変異したコロナウイルスの脅威に世界が警戒を強める中、例外的に先手対応を執って全世界からの外国人の入国を禁止した我が国だが、同様の措置の実施をインドネシア政府も決定したようだ。
ここの所、混乱が続いてたインドネシア国内旅行者に対する扱いとは対照的に、早期の国境開放、外国人観光客の呼び込み開始を揶揄するようなインドネシア政府関係者内の動きが報道されてはいたが。。

:関連情報 外国人観光客受け入れについてバリ州知事の談話

しかし、彼らは知ってか知らずか?
先進国を含む、諸外国に於ける現在の状況はバリ・ホリデーどころの騒ぎではなく、バリ島への渡航開始などは極めて非現実的。
甚だしく懐疑的に思えていたので、私もそれらの楽観的な記事に関しては傍観を決め込んでいた。(何よりも、私自身が帰還を熱望しているにもかかわらずだ。。)

昨日(12月28日)の報道に出ていた様に、例えインドネシア観光相やバリ州知事が楽観的な見通しを述べたとしてもだ。。
長年、第三世界に関わっていると、このあたりの物事の流れは予想が付くようになってくるものだ。笑
しかし、彼らは一体、何を見て外国人観光客の受け入れ準備が出来ている等と、のたまうのだろう?

長年、酷い安全記録を更新し続けてきた我らが国営ガルーダインドネシア航空。近年、機材の刷新や運営の是正が進み、世界的な航空産業格付け機関から顧客サービス部門での受賞を受けるまでに改善してきた。

そんな中、遂にインドネシア政府は、やはり新年1月1日から14日までの期間の海外からの商業便の受け入れ停止を決定している。
この決定は欧州各地で確認されているコロナウイルスの変異種の症例増加を受けたものとされている。
当初、この変異ウイルスが英国で確認された時に、インドネシア政府は英国からの渡航者の同国内への立ち入りを禁止している。
しかし、症例が世界各地に広がり始めて、政府も新たな規制策を執らざるを得なくなったようだ。

インドネシア外相Reno Marsudi氏が昨日(12月28日)に行われたヴァーチャル会合で述べている。

”すべてのインドネシアに向かう国際線の運航を1月1日から14日までの期間、一時的に停止する事に決定した。12月31日までにインドネシアに到着するすべての外国人は入国に際し、出発日前2日以内に発行されたコロナ陰性証明書の提出が必要である”

更にインドネシア到着時には再検査が実施され、陰性なら到着後5日間の隔離を政府が指定する施設内で行う事が義務付けられている。
隔離期間中に再度PCR検査が実施され、陰性が確認された後に自由な活動が許可されることになっているという。

尚、この措置の対象者は外国人だけではなく、海外から帰国するインドネシア国籍を保持する者にも適用されるという。
公用、官用関連の入国も閣僚級レベルを除いては例外なく停止される模様。

結局、相変わらずの右往左往ぶりだ。笑
昨日は外国人の入国開始も近いのでは?
なんて観測も囁かれたばかりなのだが一夜明けると、真逆のこの有様だ。
毎回の事ながら、一喜一憂のジェットコースターライドに振り廻されるのは本望ではない。

感染拡大を抑えるための陰性証明書の提出義務化措置だが、それが生み出したのはとどのつまりコレ。。ウングライ・デンパサール空港のたった一カ所のコロナPCR検査ブースに殺到する憐れな国内旅行者達。この内の多くは搭乗便を乗り過ごす結果に。。そりゃ、怒るわな!

先週に起きた国内旅行者の訪バリ・クリスマス休暇の大々的なキャンペーン開始直前の陰性証明書の提出義務を課せるなんて手法と同じヤツだ。
しかも、出る3日以内に発行されたものに限るなんて! 無理に決まっているだろ!笑
その結果は、10万人を超すと言われる旅行のキャンセルと、陰性証明書を求める人達でごった返した途轍もなく危険に見える大行列だ。
近年に於ける最悪の官製大災害だったらしい。。

私の周りでも幾人か? 既にバリ島帰還を果たした者や、これからそれを計画していた人もチラホラ居るにはいたのだが。。
状況を鑑みると懐疑的にならざるを得なく、私自身はバリ島帰還は、依然として時期早尚と判断している次第だ。
じっと待つしか無かろう! 彼の地の観光相やバリ州知事が何と言おうと。。