長引く日本滞在もナント2年目に突入している。
終わりは依然として見えない。
特に高齢者でもなく、社会的なステイタスも至って普通の私にとっては、ワクチン配布の優先順位もどうせずっと後の方だろう。
海外放浪を良しとする私の様な人間には直近の希望もまったくないが、それならそれでも良い。
残された時間は思うほど長くは無く、眼前に拡がる世界は広い。
国境などは単なる行政区分の境、心の目を開けば未知はすぐそこにもある。
それなら頭を切り替えてそれを愉しむまでだ。

通称アメ横の通りの線路を挟んで向こう側。アメ横で安価な日本製エキゾチック・クイジーンに舌鼓を打ち、アルコールでもちょっと引っ掛けてみれば甘いシーシャの芳香が恋しくなるってものだ

最近、予想に反して日本各地でシーシャを供する店が増えてきた感がある。
私が初めてシーシャを嗜み始めた10数年前、まあ、これは色々とあって日本では普及は難しいだろう想い東南アジアの各地でその機会が有るたびに試していたのだが。。

スーツにネクタイのサボリーマンも、タイを緩めてソファーにだらしなくもたれながら。。いいぞ!それがシーシャの流儀だ

それから時は流れ、今では我が国でもすっかりと普及している。
そして、驚く事に同胞がつくるシーシャは押しなべて質が良いのだ。
且つて20年以上の喫煙歴が有った私だが、禁煙外来と現代の薬学上のマジックによって禁煙に成功して以来、時たまのシーシャを軽く燻らす事を自らに許してきた訳だがこれが意外と難儀なのだ。

店内は程よく照明を落としてあり外の光は届かない。ここでシーシャに没頭すると時間の感覚も失せてしまう。

煙に嫌悪感を感じる様になってしまった人間には、不味いシーシャほど頂けないモノは無い。
しかも、それに金を払うなど尚更。。
シーシャに只ならぬプライドを賭けるアラブ系の専門店では、ちょうどワインのテイスティングの様に客がシーシャの味の可否を吟味する。
気に入らなければ容赦なく突き返すのもあり。
その場合、店側は作り直しになる。

価格はシーシャが1300円、この他にチャージが600~700円かかり、これにソフトドリンクが一杯ついてくる。この価格構成は東京では安い方だと思う。食べ物の持ち込みは可能だが飲料の持ち込みは不可だ

そんなシーシャはだが、私の根城の一つであるタイでは名目上は非合法。
しかし、彼らだけが知る理由で各都市に数店がひっそりと営業しているのが普通。
そんな事情もあり、彼の地でのシーシャの品質は残念ながらイマイチが多い。
現地で私が知る限りの当たり店舗は、例外的に営業が許されているバンコク都心のアラブ系レストラン数店のみ。

フレーバーはいろいろとあり、Dubai店員スタッフ女性のシーシャに関する造詣も深く、フレーバーの配合、お薦め等の質問にも快く答えて貰えて嬉しい

しかし、ここではそんなことは杞憂。
好きが昂じて自前のシーシャ・パイプまで買ってしまった私は、シーシャの味の追求は簡単ではない事を知っている。(一朝一夕にはいかない。研究と探求が必要、それと鉄の肺も)
大丈夫だ、Dubai上野店は美味い!

店内にはFreeWIFI、営業時間はナント午後2時からマップでは朝4時までとなっているが、この辺は流動的なのかもしれない。しかし、眠らない街上野にピッタリだ。終電までは充分に開いているので存分に吸ってだらけてくれ!

シーシャの質を語る方法は幾つもあるが、その一つに風味の持続性がある。
良い物は味が優に一時間以上持つ。。
そうでない物は吸ってるそばから、味の劣化や焦げ味が混じりはじめる。
それと使用後のパイプ関連器具の念入りな清掃は、雑味の排除に欠かせない。
それと燻すアルミフォイルや付属品、火種の炭の追求も。。
此処は旨い!
私は安心して再訪している。