肉飯やネギ飯のご飯ものも続くが、ラーメン好きな私は未経験

この他、中華麺系統として塩と醤油が用意されている。
これがまた美味しい。
シグニチャー・メニューの魚介豚骨ラーメンからみると、どうしても次席の様な印象を持ってしまいがちだが、私はこれはこれで充分に主席メニューにの役割を担える程の出来だと想っている。

中華麺の醬油ラーメンがこれ。鰹ダシがしっかりと効いて濃すぎず、薄すぎず。九条ネギの風味とマッチして極上な味を醸し出す醤油ラーメン

そして、こちらが中華麺塩になります。繊細でデリケートな味の完成形だ。私は、毎回スープの味わいに没頭し過ぎ、麺を延ばしてしまう程

あまりベタ褒めの記述を続けるのも本意ではないし、弊害もあるのでこの辺にしておく。
尚、麺やご飯大盛は頼めば無料なので、味わいのみならず腹ごしらえ用途にも合致できる。

昼飯時は場所柄か?港湾関係労働者等で混み合いことも。
外で待ちが出ることもしばしば。
店休日は通常月曜日、その他に不定期休がある場合はその都度告知される。
営業時間は午前11時から午後3時、午後5時半から午後11時までの2部制。

店舗サイズは小さめでキャパは最大で20人程か? 昼飯時や休日の夕飯時には、外に待ちが出来ることもあるので時間をずらすなどの対応も時に必要

あえて私見を言わせて貰うなら。。
ラーメン探訪を繰り返す私の中では、マルサは文句なく第一位
心の中ではこの店を超える味を見つけることがラーメン探訪を継続している動機の一つになっている程。

今やラーメンはれっきとした国民食。
性別年齢を問わず、ラーメン信奉者は意外と多いのは判っている。
機会が有る人は、懐疑的になる前に出来れば是非試して頂きたい。
そして出来ることなら感想を訊かせてほしい。
それでもしマルサを超える店を知っているなら、それを是非教えて欲しいものだ。
最後になるが、下に所在を挙げておきます。