普段は私が訪問外国人のステータスなのだが、帰国中の身では当然の如く立場が逆転する。
よって訪問者の時とは逆の視点で、観光スポット見てみようと思いたった。
向かった先は東京観光の目玉スポットの一つ、今更だが、浅草寺とその近隣エリアにある東京スカイツリーだ。 昨年度、(2018年)訪日観光客数が3100万人を超えている。
前年度から8%の上昇、僅か5年間で3倍の伸びだ。大したものだ!
よって、何処もかしこも外国人だらけ!特にアジア系が多い。
落ち着いてはいるが、絶好の撮影場所やお約束のセルフィースポットは順番待ち、ゆっくり調整しながら撮影するような贅沢は、まったく望むべくもない雰囲気だ。

GWだからか? 一般参拝客や、もちろん家族連れも多い。

浅草寺。。訪日した知人のアテンドで今までに何度も訪れているが、
やはり、今回が一番の外国人密度で、ざっと見る限り4割前後がそうであろうか。人力車や、なぜ使用可能なのか?未だに首を傾げたくなる公道カートも行き交い、まさにソリッドな観光地の様相だ。

ン十年前の私の若かりし頃は、当局による偏執的と言えるくらい厳しい車両の取り締まりがあったのだが。。しかし、なんでこんなものが街中を堂々、走れるのだろうか?しかも、文字も読めなそうな外国人が。。。理解に苦しむな。

各種観光関連施設の整備も進み、以前と比べて随分と便利になっている。
英語、その他の外国語表記は至る所に見受けられ、色分け略語等の工夫もちゃんとされている。

当施設HPより引用

こんな施設もあり、浅草文化観光センター 各種案内業務を執り行われていて外国人向け案内はやはり大行列だ。
尚、最上階は展望スポットになっていて浅草寺、仲見世商店街が一望できる。最上階には、観光客受けしそうな催しも行われている。大混雑の仲見世通りでは、まともな買い物も撮影もままならずに、通り過ぎるだけ。狭いのでバンコク・チャトチャックウイークエンドマーケットより密集度は高く、人の背中を眺めながら歩き進むだけだ。
暑くないのが、せめてもの幸いだった。境内に入って一息だ。それでもスペースは若干広くなり、撮影ぐらいはなんとか行うことが出来る。各種の屋台や、、出店の類、、参拝や、、祈願、お参り、賽銭投げ、、など一通りできるが、、更なる写真撮影などを済ますこともできて、、、最後は人混みにウンザリし、、(私は傍観者で来ているのだが。。。)早々と、脱出を試みる羽目に。浅草寺の二天門を抜け、そのまま墨田川方面へ真っすぐ約300m程歩くと。。河川敷は、遊歩道が整備された良好な東京スカイツリーの撮影スポットになっている。。時折、船の往来があるが水の都バンコクの一大水運路チャオプラヤー程ではない、静かだ。

大小様々な船舶、艀、観光船が引っ切り無しに往来するチャオプラヤ河。そのまま、上流に上れば古都アユタヤに着く。

詳しい場所はこの通り、浅草寺から歩いても10分程か。

晴れていれば絶好の撮影スポットだな、何人も撮影していた。
そこから歩き始めて水戸街道に入り、(言間通り)言間橋を渡り、スカイツリーに近づいてみるが、歩き出すと対象が巨大な為か?見た目想った以上に距離があってなかなか到達しない。

その言間橋たもとに東京大空襲戦災犠牲者追悼碑なる物があり、この場所であった歴史を今に伝えている。

言間通りを真っすぐスカイツリーに向かって歩くが、、なかなか着かない。

ゆっくり歩いて20分程の所要時間でようやく到着する。

やっとの思いで東京ソラマチへ着いてはみたものの。。
GW真っただ中だ!当然、大混雑で程無く退館する羽目に。
つい先ほど来た道を、再び歩いて戻るのは気が引ける。
隣接する東京スカイツリー駅から東部伊勢崎線に乗車し、
僅か一駅で終点浅草へ戻る。

我が国と外国を頻繁に往復する修行僧にとって、出国前の前泊や時間消化、あるいは深夜便到着後の都内足止めなどで、空港アクセス経路沿いでの活動を強いられることがよくある。

私も何度も経験済みだが、京成線上野やJR成田線沿線でちょっとした(2-3時間の範囲内)間の時間つぶし用途に浅草寺やスカイツリーにふらっと立ち寄ってもいいのではなかろうか?
場所柄、気軽に入れる飲食店などには事欠かない。
荷物持ちでも、一見さんでも快く対応される。
日本の空の玄関口から都心に向かう主要観光経路上だ、浅草線の駅構内などには大型スーツケースを収納できるコインロッカーなども多く見受けられる。更に至近の上野や日暮里エリアには、空港行き旅客向けのハブ機能として仮泊用途のサウナやカプセルホテルなどが集積していて便利だ。

空港から近い一大観光スポットの墨田区や台東区エリアに群れる、到着直後の目を輝かせ嬉々とした表情の外国人観光客を見ながら、その雰囲気に呑まれてみるのも良いかもしれない。
特に自身の出国直前時などでは、彼らを視ながら想いを巡らせば、旅への雰囲気や期待感が一層盛り上がること請け合いだ。

空港に向かう途中で早々と観光客になるのも、、あるい東京到着後、夢から醒めずに抗ってみるのも。。幸いなことに東京では手軽な対象は事欠かない。

次回の出国時には多少、余裕を見てふらっと立ち寄ってみてはいかがだろうか?
自宅を出た時点で旅は既に始まっている。
何度も繰り返す消化航程とは言え、空港までの単なる移動にしておくのは勿体ない、楽しめれば愉しむまでだ。

ここまで来れば、空港まではもう少しだが、まだ何があるかわからない。私は出発ターミナルに着くまで落ち着けない

第一、最近では正確無比な日本の鉄道と言えども何があるかわからない。
不可抗力的な遅れが生じても吸収できるような時間的マージンを持って行動したいものだ。

ここまで来ればようやく安心だ。この安堵感と高揚感は何物にも代えがたい。

以前のことになるが、日本帰国時で幸いだったのが成田線で人身事故による酷い遅延に見舞われたことがある。
到着後で本当によかったと胸をなでおろした記憶がある。
出国時だったら、即アウトでダメージは計り知れない。
以後、常にマージンをつけるようにしている。

ここの時点、最後にスマホの電源を落とす瞬間が堪らない

経費、時間、犠牲、妥協、想い入れ、社会的資源等、各自が小さくない代償を投入した上での出国だ。
無駄にするような事はまっぴらだ。