3月期にパンデミックが始まり半年以上の時が流れている。
当初は、悪くても数か月で元に戻るのではないかと淡い期待を抱いていたのだが。。
3月初旬、私も逃げるように去ったバリ島、その後が気にならない日は一日たりとも無い。
連日、なす術も無く、ネット上の情報を漁る日々が続いている。

そんな中、依然として一般観光客の入国禁止が続いているバリ島の月々の減収額が6億5千万米ドルに達しているとの記事が目に留まったので紹介してみる。

観光産業への依存が高い産業構造を持つタイ王国などと同じく、バリ島でも域内経済に対し壊滅的な影響が続いている。
現在までに少なくとも2千5百名以上の観光業従事者が永続的な失職状態に陥り、7万名以上が無期限の無給休暇状態に置かれているという。
しかし、これらはあくまでも公的機関発表の数字で、実際は更に多いと言われている。
そして、実数は誰にも判らない。

殆どゴーストタウンと化したバリ島南部の繁華街。開店している店舗が無いので滞在歴が20年近くなる私でも場所の判別がつかない  引用元 TheBalisun.com

ここに州政府が発表した8月期現在のデータがある。
それによると73631名が無給休業中、2667名が解雇。
特に中央政府が発した入国禁止措置後のバリ州としての損失は、9.7兆ルピア/毎月に上っているという。

バリ島ではお馴染みのインド洋に沈む夕陽に浸る落日シーンは、非常に人気のあるバリ島でのアクティビティの一つだが。。この画像を見る限り、現場は静かで空いていて何とも快適そうだ。通常だったら望むべくもない非現実的な好条件。。 引用元 TheBaliSun.com

これらの事態を受け、他国同様にインドネシア中央政府やバリ州政府も国内旅行者への症例補助策、新規ビジネス起業者向けの手続きの簡素化、事業者向けの低金利による資金供給策等、数々の施策を行ってはいる。

”バリ島にとり、現況は未だかつて経験したことのない厳しいものだが、同時に我々は楽天的な見通しを持っている。 幾つかの調査によるとバリ島は、パンデミック後の旅行解禁時に最も訪れたい旅行先の一つであるとの調査結果がでている。依然として高い人気の旅行先であることに安堵している” とバリ州知事が述べている。

神々の棲む島であると同時に世界的な波乗りの聖地であるバリ島。自身も敬虔な波乗り修行僧である私にとっても、このように空いている海の画像を見せられると、とても心穏やかでは居られない。なんてこった!沖に一人しか居ないぞ  引用元 TheBaliSun.com

現在、インドネシア中央政府の提案している時期的な区切りは、とりあえず2020年度末までの国境再開は無いとしているが。。
中国やロシアの製薬企業とのCovidワクチン開発計画に、国として参画しているインドネシア共和国。
屈指の人口過密度を持つジャワ島、リゾート地バリ島では、依然として感染は拡がっている。
2020年末までと言ったって、、年末以降がどうなるかは全く判らない。。

判っているのは、何処も全面再開無くしてはやっていけない事。
そして、遅かれ早かれ開けざるを得ない事くらいか?
それがいつになるのかは、私も、各国の施政者自身も判らないのだ。
それまでは、ただじっと待つだけだ。。

こんな空いているバリの海は見たことない。。これがニューノーマルならそれも悪くないかもしれない。。引用元 TheBaliSun.com

どうやら事態はNew Normalですらなく、No Normalらしい。
元の日常など永遠に消えてしまったという事か?。。