ここのところ、銭湯風呂シリーズが連続するがご容赦頂きたい。
現在、首都圏や関西でコロナ変異株が猛威を振るっている。
その影響と想われる新規感染者数の増加傾向が、東西の近隣諸県にも波及しているようだ。
この騒ぎも、ワクチン接種さえ完了すれば遂に終わるのかと漠然と考えていたのだが。。
この第4波の広がりは非常に不気味。
緊急事態宣言の再発令もやむを得ない気がする。。。
本当に収束するのか?
もしかしたら、本当の地獄はこれからなのか?
3度目の緊急事態宣言発令を控え、私のGWの大阪見物計画もあえなく2度目の立ち消えに。
関西はもとより関東にも行けそうにない。
大体、飯にもまともにありつけないのなら行ってもしょうがない。
公共交通機関の利用も憚られるこの状況では、残る手軽な道楽などそうは想いつかないし。
そんな訳で私の銭湯風呂巡りは増々進んでゆく。。
今回、訪れたのは静岡市南部の海沿いにあるリバティ―リゾート久能山。
丘の上を大規模に造成し、内部に商業施設、浴場、スパ、シアター、レストラン、ライブハウス、ミュージアム、宿泊施設を擁する静岡県内最大の総合温浴施設だという。
聞くところによると、この施設は10年程前に華々しくオープンしたは良いが、客足が集まらずに閉鎖と再建を複数回繰り返した曰くつきの物件らしい。
しかし、実際に内部に足を踏み入れるとかなりな大型施設で凝った造りになっている。
山肌を一から造成し、江戸の街並みを場内に再現、複合温浴商業施設も併設している。
投入された資金はかなり多額だろう。。
数年で捨てるのは誠に勿体なく、ましてこれだけの施設を取り壊すとなると。。
まあ、そんな過去のある施設だが、コロナパンデミック真っ只中の現在当施設は営業中だ。
しかも、1時間の入浴料金は場末銭湯並みの500円ぽっきり。
施設の内情はいかにも再建後の低空飛行営業だが、純粋な銭湯風呂ユーザーにはそれでも充分、パンデミックでスーパー銭湯系施設を敬遠している現状ではまたとないお誂え向きの好条件だ。
所在を下に挙げておく。
東名高速道路の静岡久能山スマートインターチェンジから国道150号経由で10分とかからない海岸沿いに位置している。
静岡県を代表する史跡、久能山東照宮の隣になる。
営業時間は午前8時から午後11時 (最終受付午後9時30分)
定休日は、原則第2、4火曜日。その他の休館日在り(HPを参照)
駐車場は500台収容で無料。
尚、完全会員制となっているが、会員登録は事前にアプリで事前登録可(現地でも可能)
料金は無論、無料となっている。
:リバティ―リゾート久能山のHPはこちらから
肝心な風呂は内湯、外湯、2種類のサウナ等、スタッフに訊くと浴槽は全部で10カ所近くあるという。
頻繁に水質水温検査が行われ、水温調節に余念がない様でお好みの温度の風呂は必ず見つかる筈だ。
私が気に入ったのは、内湯のフルーツ酵素風呂と温度の緩い方のサウナ、それとぬるめの湯温に長く静かに浸かれ、同時に周囲の新緑が目に染みる外湯だ。
一つだけ残念なことがある。
折角の丘の上立地を考えると、浴槽から海が眺められれば誠に言う事は無いのだが。。
聞くところによると、隣にある由緒高い史跡久能山東照宮が絡む大人の理由で不可能だったと言うが、真偽は不明。
そんな訳で気持ちよく晴れ上がった初夏の陽気に見舞われた本日、首尾よくたった500円でありついた御機嫌な温浴体験。
平日だからか? 或いはパンデミックの為か? それとも不人気故か??
私が湯に浸かっている間に出くわした他の客数は施設全体で10人にも満たない。
施設の存続という面から見れば一抹の不安を感じざるを得ないが、一利用者としては至極快適な一時間だった。
機会が有れば、再訪は確実。
実際、休日や平日は状況が異なるのかもしれないが、私は混雑する風呂などには元々興味は湧かない。。
機会があり、趣向が近い人は是非利用してみてはいかがだろう。。